前回紹介した『となり町戦争』に続いて、三崎亜記さんの『バスジャック』を読みました。表題作を含めて7つの物語が収められている短編・中編集です。
「長編小説よりも短編小説を書く方が難しい」と言う話をきいたことがあります。本当かどうか、小説を書いたことがないので判断できないし、読む立場からすれば、長編だろうが短編だろうが面白ければOKですから、とくにこれまで「短編だから」というような意識で読んだことはありません。
それでもこの短編・中編集は、かなりお気に入りのものになりました。前回読んだ『となり街戦争』よりもこちらの方が好きかも。「三崎亜記さんは長編よりも短編・中編のひとなんじゃないのかな?」と思ったほどです。
中でも印象深かった作品は、ラストに収められている『送りの夏』。『動物園』という作品もかなり個性的で印象的でした。
突然失踪してしまった母。少女は母が滞在していると思われる街へ向かう。母は海辺の町で不思議な共同生活をしており…。『送りの夏』
動物の姿になることを職業にしている女性。動物園の檻の中で、彼女は彼女なりのこだわりを持って希少動物へと変身していく…。『動物園』
どちらもとても静かに時が流れるような作品でした。現実的ではないストーリー展開であり、決して派手さはないけれど、心の中のどこかの部分にやわらかく触れていきました。
これ以外の作品では、ブラックユーモアな展開になる『バスジャック』や、不条理感とブラックな味わいの『二階扉をつけてください』など。これが、今年読んだ中でいちばん面白かった短編・中編集になると思います。
「長編小説よりも短編小説を書く方が難しい」と言う話をきいたことがあります。本当かどうか、小説を書いたことがないので判断できないし、読む立場からすれば、長編だろうが短編だろうが面白ければOKですから、とくにこれまで「短編だから」というような意識で読んだことはありません。
それでもこの短編・中編集は、かなりお気に入りのものになりました。前回読んだ『となり街戦争』よりもこちらの方が好きかも。「三崎亜記さんは長編よりも短編・中編のひとなんじゃないのかな?」と思ったほどです。
中でも印象深かった作品は、ラストに収められている『送りの夏』。『動物園』という作品もかなり個性的で印象的でした。
突然失踪してしまった母。少女は母が滞在していると思われる街へ向かう。母は海辺の町で不思議な共同生活をしており…。『送りの夏』
動物の姿になることを職業にしている女性。動物園の檻の中で、彼女は彼女なりのこだわりを持って希少動物へと変身していく…。『動物園』
どちらもとても静かに時が流れるような作品でした。現実的ではないストーリー展開であり、決して派手さはないけれど、心の中のどこかの部分にやわらかく触れていきました。
これ以外の作品では、ブラックユーモアな展開になる『バスジャック』や、不条理感とブラックな味わいの『二階扉をつけてください』など。これが、今年読んだ中でいちばん面白かった短編・中編集になると思います。
いつも面白くて、そして心温まる本をご紹介してくださって
ありがとう☆
この本も面白そですね~
先日教えていただいた週末のフールも
面白かった です。
やっと受験を終えた上の子が、試験が終わったら
読みたいと言っていました。
以前教えていただいた宮部さんの本も
上の子も読み面白いと言ってました。
来世の夫と姑は、とみさんお勧めの本が好きなようです!
上の子、無事受験を終え希望していた進路に進むことができました。
いつも応援してくださって本当にありがとうございました。
この先、少し気持ちや時間に余裕ができるのなら、是非、読書を楽しんでほしいです。
三崎亜記さんの短編、面白いです。
ずっと特定の作家さんのものばかり読んでいましたから、
こうして「ちょっと気になる作家さん」に出会えることも、楽しくなってきました。
またのんさんやゆうくんにも気に入ってもらえるような、面白い作品と出会えますように~