山本甲士さんの『ひかりの魔女』を読みました。
エアポケットみたいに「読みたい本」がなくて、書店で何となく購入したものがこれまで読んだものの中でいちばん性に合わなくて100ページも読み進まないうちに途中終了してしまいました。こんなこと、初めての経験です。
それで「誰かのおすすめのものなら大丈夫だろう」と、いつも元気なKさんから教えてもらったのが本作です。シリーズ化されているようですが、まずは第1作目から。
浪人生の光一家族は、祖母のひかり(85歳)と同居することになった。同居するまでは両親も妹もそれぞれが問題を抱えており、どこかぎくしゃくした家庭環境ではあった。光一は外出する祖母に付き合うという役目をまかされ、以前は書道教室をしていたという祖母がかつての教え子たちに会いに行くのに同行する。そこで知るのは祖母が教え子たちからかなりリスペクトされていること。やがて光一も祖母の持つ不思議な力に気づき始めて……。
愉快になるくらいの「スーパーばあちゃん」のお話です。かつての教え子たちの人脈から、両親や妹まで救うだけでなく、暴力団の抗争も解決してしまう。そしてラストは「シェーン、カムバ~ック!」。愉快・愉快。実に愉快。
物語は現実離れしている部分が大いにあるのですが、基本的には生きて行く上で忘れてしまってはいけないこととか、忘れがちなことを教えてくれる、といったものになっていると思います。それを一歩間違えば説教臭くなるところを、押しつけがましくならず、サラッと気づかせてくれる、そんな作品でした。
質素だけどおいしいごはん、優しい嘘……。こんなおばあちゃんになりたいと思う人が多いのも納得です。私は遠慮しておきますけど。ただひとつ、おばあちゃんが密かに毎日実践している「立禅」。これはやってみたいなって思ったりして。
エアポケットみたいに「読みたい本」がなくて、書店で何となく購入したものがこれまで読んだものの中でいちばん性に合わなくて100ページも読み進まないうちに途中終了してしまいました。こんなこと、初めての経験です。
それで「誰かのおすすめのものなら大丈夫だろう」と、いつも元気なKさんから教えてもらったのが本作です。シリーズ化されているようですが、まずは第1作目から。
浪人生の光一家族は、祖母のひかり(85歳)と同居することになった。同居するまでは両親も妹もそれぞれが問題を抱えており、どこかぎくしゃくした家庭環境ではあった。光一は外出する祖母に付き合うという役目をまかされ、以前は書道教室をしていたという祖母がかつての教え子たちに会いに行くのに同行する。そこで知るのは祖母が教え子たちからかなりリスペクトされていること。やがて光一も祖母の持つ不思議な力に気づき始めて……。
愉快になるくらいの「スーパーばあちゃん」のお話です。かつての教え子たちの人脈から、両親や妹まで救うだけでなく、暴力団の抗争も解決してしまう。そしてラストは「シェーン、カムバ~ック!」。愉快・愉快。実に愉快。
物語は現実離れしている部分が大いにあるのですが、基本的には生きて行く上で忘れてしまってはいけないこととか、忘れがちなことを教えてくれる、といったものになっていると思います。それを一歩間違えば説教臭くなるところを、押しつけがましくならず、サラッと気づかせてくれる、そんな作品でした。
質素だけどおいしいごはん、優しい嘘……。こんなおばあちゃんになりたいと思う人が多いのも納得です。私は遠慮しておきますけど。ただひとつ、おばあちゃんが密かに毎日実践している「立禅」。これはやってみたいなって思ったりして。