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「東京8X10組合連合会」機関紙

8x10カメラ基礎講座2

2006年11月29日 | バイテンへの道
カメラの準備
8x10を買う。
ではどこのメーカーがいいのか?
これは答える人によって様々な解答が寄せられます。
初心者が購入するのはタチハラ写真機製作所や長岡製作所が多いようです。
どちらも東京都に会社があります。
私もタチハラ写真機製作所で手に入れました。
購入方法は大手カメラ販売店でも取り次いでくれるようですが、実際に会社に行って注文する人が多いようです。
実際に会社を見て、製作者と話をし、注文する。
現代社会で希薄といわれるコミュニケーションを重視することが、これらハンドメイドメーカーとの正しい付き合い方ではないでしょうか。
8x10カメラで東京を撮影していると、イヤと言うほど話しかけられると思います。
しかしそれを嫌がるようではアナログではないと思います。
人と関わって大都市を撮影するというのが東京8x10組合連合会の姿勢です。

中古カメラはほとんど出回っていませんし、初心者は細かいところがわからないので最初は新品購入が安心かと思います。
なにしろ初心者は判らないところが判らない状態ですから、細かい不具合などを知らずに買ってあとで余計な出費がかさむ事は避けたいものです。
新品購入はだいたい20万円以下で済みます。(ボディだけ)

心菊斉

8x10カメラ基礎講座 1

2006年11月26日 | バイテンへの道
東京8x10組合連合会会員を増やすための初心者講座

8x10カメラって何?

簡単に言うと8x10インチサイズ(通称バイテンサイズ)のフィルムを使うカメラの事です。
8x10インチをセンチサイズに換算するとだいたい203x254mmになります。
店頭で普通に売っている35ミリカメラと違い、フィルムは一枚ずつカットされています。
A4サイズより少し小さい下敷きのような感じです。
シートフィルムとかカットフィルムと呼んだりしてます。
次の画像が8x10カメラと比較する35ミリカメラ、後ろに見えるのがフィルムを装着する通称カットホルダーです。


このカメラはタチハラ写真機製作所のフィルスタンド2段式ですが、サイズは約35センチ四方で重さは約4.5キロあります。

8x10カメラのメーカーは国内では数社、海外でも有名なのは数社だと思います。
8x10カメラには大きくわけてスタジオなどで使用するビューカメラと呼ばれるものと、屋外で使用することが多いフィールドカメラと呼ばれるものに二分されます。
東京8x10組合連合会が行う東京を撮影するとテーマには運搬に便利なフィールドカメラを使用する人がメインでしょうし、私が購入したのもフィールドタイプなので話はフィールドカメラを中心に進めていきたいと思います。
主なメーカーを紹介すると
タチハラ写真機製作所
長岡製作所 東京都台東区東上野5-8-1
酒井特殊カメラ製作所
エボニー
ウイスタ

酒井特殊カメラ製作所のトヨフィールド以外は木製です。
木枠に金属支柱という昔から変わらない姿で存在しています。

海外メーカーでは、ディアドルフが有名ですが会社自体は現在存続せず、中古品が流通しています。
ジナーなどの大手から無名のメーカーまで検索すると海外にはたくさんの8x10カメラがありますが、これから始めようと思う人は(特に撮影を主題に考える東京8x10組合連合会では)国産品で構わないのではないかと思います。余ったお金で(余るほどお金を持っている人は)フィルムを消費するほうが現実的です。

心菊斉


8x10カメラを始める準備

2006年10月28日 | バイテンへの道
10月28日
8x10カメラで東京を撮影する仲間が増えてくれるように、少しずつどんなものが必要か記していきたいと思います。
私も始めようと思って色々と調べたのですが、案外情報が少ないのです。
掲示板などをのぞいても「ベテラン」の方々が知っていて当然という語り口で説明されるのに二の足を踏む人も多いのではないのでしょうか。
でもここは安心。
だって私が現在進行形で8x10を始めようとしているのですから。
実は会員の中で最もシロウトが会頭を名乗っているのです。
でもそれでOKなのです。
肝心なのは「東京を撮る」事なのですから。
それを言いだしたものが会頭になっただけなのです。

個人的には「写真」をやっている人より、絵画やデザイン、またまた何もやっていないけど8x10で東京を撮りたいと思った人が参加してくれる方が楽しいと思うので、イチから始める情報を載せるのも有効かと思いますので順に説明していきたいと思います。

1.8x10カメラって何?
2.基礎的情報を得るには
3.カメラの準備
4.レンズの準備
5.三脚の準備
6.フィルムのこと
7.他に必要なもの
8.どうやって運ぶか
9.お金の事

こんな感じで少しずつ進めていこうかなと思います。(心菊斉)