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特別養護老人ホームやすらぎの里川部苑

入居者さんと行う行事や日常生活などの様子、介護現場で感じる入居者さんの暮らしぶりについてお伝えします。

少しの工夫で、大満足

2020-07-07 14:54:34 | 日記
本日は七夕ということもあり、調理師さんたちが昼食に腕をふるってくれました。
その中から、そうめんと天ぷらを話題にしたいと思います。

   

入居者さんの中に片麻痺の方(脳梗塞などを患って、片方の腕や脚の自由が利かない方)がいます。
その方は、そうめんをうまく食べれず、「こんではあかん。もう食べれん」と言われました。そこで、そうめんをキッチンバサミでカットし、スプーンでもすくえるようにしたら、残さず食べてしまいました。全部食べた後「こんで食べれたわ。ありがとね」と涙を流してお礼を言われました。
もう一人は、そうめんは食べれましたが、つゆでエプロンがびしょ濡れになってしまいました。そのエプロンが気になったのか、エプロンを外して「もう食べません」と言われました。まだ天ぷらに手をつけずに残っていたので、エプロンを外して「あとはそのまま食べていいですよ」と言いました。すると、「全部食べてまったよ」と、残っていた天ぷらをみんな平らげてしまいました。
どちらも、ほんの少しの工夫ですが、入居者さんは大満足されていました。
その工夫は、介護職員の入居者さんを慮る柔らかい心と、即時対応できる知識・技術から産み出されるのだなあと思います。
コメント
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