野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

今日の一曲 Heathen(The Rays) by David Bowie

2016年01月01日 | 今日の一曲
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。


David Bowie - Heathen (The Rays)


Live in Berlin 2002

「西友はデヴィッド・ボウイがお好き」

所沢には西友というスーパーが多くあります。西友はもとは西武グループが出資していた会社で、現在はアメリカ小売り大手のウォルマートの子会社となっています。幼い頃から所沢に住んでいたボクには馴染みのスーパーで、最近は山の行き帰りに寄って行くのがいつものパターンになっています。スーパーという所はお客さんの出入りを促すなどの目的で、有線放送でBGMを流すのが一般的です。ボクも学生時代はスーパーでアルバイトをしていて、閉店の際に掃除のおっちゃんの為に演歌のBGMに変えてから帰ることが日課になっていたときもありました。そんなわけでボクにとってスーパーといえば店内BGMとは切っても切り離せない関係にあるのですが、最近西友の店内BGMがやたらお洒落なのです。それもNAVERにはこんなまとめもあるほどに。

つい最近まではデヴィッド・ボウイの"Absolute Beginers"がかかっていたり、


今日なんかは"Space Oddity"がかかっていました(これあんまり正月にかけるようなハッピーな曲じゃない気がするんだけど…)。



(ほかにはニュー・オーダーがかかっていたり、3,40代を狙ってきてやがるぜ)

そこで最初のタイトル、西友の店内BGM担当者は「デヴィッド・ボウイがお好き」なんじゃないかと。で、今日の一曲として取り上げたのがデヴィッド・ボウイの"Heathen(THe Rays)"(アルバムは2002年に出た同名タイトル)なわけです。"Heathen"というのは「異教徒」という意味。デヴィッド・ボウイがお好きな方なら"Loving The Alien"を思い浮かべるんじゃないでしょうか。


ただ歌詞は何とも抽象的で、「異教徒」のいの字も出てきません。たぶんこの曲の歌詞だけでは意味がわかりません。鍵になるのはアルバムを通しで聞くこと、特に冒頭の"Sunday"や"Slow Burn"などを聞くと何となくイメージがつかめるような気がします。ボクはこの曲を"Sunday"で歌われた争いや苦難から生き残った人々が皆で太陽を見つめるシーンを描いたのではないかと解釈しました。それはまさに今日のような低いけど強い光線が人々を照らすように。そしてそこには宗教の違いなど意味が無いのだと。

現実世界では異教徒というだけでなく、考え方の違い、貧富の差があるというだけで争いの種となっています。人々が助け合うには"Sunday"のように世界が滅亡の危機に瀕するほどの苦難に襲われなければならないのでしょうか。ボクはそうではないと信じたい。大地を照らす太陽がすべての生き物に力を与えるように、ボクらも違いを乗り越えていけるものだと信じたい。そんなことを考えた一年の初めです。

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