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ものすごく前の話で申し訳ないのですが、8月20日の記事「坊主めぐり」で、東京国立博物館に向かう途中で表慶館の青緑色の屋根を見て「小龍景光をいただくために、黄不動が天切りした表慶館のドーム…」と思ったことを書きました。さらに(この小説の話はまた後日)、とか書いたくせに、すっかり放置プレイになってしまいました。
『天切り松 闇がたり』シリーズは、作者である浅田次郎さんの言うところの「浅田家の長男」になる作品。天切り松の世界を紹介した『天切り松読本』によると、すべての作品を浅田家の子供たちにたとえ、あまたの兄弟姉妹がいる中で、頑固一徹で何から何までいちいち父親に似ている、生き写しと言ってもよい長男坊なのだそうです。
その長男坊、じつは結構苦労しています。
第1巻第一夜「闇の花道」が『月刊小説』に掲載されたのは1990年。第二夜の「槍の小輔」も掲載されましたが、続く第三夜「百万石の甍」は不掲載となって、以後、このシリーズは日の目を見ることがありませんでした。しかし6年の月日を経て、別の出版社から第五夜までを読むことができるようになりました。長男坊は6年もの間、じっとこの日が来るのを耐えて待っていたのです。
この小説は、義賊・目細の安吉一家が繰り広げる、人情たっぷり、江戸前のダンディズムてんこ盛り、登場人物がみんなカッチョ良すぎ、江戸弁が小気味好いくて惚れちゃう、なお話。大正から昭和にかけて、帝都・東京がモダンでいちばん美しかった時代がその舞台です。
男前キャラばかりが目立ちますが、実は「私の好きな女性キャラ第2位」の、おこん姉さんがいます。おこん姉さんみたいな女性、めっさ憧れちゃいます。
この小説もテレビドラマ化されました。「勘三郎襲名記念」的に作られまして、主人公の松蔵は中村勘三郎。勘三郎さんは好きなんだけど、松蔵の若い頃のシーンには無理がありすぎました。ちょっと笑えた…。松蔵を育ててくれた安吉親分が渡辺謙ってのも「目、デカいし!」って突っ込んだし…。ドラマ・映画におけるキャスティングは大事だと思うんだけどなぁ~。でも、六平直正の寅弥はイメージぴったりでした。
このシリーズは、おそらく私のいちばん好きな作品で、おそらくいちばん好きな『プリズンホテル』や『蒼穹の昴』と違ってシリーズはまだ続いていて、この先も新しい目細の安吉一家の話を読むことができるんです。嗚呼、幸せ!
でも、文庫派の辛いところで、第4巻「昭和侠盗伝」はまだ読めていません。実は『天切り松読本』には第4巻からの話も多くあり、文庫派は身悶えながら読みました。
※第3巻『初湯千両』の「大楠公の太刀」に、松蔵が天切りの技を受け継ぐことになる黄不動の栄治が、表慶館のドームを天切りした話があります。
『天切り松 闇がたり』シリーズは、作者である浅田次郎さんの言うところの「浅田家の長男」になる作品。天切り松の世界を紹介した『天切り松読本』によると、すべての作品を浅田家の子供たちにたとえ、あまたの兄弟姉妹がいる中で、頑固一徹で何から何までいちいち父親に似ている、生き写しと言ってもよい長男坊なのだそうです。
その長男坊、じつは結構苦労しています。
第1巻第一夜「闇の花道」が『月刊小説』に掲載されたのは1990年。第二夜の「槍の小輔」も掲載されましたが、続く第三夜「百万石の甍」は不掲載となって、以後、このシリーズは日の目を見ることがありませんでした。しかし6年の月日を経て、別の出版社から第五夜までを読むことができるようになりました。長男坊は6年もの間、じっとこの日が来るのを耐えて待っていたのです。
この小説は、義賊・目細の安吉一家が繰り広げる、人情たっぷり、江戸前のダンディズムてんこ盛り、登場人物がみんなカッチョ良すぎ、江戸弁が小気味好いくて惚れちゃう、なお話。大正から昭和にかけて、帝都・東京がモダンでいちばん美しかった時代がその舞台です。
男前キャラばかりが目立ちますが、実は「私の好きな女性キャラ第2位」の、おこん姉さんがいます。おこん姉さんみたいな女性、めっさ憧れちゃいます。
この小説もテレビドラマ化されました。「勘三郎襲名記念」的に作られまして、主人公の松蔵は中村勘三郎。勘三郎さんは好きなんだけど、松蔵の若い頃のシーンには無理がありすぎました。ちょっと笑えた…。松蔵を育ててくれた安吉親分が渡辺謙ってのも「目、デカいし!」って突っ込んだし…。ドラマ・映画におけるキャスティングは大事だと思うんだけどなぁ~。でも、六平直正の寅弥はイメージぴったりでした。
このシリーズは、おそらく私のいちばん好きな作品で、おそらくいちばん好きな『プリズンホテル』や『蒼穹の昴』と違ってシリーズはまだ続いていて、この先も新しい目細の安吉一家の話を読むことができるんです。嗚呼、幸せ!
でも、文庫派の辛いところで、第4巻「昭和侠盗伝」はまだ読めていません。実は『天切り松読本』には第4巻からの話も多くあり、文庫派は身悶えながら読みました。
※第3巻『初湯千両』の「大楠公の太刀」に、松蔵が天切りの技を受け継ぐことになる黄不動の栄治が、表慶館のドームを天切りした話があります。
そういえば、表慶館の写真を撮っていましたね。
「こちら側から見る表慶館もステキ」と言っていたような気が・・・
本は読んでないけど、でもなんかキャスティングに違和感を覚えたのは、
なーんか浅田さんの世界には、渡辺兼さんが今ひとつマッチしないのか…?
と思った覚えがあります。
朴訥さに欠けるっていうか…
でも、本は読んでみるべし…ですね。
浅田さんの最近のマイヒットは「珍姫の井戸」っす。
自分の弱い時代辺りの話で、勉強せねばーと思いました。
しかし、ねぎさんじゃないけど、どんだけ読んでんのー?!って感じですね。
今日はどうですか?
体調くずしてませんか?
ねぎさんもハナキャップさんも私と同じこと考えてたんですね!
とみさま、毎日充実した日を送ってますよね!
時間が足りないんじゃないですか?
とみさまご推薦の本はホントおもしろいですよ~
全く本から遠ざかっていた私を宮部さんのお初ちゃんでひきつけて、あれから20冊くらいの文庫本読んじゃいましたよ!
「楽園」も時代が変わり、山の上の大きな石に鹿の絵が現れたときはなんかジーンとしました。
もっともっとたくさんの本が読みたいな!
また、教えてくださいね~
『プリズン~』は読了ですか
女将さんと一緒に見た表慶館の屋根も綺麗でしたよね。
『天切り松~』を読むと、昔からある東京の風景が愛おしくなります。
是非『天切り松~』もどうぞ
なので、できるだけ乗車時間が長い方か良かったりします。
きりのよいところまで読むために、下車してホームでそのまま読み続けることもしばしば…。
じゃあ「ムリ」なことで固めちゃえば? と、企画段階で考えたんでしょうかね
「目細の安吉親分の目を目一杯デカくするのはどう?」
「じゃあハリウッドでの話題もあるから、渡辺謙はどうだ?」
「いいねぇ~」
てな企画会議だったのではないでしょうか
『珍妃の井戸』面白かったでしょ? まあ、私は浅田作品であればすべてOKなんですが
ホットカーペットを出しても良かったくらいの気温でした。雨もまだ降っています
いつもお気遣い、ありがとうございます
『楽園』読み終わったんですね
感動が共有できて嬉しいです。
読書量は自慢できるほどのものでは、まったくないので、お恥ずかしい限りです。
でも、面白いと思った本は、できるだけ記事にしたいと思ってます。
今後とも宜しくお願いしま~す