あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

新鮮感覚で宮沢賢治

2012-12-03 | 本(文庫本)
『読んでおきたいベスト集! 宮沢賢治』を読みました。
未読のまま積んでいる文庫本の小山の中から、入院中に読むためにいちばん厚みのある本を抜きとったら今作でした。事件が起きちゃうミステリーよりも、病室のベッドの上で読むなら、宮沢賢治の方が良かったでしょうから、結果オーライです。

本書には、「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」「注文の多い料理店」他、賢治の童話が22作品、「雨ニモマケズ」などの詩が12篇収められており、これさえ読めば、宮沢賢治作品は「ほぼ読んだ!」と言ってOK。そんなお得感がありがたく、買っておいたものでした。
確かに、宮沢賢治作品は上記したものは読んだことがあって、そのほかでは「やまなし」とか「かしわばやしの夜」とか、そんなところでしょうか。しかも教科書メインで。
そしてオトナになってから、改めて宮沢賢治のものをじっくり読もうと考えることがないままにいたところ、本書です。私のような人にまさにピッタリです。
『読んでおきたい~』シリーズとして、芥川龍之介、夏目漱石、太宰治のベスト集もあります。太宰は読破しているので、次は漱石か?

さて、宮沢賢治の作品について。
教科書の頃からずいぶん経って再び読んだ「銀河鉄道の夜」などは、初めて読んだように新鮮に感じました。初めて読んだ作品は、その多くがちょっとゾッとするものだったりしたので、賢治に対するイメージが少し変わったかも。
そして宮沢賢治の童話は、子どもの頃よりもオトナになってから読んだ方がはるかに「面白い!」と思えるものなのだ、と言うこともわかりました。

大満足な一冊でしたが、できれば、♪赤い目玉のサソリ~♪の「星めぐりの歌」の詩もあったら良かったんだけど。掲載されていなかったので、ここに記します。

星めぐりの歌

あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ
ひかりのへびの とぐろ
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす

アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち
大熊のあしを きたに
五つのばした  ところ
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-12-06 06:32:58
無知の私は知らなかったんですが >* ))))><
星めぐりの歌 なんかとっても素敵やわぁ~
旦那が星好きなこともあって、星空を眺めることがあるので、是非 この歌をマスターしてなっちゃんに歌ってあげようと思います♪
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なっちゃんハハちゃん (とみ)
2012-12-06 10:35:57
「Unknown」になっていてもわかっているからね~

宮沢賢治が作詞作曲したという「星めぐりの歌」。
こちらでも星が綺麗に見える夜、何となく鼻歌っているのがこれです。
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