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あさのあつこさんの『ぼくらの心霊スポット』を読みました。
この作品、児童書なんですが「子ども向けでしょ?」ってナメてかかってはいけません。読み応えのある、面白い作品でした。こんなお話を、子どもたちだけのものにするのは実にもったいない!
メインキャラクターは小学6年生の少年3人。海外のミステリー小説、とくにシャーロック・ホームズの大ファンのマッキーこと牧田大地。学年でいちばん身体が大きく、正しいと思ったらすぐに行動にうつす頼もしい存在のかっちゃんこと大井川和也。危険を察知する能力があるヒロこと五十蔵(いおくら)弘樹。この少年たちがのびのびと野山を駆け抜け、身近に起きた不思議な出来事を解決していきます。そしてこれまではずっと一緒に過ごしてきた少年の時期が「終わる始まり」が、見事に描かれています。
あさのさんは「少年」を描かせたらいちばんな作家さんじゃないでしょうか。『バッテリー』も見事だったし。
3人の少年以外にも、魅力的なキャラクターがいました。
若い頃は女優を志していたことがあるとかないとかの、かなり美人なヒロのおばあちゃん。このおばあちゃんがかなりイケていて、パソコンは使いこなすし、作る料理は洒落たイタリアンだったりフレンチだったり…。しかも田圃でせっせと働きながらのスーパーおばあちゃんなのです。
そして、かっちゃんの愛犬、雑種だけど紀州犬の血をひいているらしい真っ白な大型犬のタマ。見た目と名前のギャップが凄いのだけど、このタマは、ペットではなく、犬の能力を最大限に引き出すように育てられたので、飼い主に忠実で威厳がある、かっちゃんの「白い守護神」です。カッコ良いです。
物語は幽霊がらみのちょっとしたミステリーなのですが、おどろおどろしいものではありません。怖いのは、幽霊じゃなくて「人間」なんだっていうことを、きちんと教えてくれます。
少年たちが、決して怖いオトナになったりしませんように…。
この作品、児童書なんですが「子ども向けでしょ?」ってナメてかかってはいけません。読み応えのある、面白い作品でした。こんなお話を、子どもたちだけのものにするのは実にもったいない!
メインキャラクターは小学6年生の少年3人。海外のミステリー小説、とくにシャーロック・ホームズの大ファンのマッキーこと牧田大地。学年でいちばん身体が大きく、正しいと思ったらすぐに行動にうつす頼もしい存在のかっちゃんこと大井川和也。危険を察知する能力があるヒロこと五十蔵(いおくら)弘樹。この少年たちがのびのびと野山を駆け抜け、身近に起きた不思議な出来事を解決していきます。そしてこれまではずっと一緒に過ごしてきた少年の時期が「終わる始まり」が、見事に描かれています。
あさのさんは「少年」を描かせたらいちばんな作家さんじゃないでしょうか。『バッテリー』も見事だったし。
3人の少年以外にも、魅力的なキャラクターがいました。
若い頃は女優を志していたことがあるとかないとかの、かなり美人なヒロのおばあちゃん。このおばあちゃんがかなりイケていて、パソコンは使いこなすし、作る料理は洒落たイタリアンだったりフレンチだったり…。しかも田圃でせっせと働きながらのスーパーおばあちゃんなのです。
そして、かっちゃんの愛犬、雑種だけど紀州犬の血をひいているらしい真っ白な大型犬のタマ。見た目と名前のギャップが凄いのだけど、このタマは、ペットではなく、犬の能力を最大限に引き出すように育てられたので、飼い主に忠実で威厳がある、かっちゃんの「白い守護神」です。カッコ良いです。
物語は幽霊がらみのちょっとしたミステリーなのですが、おどろおどろしいものではありません。怖いのは、幽霊じゃなくて「人間」なんだっていうことを、きちんと教えてくれます。
少年たちが、決して怖いオトナになったりしませんように…。
本好きな人間になって、読者談義とかするのが夢だけど、どうなるか…
とか言って、先日頂戴した本、やっと浅田さんの名作選をチラッとめくり始めたトコです。
案の定、1話読み終わる前に寝ちゃった…の繰り返しなのですが…汗
私も「アホか!」って思うくらい寝ちゃっているしぃ~。
仕事が一段落した今、さらに怠惰が加わってとんでもないことになってるしぃ~
あさのさんの作品に出てくる男の子たちって、親の立場から言うと「理想」なのかも。
でも実際にいないタイプだとは思わないのです。
確かにマッキーやかっちゃんみたいな男の子、同級生にいたし。
今では普通のおじさんになってますけど…