そのPS2におけるRPGの代表作といえば、なんといっても『ドラゴンクエストVIII』と『ファイナルファンタジーX』でしょう。
知名度、売り上げ、ゲームシステム。
いずれをとっても高水準の得点がつけられるはず。
ちなみに『ファイナルファンタジー』シリーズは、現在“XI”がオンライン対応で稼働中です。
そして来年初頭には、いよいよXIIが登場。
PS2の有終の美を飾る超大作になることは、疑いようもありません。
が。
2005年12月8日。
この日に発売されたRPGとその制作会社の名前を、どうか覚えておいていただきたい。
ROGUE GALAXY/ローグギャラクシー
制作:株式会社レベルファイブ
どちらも初めて耳にするというかたが多いと思うので、補足情報をいくつか。
まず株式会社レベルファイブについて。
PS2における『ダーククラウド』『ダーククロニクル』のシリーズが成功を収めて、その名はゲーム界で有名になりました。
高い技術力と、暖かな質感を持つグラフィック。
その両者が遺憾なく発揮されたもう一つの代表作が、なんとあの『ドラゴンクエストVIII』です
「PS2でもっとも売れたRPGの、プログラミングを担当したソフト会社」
レベルファイブとは、一言でいうとそういう集団なのです。
そのレベルファイブが、再び総力を結集して作り上げたRPGが『ローグギャラクシー』。
このゲームにかける意気込みは相当なものがあったようです。
ゲームについている説明書。
開いてすぐのページに、プロデューサー/ディレクターを務めた日野 晃博(ひの あきひろ)さんからのメッセージが書かれています。
“昔、ゲームをやってやめられなくなって、朝までついやってしまったことが”あった日野さんが、“宇宙の旅が、皆さんにとって、最高の時間になりますように”と祈りを込めて書いたであろうメッセージ。
思い出せる限り、こういうことが書かれた説明書を読んだことはありません。
ゲームを起動して、最初に表示されるタイトル画面。
発売元のSCEと並んで、“Created by Level-5 Inc.”という表記がされています。
テレビゲーム界においては、「開発元」と「販売元」とが異なるケースがよくあります。
前述の『ドラゴンクエスト』が、まさにそのケース。
現在では有名メーカーのひとつであるチュンソフトも、初期のドラゴンクエストにおいてプログラミングを担当していたのです。
大ヒットした『みんなのゴルフ』シリーズも、クラップハンズという会社がシステム部分を担当しています。
(第1作目はキャメロットだったと思うんですが・・・)
機械産業におけるOEMというやつとよく似ていますね。
しかし、そうした「開発元」の名前が表に出てくることはあまりありません。
一大産業になったテレビゲーム界も、しかしその規模に反して“作り手”の名前が表に出る機会はとても少ないのです。
『ローグギャラクシー』におけるレベルファイブの自己主張は、そうした現状を打破する動きのひとつではないかと、僕は思っています。
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