ぐーたら日記

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つれづれ話

台風の思い出

2019-10-16 08:32:13 | いろいろな話

台風が来ると必ず思い出すことがあります。

昭和34年甲府市を通過していった台風です。私は小学校2年生、弟は2歳でした。

朝起きると両親がガラス戸を必死で押さえていました。

私が生まれた家は6畳と4.5畳の二間にその外に縁側がついていて、狭い庭には父が作った小さな池がありました。

弟が生まれて縁側と池は壊されて広い板敷きの廊下が作られました。外側には全面ガラス戸が入っていました。そのガラス戸が風によって内側にたわんでいたのです。

私は怖くて怖くてなりませんでした。父と母は「トンカチはないか?!」とか「隣に借りに行こうか?!」などと怒鳴りあっています。どうなるんだろう、と怖くて怖くて泣いているだけの私を横目に2歳の弟はキャッキャ言いながら嬉しそうに走り回っていました。両親はそれを叱る余裕すらありません。

やがて風は収まったのですが、それから暫くしてのちまた台風が来るというので父は家のガラス戸に板切れを打ちつけて出張に出かけました。おそらくそれが伊勢湾台風だったのではないか、と思います。

弟は台風の強風に狂喜乱舞した性格そのままに育ち、嵐が来たり雪が降ったりすると「パトロールにいかなくっちゃ!」などと嬉々として出かけていました。

その台風の時の話をすると「栴檀は双葉より芳し、そのころからそうだったんだ!」とやけに納得してました。母方の従兄たちも同じようなことをしていたので、やはり同じ血が流れていると思われます。従兄たちは台風のさなかにカッパだけ着て外にでて喜んだりしてましたから・・・・私も一度付き合わされたことがあります。

台風が来ると必ず思い出します。父はそのことを覚えていたのだろうか・・・・・

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4 コメント

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Unknown (リトルエム)
2019-10-16 11:54:31
主人の実家か山梨で富士川の近くと言っても川まで15分くらい歩くのですが伊勢湾台風の時に浸水したらしいです。今回も山梨の川の濁流が映るたび、あれはどこだろう?と心配していました。伊勢湾台風後、広く高い堤防が作られて今回は実家は無事でした。
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自然相手では・・・ (Kay)
2019-10-16 12:01:27
太刀打ちできないですね。
今回の台風被害も甚大で、年々ひどくなって言っているような気がします。
今回、亡くなった方が多いのに驚いています。
万全を期しても、足りないのでしょうか。
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こんにちわ~ (コスモス)
2019-10-16 16:13:27
予報~それるのでは甘く見てました

自然は怖い、
私も小学生の時、家が腰まで浸水しました。学校は休みになり、面白可笑しく過ごしたことしか記憶にありません、
親の苦労は大変だったと
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おはようございます (陽子)
2019-10-17 07:24:46
リトルエム様
風も怖いけど水も怖い。埼玉に引っ越してきてから水害を目にするようになりました。

katy様
一夜明けると!という感じでしたね。日に日に被害が大きくなるのが怖いです。

コスモス様
私もそれるだろうと思っていました。いくら準備しても風や水にはお手上げです
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