あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

実写化成功例

2015-08-16 | 本(文庫本)
有川浩さんの『三匹のおっさん ふたたび』を読みました。
最高に面白かった作品の続編。もう随分前に読んではいたのですけど、今になっての読書記録。ブログ更新も夏バテ気味…。
本作も前作同様、3人の高齢者、いや「おっさん」がご町内の平和を守るために悪を気持ち良く懲らしめます。どんなに若いイケメンよりも、ずっとずっとカッコいいお爺ちゃん、じゃなくて「おっさん」たちです。痛快です。凄く面白く読みました。

さてこの作品、小説と同様にTVドラマでも「ふたたび」がこの春に放送されました。前作放映時に感想を書こうかと思ったけど、私があ~だこ~だと書くこともあるまいと、そのままにしていました。
だって、文字にするまでもなく面白かったから。実写化で、小説の面白さを台無しにしないで、あれだけの作品にしてくれたなんて、まだ良心的なテレビマンはいるのだなぁ~、としみじみと思ったくらいでした。映画も含めて、ここ数年においての「実写化」での成功例ではないでしょうか。

小説にしろ漫画にしろ、実写化すると結構批判されたりします。元の作品のファンであれば、実写化でがっかりすることが多い、というのはどうしようもないことだとは思います。でも端から批判だけをしているわけではないと思うのです。
そこに制作者サイドの、作品に対する愛情だとか、原作を大切に思う気持ちだとかが感じられれば、私的には全然OKなんですよね。あまりにも原作とはかけ離れた結末とかになっちゃうと、批判をする気も起きないくらいガッカリしちゃうこともあるので…。その点、『三匹~』のドラマ化は、小説とは別の楽しみ方もできた、良い作品でした。
例えば、ブックスいわきの店長は、ドラマでは若い人になっていたけど、全然気にならなかった。むしろ商店街のこれからを、シゲさんの息子の康生と一緒に支えていくだろう人物として描かれていてかなり好感が持てました。

そんなことも思いながら読めるので『三匹~』の実写化はこれからも大歓迎。両方たっぷり楽しめるので、小説&ドラマ、どちらも自信を持っておススメです。
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