特別養護老人ホームやすらぎの里川部苑

入居者さんと行う行事や日常生活などの様子、介護現場で感じる入居者さんの暮らしぶりについてお伝えします。

ぼーっと生きてんじゃないよ

2020-10-29 07:02:50 | 日記
本日、入居者さんの起床介助中、今流行りの色合いの服(緑と黒の上着)を着ておられたので
「今、その色合いの服がはやりなんですよ。」と話しました。「今、映画でものすごく人気なんですよ」と言うと、
「あの鬼のやつか」と言われました。続けて「妹助けるのやろ?」と言われました。
私は大変おどろき、「どうして知っているのですか」と聞き返してしまいました。
すると「そんなんテレビ見とれば分かるやろ」と言われてしまいました。

まるで、「ぼーっと生きてんじゃないよ」と言われた気分でした。
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お陰様

2020-10-22 21:06:07 | 日記
先日、入居者さんの清拭を終えた時に「きれいになってよかったですね」と声をかけると「おかげさまで」と返ってきました。
近頃、自分自身とんと耳にすることが減ってしまった言葉です。その言葉を聞き、はっと自分自身の行いを振り返りました。
私は、自分の足で歩けますし、車を運転すれば遠くまで行けます。着たい服を自分で選び、毎日お風呂に入ることができます。
もちろん、食べたい物を自分で作ることもできます。
なんでも自分の力で・一人でできていると思いあがっていないかと自分を振り返り、恥ずかしさを感じました。
人生の先輩である入居者さんから、素敵な心を学んだ一日でした。
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本来の目的

2020-10-16 20:25:40 | 日記
本日、ケアマネジャーとの会話の中で「目的がぶれないでほしい」という話題が出ました。
ケアを行う時に、入居者さんが何をしたいかを把握しプランニングをすることの大切さを教えてくれたケアマネジャーさんです。
どんなケアを行う際にも、一つ一つの介護職の行為には意味があり、その意味を見失わないようにしなければいけないなあと感じています。
理由の後付けなど、いくらでもできます。本来の目的・意図を都合の良い解釈にすることもできてしまいます。
しかし、その方のために行っていたケアの本来の目的・意図を、時には振り返って思い出すことを忘れてはいけないと思っています。
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新入職員から学んだこと

2020-10-10 22:23:53 | 日記
先日、入社初日の新入職員さんから学ぶことがありました。今回はそのお話を載せようと思います。
それは、『仕事』と『業務』・『作業』の違いです。
私も漠然とこれらは違うなあと感じていましたが、新入職員さんの指導中に改めて考えてみました。
ある国内外でも大きな自動車メーカーでは、「仕事」と「作業」の違いについて早くから叩き込まれるそうです。ただ漫然と手や足を動かしているとすぐに見透かされ、「仕事をしなさい」と怒られるそうです。仕事をしているはずなのに「仕事をしろ」と言われてしまうのはなぜか。それは「何も考えずに動いているなら仕事じゃない、それは『作業』だ」ということだそうです。
「頭を使って働くことが『仕事』」「何も考えずに働くのが『作業』」、まったくの同感です。
しかし、作業が全く悪いわけでもないと思います。何も考えずに決められたことを淡々と行う作業も仕事を行うためには必要だからです。
例えば、入浴介助を例にあげますと、
少し乱暴な言い方になってしまいますが、「入居者さんに合った適切な方法でていねいに入浴させること」は『作業』になるのかも知れません。
しかし、「その方の好みの入り方(湯温や時間など)を考えること」や「入浴拒否がある方にいかに気持ちよく入浴してもらえるか考えること」は『仕事」になると思います。
この『仕事』ができる介護職員を増やしていくことが、フロアや施設の介護力の向上に繋がると考えています。
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新入職員への指導

2020-10-09 21:36:32 | 日記
10月から、私の所属部署に新入職員が入りました。
新入職員への指導で私が大切にしていることは2つあります。
一つは、『スモールステップでゴールを示す』ということです。
一週間、一カ月のうちに何をどこまでできればよいかを新入職員に示し、新入職員と指導者で同じ目線で目標に向かうことが大切だと考えています。
ちなみに、今週の最終の目標は『両ユニットの利用者の名前を覚える』ことでした。彼はそれを達成したので、次週からは身体介助を指導していく予定です。
もう一つは、『業務一辺倒にならない指導を行う』ということです。
特養では、身体介助以外の作業や仕事が介助と同じくらいあります。もちろん、そういった業務を行うことで24時間の介助を円滑に行うことができるのですが、まずは身体介助を身につけ、介護を考えられるようにしてほしいと考えています。
また、そうすることで、いざ業務に入った時に、それまでは点であった介助が線になり、入居者さんの一日の生活を考えられるようになると考えています。

なんにせよ、せっかく縁あって川部苑に来てくれた新入職員さんです。立派な介護福祉士への道のりを支援出来たらなあと思います。
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