あってはならない事

夜、寝ようと寝室に行くと、クークーと寝息をたてて眠るまーくんがいました。
手足を伸ばして、幸せそうな寝顔のまーくんを見て、涙が溢れて来ました。

２５日、福岡で起きた飲酒運転による転落事故。
車と一緒に海に沈んだ男の子は、まーくんと同じ４歳でした。

４歳になって、カブト虫に興味を持ち始めたまーくん、
少しずつ男の子らしくなっていく息子が嬉しいのか、我が家でもパパが
夜の森へ子供達を連れて、カブト虫を捕りに行っていました。
きっと、この男の子のお父さんも同じ気持ちだったのでしょう。

何度も何度も真っ暗な海に潜って子供達を助けたお母さん。
絶対に助けるという強い気持ちだけで、暗い海に潜ったのでしょう。
最後に残った我が子が、車と一緒に海の底に沈んでいくのを
目の前でただ見ているしかなかったご両親の気持ちを考えると、
胸が痛み、ただ涙が溢れるばかりです。

きっと、追突した青年ではなく、助けられなかった自分達を
強く責めているのではないかと思うのです。

我が子を失う痛みは、きっと親にとって一番辛いものです。
一人一人の心の持ちようで防げる事ならば、
このような事故は、もうあってはならないと思います。