あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

ベッドリネンは白

2018-02-18 | 本(文庫本)
浅田次郎さんの『ブラックオアホワイト』を読みました。
あれ? 浅田さんの作品って、結構久しぶりになるんだっけ? 
浅田さんの現代ものっていうのも、相当久しぶりだと思います。時代物の方が絶対に良い作家さんだと思っているのだけど、浅田作品を読むきっかけになったのが『地下鉄に乗って』だったから、それに近いものを感じて読み始めたのでした。

三代続くエリート商社マンだった都築。彼と久しぶりに再会したのは、共通の友人の葬儀の場だった。バブル期に商社マンとしていくつかの国で過ごしていた彼は、その土地土地で見た不思議な夢の話を語り始める。白い枕と黒い枕。どちらを使うかによって、見る夢の展開は大きく変わって行くが、どちらも彼の人生を狂わせることになる「美しい悪夢」だった。

「バブル全盛期、経済の最前線に立った一人の男の「夢」を通して近代日本の実像を描き出す、野心に満ちた長篇現代小説」という紹介文から、かなり期待して(だって浅田さんの作品ですから!)読み始めたのですが、読後に感じたのは「何か違う、かも……」でした。極端なことを言うなら、「本当に浅田さんが書いた?」と思ってしまったくらいです。
確かに、都築氏の夢の中に謎の死を遂げた彼の祖父が出てくるシーンなどでは『地下鉄~』の雰囲気を感じました。夢の中に出てくる美しい恋人の存在も、浅田さんの作品によくあるパターンだし。
でもね、それだけだったような気がするの。そこからググっと掘り下げて広げてくれるのだと期待していたら、あっさり終わっちゃった。
たまにはこういうこともあるかな、ってことで、自分の気持ちを納得させます。
ちなみに、私のベッドリネンは基本、白。黒なんて使ったこともないです。だからどちらかを選ぶように勧められても決して黒は選ばない。悪い夢は見ないよ。

ここのところ、休日になると自分でもびっくりするくらい寝てます。白系のリネンにくるまって。
年をとるとあまり眠れなくなるらしいんですね。寝るのにも体力がいるからってことなんですけど、それに反して、これまでにない長時間睡眠。そもそも園児の頃にまったくお昼寝をしない子だったらしいし、中・高校生の頃でもこんなに寝たことないわ~。
何故かしら。どうしちゃったのかしら。不思議~。
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