フィルムの装着
撮影前にフィルムをカットホルダーに装着しなければいけません。
フィルムは箱に入っていますが、装着作業は暗室で行う必要があります。
バイテンフィルムの場合、ダークバッグでの作業は慣れていないと難しいと思いますから、最初は暗室で作業した方が安心だと思います。
箱を封印するラベルをはがしてフタを開けると裏返しになった箱が現れます。
その箱を取ると封入されたフィルムがあります。
箱を二重にすることで光線引きを防いでいるのですが、開封後に強い光の場所は禁物です。
フィルムはまとめてパックされていますが、20枚入りぐらいなら1パックに、50枚入りなどは2パックにわけられています。
パックはビリビリ破かずに端をハサミ等でキレイに破ります(暗室内で!)
フィルムは上下厚紙で挟まれていますので、厚紙をフィルムと勘違いしないように(私はしましたが)。
厚紙は捨ててしまわず、保護のためにフィルムを挟んでおくようにします。
フィルムはノッチを確かめて一枚ずつ取り出しますが、フィルムがくっついて二枚重なっている場合があるので、一枚かどうか確認する必要があります。意外とバイテンフィルムはペラペラしています。
この作業は暗室内で行います。
フィルムにはノッチというギザギザがついています。
ノッチには二つの役割があり、ギザギザの組み合わせでフィルムの種類をあらわします。それをノッチコードと言います。
もう一つの役割はフィルムの表裏を識別する事です。
ノッチを右下側に来るようにするのが基本です。
右下にノッチが来るようにすれば常にフィルムの膜面(乳剤面)が上に向きます。
装着作業も膜面を上にします。
フィルムを持つ場合、中指と親指でフィルムの端を挟み、人差し指でノッチをなぞりながら作業するスタイルになります。
暗室内で取りだしたフィルムのノッチの位置を確認し、右下を向くように置いておくと作業は楽になります。
ただしこれは右利きの場合の説明です。左利きの場合は・・・ンンンン説明が難しいです。
作業は上の画像のようにホルダーを置き、その右手側にフィルムの入った箱を置くようにします。
ホルダーには裏表2枚のフィルムが装着できます。
1枚を装着して裏返し、同じ作業を繰り返すことになります。
複数枚のホルダーに装着する場合、周囲にホルダーを積んでおくかして流れ作業がやりやすいように工夫します。
ホルダーには引き蓋が裏表ついています。
引き蓋はホルダーから完全に抜き取ることが出来ます。
引き蓋の持ち手部分には裏表で白黒と違った色が塗ってあります。
これは色で露光の有無を識別するための印です。
一般的に撮影前のフィルムは白いタブが見えるようにしておき、撮影が終わったら引き蓋をひっくり返して黒いタブが見えるようにします。
これで未露光や多重露光を防ぐ事ができます。
引き蓋を少し引いてみます。
溝から引き蓋が抜け、フラップが開くようになりました。
フィルムを挿入する場合このフラップを開いて挿入するのですが、戻りがありますので指で押さえておく必要があるのですが、実際にやってみるともう一本手が必要に感じますので「出来るだけ開いておく」という感じでの作業となります。
ホルダーには2本の溝(スリット)が上下にあり、上のスリットは引き蓋が通り、下のスリットにフィルムを挿入するように出来ています。
挿入時に上のスリットにフィルムを入れると引き蓋と干渉して撮影後引き蓋が戻らなかったり、カブリの原因になりますから間違わないようにします。
フィルムを挿入しやすいようにフラップから少し離れたところにフィルム用のスリット入り口があります。
フィルム挿入前に明るい場所で下の画像のように引き蓋を引いて準備しておきます。
フィルムは下の画像のようにスリットに入っていきます。
実際の暗室作業では指でスリット入り口を押さえ引き蓋のスリットに間違って入らないようにし、スリットを触ってフィルムが正しく入っているか確かめる事になります。
大判写真入門書では下のように両方のスリットに同時にフィルムを差し込んでいくように記述されていますが、大きな手の人以外無理があります。
またフィルムもペラペラなため両溝同時に挿入するのは難しいと思います。
実際の作業はまず片方のスリットにフィルムを少し差し入れ、次に別のスリットに差し入れて、両方入ったことを指で確認したあとに奥まで差し込むという手順になると思います。
この作業時に右手に手袋をしていても不都合はないのですが、左指はどうしてもフィルムの感触をさぐるため手袋をしていると不安になります。
指紋の付着を防ぐためにも作業前の石けん手洗いは欠かせません。
フィルムを奥まで差し入れてフラップを閉じるのですが、完全に奥まで入っていないとフラップが閉じません。
リスコのホルダーでは上手く入るのですが、TOYOの場合寸前で引っ掛かる場合があります。
そうするとフラップの閉じる部分と重なってしまいます。
キチンと奥まで入ると以下のようになります。
奥まで入れるときに少し最後でカタカタ動かしてやるとカタッと音がして奥に入ります。
爪でフィルムがホルダーにキチンと収まっているか確認してフラップを閉じ、引き蓋を閉めますが、フラップの溝と引き蓋がキチンと収まらないと引き蓋が完全に収まらず露光漏れします。
溝に収まりにくいホルダーもあるようです。
引き蓋を閉めたらフラップの角を指でなぞりデコボコがないか確かめます。
デコボコがあると引き蓋がキチンと収まっていない可能性があるので、フィルムがキチンと入っているかもう一度確認します。
ホルダーを上下に振るとカタカタ音がするとキチンと挿入出来ているようですが、中には音がしないフォルダーもあるので確実な確かめ方ではないようです。各自のホルダーを確かめてください。
これでフィルム装着は終了です。
引き蓋は白いタブが表に来ていますか?
フラップが開いたりしませんか?
引き蓋は奥まで完全に差し込まれていますか?
最後に引き蓋持ち手側に二カ所飛び出している「 型の針金を回転させて引き蓋が勝手に開かないようにロックしておいてください。
撮影前にフィルムをカットホルダーに装着しなければいけません。
フィルムは箱に入っていますが、装着作業は暗室で行う必要があります。
バイテンフィルムの場合、ダークバッグでの作業は慣れていないと難しいと思いますから、最初は暗室で作業した方が安心だと思います。
箱を封印するラベルをはがしてフタを開けると裏返しになった箱が現れます。
その箱を取ると封入されたフィルムがあります。
箱を二重にすることで光線引きを防いでいるのですが、開封後に強い光の場所は禁物です。
フィルムはまとめてパックされていますが、20枚入りぐらいなら1パックに、50枚入りなどは2パックにわけられています。
パックはビリビリ破かずに端をハサミ等でキレイに破ります(暗室内で!)
フィルムは上下厚紙で挟まれていますので、厚紙をフィルムと勘違いしないように(私はしましたが)。
厚紙は捨ててしまわず、保護のためにフィルムを挟んでおくようにします。
フィルムはノッチを確かめて一枚ずつ取り出しますが、フィルムがくっついて二枚重なっている場合があるので、一枚かどうか確認する必要があります。意外とバイテンフィルムはペラペラしています。
この作業は暗室内で行います。
フィルムにはノッチというギザギザがついています。
ノッチには二つの役割があり、ギザギザの組み合わせでフィルムの種類をあらわします。それをノッチコードと言います。
もう一つの役割はフィルムの表裏を識別する事です。
ノッチを右下側に来るようにするのが基本です。
右下にノッチが来るようにすれば常にフィルムの膜面(乳剤面)が上に向きます。
装着作業も膜面を上にします。
フィルムを持つ場合、中指と親指でフィルムの端を挟み、人差し指でノッチをなぞりながら作業するスタイルになります。
暗室内で取りだしたフィルムのノッチの位置を確認し、右下を向くように置いておくと作業は楽になります。
ただしこれは右利きの場合の説明です。左利きの場合は・・・ンンンン説明が難しいです。
作業は上の画像のようにホルダーを置き、その右手側にフィルムの入った箱を置くようにします。
ホルダーには裏表2枚のフィルムが装着できます。
1枚を装着して裏返し、同じ作業を繰り返すことになります。
複数枚のホルダーに装着する場合、周囲にホルダーを積んでおくかして流れ作業がやりやすいように工夫します。
ホルダーには引き蓋が裏表ついています。
引き蓋はホルダーから完全に抜き取ることが出来ます。
引き蓋の持ち手部分には裏表で白黒と違った色が塗ってあります。
これは色で露光の有無を識別するための印です。
一般的に撮影前のフィルムは白いタブが見えるようにしておき、撮影が終わったら引き蓋をひっくり返して黒いタブが見えるようにします。
これで未露光や多重露光を防ぐ事ができます。
引き蓋を少し引いてみます。
溝から引き蓋が抜け、フラップが開くようになりました。
フィルムを挿入する場合このフラップを開いて挿入するのですが、戻りがありますので指で押さえておく必要があるのですが、実際にやってみるともう一本手が必要に感じますので「出来るだけ開いておく」という感じでの作業となります。
ホルダーには2本の溝(スリット)が上下にあり、上のスリットは引き蓋が通り、下のスリットにフィルムを挿入するように出来ています。
挿入時に上のスリットにフィルムを入れると引き蓋と干渉して撮影後引き蓋が戻らなかったり、カブリの原因になりますから間違わないようにします。
フィルムを挿入しやすいようにフラップから少し離れたところにフィルム用のスリット入り口があります。
フィルム挿入前に明るい場所で下の画像のように引き蓋を引いて準備しておきます。
フィルムは下の画像のようにスリットに入っていきます。
実際の暗室作業では指でスリット入り口を押さえ引き蓋のスリットに間違って入らないようにし、スリットを触ってフィルムが正しく入っているか確かめる事になります。
大判写真入門書では下のように両方のスリットに同時にフィルムを差し込んでいくように記述されていますが、大きな手の人以外無理があります。
またフィルムもペラペラなため両溝同時に挿入するのは難しいと思います。
実際の作業はまず片方のスリットにフィルムを少し差し入れ、次に別のスリットに差し入れて、両方入ったことを指で確認したあとに奥まで差し込むという手順になると思います。
この作業時に右手に手袋をしていても不都合はないのですが、左指はどうしてもフィルムの感触をさぐるため手袋をしていると不安になります。
指紋の付着を防ぐためにも作業前の石けん手洗いは欠かせません。
フィルムを奥まで差し入れてフラップを閉じるのですが、完全に奥まで入っていないとフラップが閉じません。
リスコのホルダーでは上手く入るのですが、TOYOの場合寸前で引っ掛かる場合があります。
そうするとフラップの閉じる部分と重なってしまいます。
キチンと奥まで入ると以下のようになります。
奥まで入れるときに少し最後でカタカタ動かしてやるとカタッと音がして奥に入ります。
爪でフィルムがホルダーにキチンと収まっているか確認してフラップを閉じ、引き蓋を閉めますが、フラップの溝と引き蓋がキチンと収まらないと引き蓋が完全に収まらず露光漏れします。
溝に収まりにくいホルダーもあるようです。
引き蓋を閉めたらフラップの角を指でなぞりデコボコがないか確かめます。
デコボコがあると引き蓋がキチンと収まっていない可能性があるので、フィルムがキチンと入っているかもう一度確認します。
ホルダーを上下に振るとカタカタ音がするとキチンと挿入出来ているようですが、中には音がしないフォルダーもあるので確実な確かめ方ではないようです。各自のホルダーを確かめてください。
これでフィルム装着は終了です。
引き蓋は白いタブが表に来ていますか?
フラップが開いたりしませんか?
引き蓋は奥まで完全に差し込まれていますか?
最後に引き蓋持ち手側に二カ所飛び出している「 型の針金を回転させて引き蓋が勝手に開かないようにロックしておいてください。