気ままな広州日記

2011年12月からわんぱく3兄弟を従えて広州で過ごしていましたが、2015年7月に本帰国しました。

陳氏書院

2012-05-24 | 広州 レジャー・観光
先週に引き続き、この日曜日も観光に出かけました。
今回は地下鉄で陳氏書院へ。

陳氏書院は別称陳家祠とも呼ばれ、清朝光緒20年(1894年)に、広東省に働きに来る者、科挙(官僚登用試験)を受検する者、
科挙のために勉学に励む者たちを同族で支えるために、当時広州72県の陳姓の人たちがお金を出し合い、寄付によって建てられた書院です。
彼らは故郷で祖先に対する祀りを執り行うのも難しかったので、一族の祖先を祀る祖廟も併設されたそうです。
この陳氏書院は規模・装飾ともに群を抜くもので、保存状態もよく、広東省を代表する清末の建築物として
1988年に
中国の重要文化財に指定されました。
正方形をなした15000㎡の敷地のうち、主要建築物の面積は6400㎡で、大小併せて19もの建物からなる中庭式建物群となっていて。
各々の建物は回廊によって繋がれています。

陳氏書院は広東の民間建築の装飾芸術の集大成であり、建築装飾は木彫り、レンガ彫り、石彫り、絵画、銅鋳等々等の工芸品を巧みに
使っており、すべて精緻な技術とさまざまな題材によって作られています。
その題材の中には歴史上の物語や民間の伝説、また吉祥を象徴している珍獣や花草の図案、さらには華南地方の風物や嶺南地方の果実を
かたどったものがあります。
 


 
 
開けられた入り口の扉には右側の絵が描かれています↑
 
土産売り場の一角に手(指、爪)を使って墨絵を書いている方いらっしゃいました
完成品は手だけで書かれたと思えないくらい素敵な作品もあり・・・子供たちも見入っていました
 
↑書院の風景

↑大きな硯石
  
 
  

屋根の上は特に色彩豊かな彫刻で埋め尽くされておりました。
そしてそれら全部がそれぞれ違う彫刻で、技術の高さがうかがえました。
他にも象牙の彫刻や南方刺繍、陶器等華南を代表する美術工芸品が展示されており、博物館としても開放されています。
子供たちもリーフレットに載っている写真と同じ箇所を探したりしながらのんびりと楽しみました。


陳氏書院
大人1人10元、子供は無料です
http://www.gzchenjiaci.com/