8月6日7日8日の3日間「東日本復興祈念!仙台七夕囲碁祭り心の碁」に行ってきました。
参加棋士は小林光一九段・山城宏九段・宋光復九段・水間俊文七段高野英樹七段(常務理事)
岡田結美子六段・一力遼初段と私(信田成仁六段)他に事務局の方も数名来られました。
6日は小林光一さん(数々のタイトルを取ったまさに超一流棋士です)と一力遼君(入段2年目
14歳)との祈念対局があり、見事一力君が金星をあげました(先番4目半勝ち)。
互先で打つことだけでも凄いことなのに、実に堂々とした打ちぶりで、
勝利したのには驚き以上に感動してしまいました。
もちろん宮城県出身の一力君ですから仙台のファンの方たちは大変喜ばれたと思います。
またこういった対局を引き受けてくださった小林光一さんにも心から感謝したいと思います。
そのあと100面打ちがあったのですが、申し込みが200人ぐらいになってしまい、
各棋士が10面打ちを2回転したのですが、時間がなくほとんどが打ちかけ状態で
終わってしまったのが多少心残りでした。その後このイベントの仕掛け人でもある
木谷正道さん率いる「心のバンド」の演奏会があり大変楽しい大会となりました。
大勢の参加があって立ち見が出るほどの大会になって地元の関係者の方たちにも
大変喜ばれたことはとてもうれしかったです。
翌日7日は僕と山城さんは多賀城支部へ行って指導碁を打ちました。
多賀城支部は海に近いほうですので、今回の震災でかなり被災されている方が多いと
聞いていたので少しでも碁を打つことによって元気づけることができたらと・・・・
その中でも家も財産もほとんど失ってしまい、今は仮設住宅に住んでいられるという方
と打つことができました。震災によってかどうかは分からないそうですが、
ひじに腫瘍ができていて明日から入院するということで、この日を大変楽しみにしていたようです。
僕のような棋士でも少しでも元気づけることができたなら、こんな嬉しいことはないです。
8日は杜の都支部へ水間さんと行きました。実は前回5月に来た時にもここに来ました。
やはり碁会所が被災されて現在の場所へ引っ越したのがちょうど前回来た時でした。
その時打った皆川君のお母さんが(今回最初の日の大会の司会をして下さいました)
このブログを書くきっかけを作って下さったのは前に書いたとおりです。
今回も多くの子供たちと打つことができました。また南アフリカから来られた方とも
対局できました。子供たちを多く育てられて来られた斉藤先生や、中野先生等また
門田さんや文沢さんをはじめとしてこの企画を応援して下さいました、多くの関係者に感謝します。
またこれからも僕たち棋士でできることがあれば、少しでも力になれればと願っています。