有川浩さんの『ストーリー・セラー』を読みました。完全にカバーデザインで選んでしまった作品です。さらに「裏すじ」にビビッと来たので。だって、こう書いてあったんですよ。
「妻の病名は、致死性脳劣化症候群。複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至る不治の病。生きたければ、作家という仕事を辞めるしかない。医師に宣告された夫は妻に言った。「どんなひどいことになっても俺がいる。だから家に帰ろう」。妻は小説を書かない人生を選べるのか。極限に追い詰められた夫婦を描く、心震えるストーリー。」
「有川さん、やったね!」と思いました。裏すじを読んで。確かにこのようなお話ではあったけど、ごくごく2人の世界のラブストーリーで、心は震えなかったかな。かなり物足りない読後でした。
ネタばれになってしまうのですが、本作には「Side:A」と「Side:B」があって、「Side:A」が「裏すじ」にあった話で、「Side:B」が妻の方ではなく夫の方が亡くなる、というもの。変わらないのは、妻が作家で、夫は妻の作品の熱心な最高の読者だということです。
それで、この設定で思い出したのが、ちょっと前にドラマでやっていた『大恋愛』。ラブストーリーはあまり好きではないので、本来なら見ないものだったのだけど、ムロツヨシが主演で、しかもシリアスな役だってことだったので、完全にムロ目的で見始めたら、何かハマっちゃった、というものでした。
このドラマはムロが作家で、妻が若年性アルツハイマーで徐々に愛する夫のことも子どものことも忘れてしまい、最後は亡くなってしまう、というお話でした。だけど本当に大恋愛で、ムロ氏が予想をはるかに上回ってかなり良かったです。そういう印象でした。
そして本作。『大恋愛』と違って、2人だけの狭い世界の話で終わっちゃった感がどうしてもぬぐえない。だから薄味だったのかな。ドラマと比べるものではないけれど、どうしても設定が似ているので、そういう目で読んでしまったし、結局はラノベ感がぬぐえませんでした。あえて致死性脳劣化症候群なんて実在しない難病にする必要もなかったと思う。
なので、ごめんなさい。勝手に対決させますが『ストーリー・セラー』VS『大恋愛』は、『大恋愛』の圧勝。
「妻の病名は、致死性脳劣化症候群。複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至る不治の病。生きたければ、作家という仕事を辞めるしかない。医師に宣告された夫は妻に言った。「どんなひどいことになっても俺がいる。だから家に帰ろう」。妻は小説を書かない人生を選べるのか。極限に追い詰められた夫婦を描く、心震えるストーリー。」
「有川さん、やったね!」と思いました。裏すじを読んで。確かにこのようなお話ではあったけど、ごくごく2人の世界のラブストーリーで、心は震えなかったかな。かなり物足りない読後でした。
ネタばれになってしまうのですが、本作には「Side:A」と「Side:B」があって、「Side:A」が「裏すじ」にあった話で、「Side:B」が妻の方ではなく夫の方が亡くなる、というもの。変わらないのは、妻が作家で、夫は妻の作品の熱心な最高の読者だということです。
それで、この設定で思い出したのが、ちょっと前にドラマでやっていた『大恋愛』。ラブストーリーはあまり好きではないので、本来なら見ないものだったのだけど、ムロツヨシが主演で、しかもシリアスな役だってことだったので、完全にムロ目的で見始めたら、何かハマっちゃった、というものでした。
このドラマはムロが作家で、妻が若年性アルツハイマーで徐々に愛する夫のことも子どものことも忘れてしまい、最後は亡くなってしまう、というお話でした。だけど本当に大恋愛で、ムロ氏が予想をはるかに上回ってかなり良かったです。そういう印象でした。
そして本作。『大恋愛』と違って、2人だけの狭い世界の話で終わっちゃった感がどうしてもぬぐえない。だから薄味だったのかな。ドラマと比べるものではないけれど、どうしても設定が似ているので、そういう目で読んでしまったし、結局はラノベ感がぬぐえませんでした。あえて致死性脳劣化症候群なんて実在しない難病にする必要もなかったと思う。
なので、ごめんなさい。勝手に対決させますが『ストーリー・セラー』VS『大恋愛』は、『大恋愛』の圧勝。