糖鎖とは、体の機能、細胞のアンテナ、免疫、脳神経、しわたるみ、など若返りのもととなって体をコントロールします
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最近、水素が体に良いと言われるようになってきました。水素水、水素風呂などの健康商品も増えてきています。実は私たちの腸内では腸内細菌によって水素が作られているのです。体内で作る水素の量は水素水を飲むことの何十倍もの量になるのです。個人差はありますが、そのおかげで抗酸化作用で病気になりにくい環境を作っています。
糖鎖栄養素摂取による健康増進の理由の一つに、糖鎖栄養素が腸内細菌を増加させ、糖鎖栄養素自体が水素を作るもとになっているということが分かってきました。
私たちの消化管に共生する腸内細菌のうちのいくつかは、嫌気性発酵(無酸素)の過程で大量の水素を産生しています。その量は論文によって(または個人差によって)様々ですが、健康体であれば1日1リットルの水素は作れるのです。
体内で毎日100mg(1リットル)程度の水素が腸内で産生されていますが、水素が飽和した水素水を1リットルを飲用しても1.6mgの水素を摂取したに過ぎません。いかに体内合成水素の量が多いかが分かります。ただし水素水を飲んで効果があったという報告もありますので、内から外から水素で、健康を目指すことも可能でしょう。水素を摂取すると、ダイレクトに腸に水素が届き、腸内の酸化還元電位を下げ、善玉菌が増えやすい腸内環境にすることができるといえます。
薬剤性肝炎を発生させたマウスを作成し、抗菌薬で腸内細菌を死滅させると、肝炎は急激に悪化した。逆に、死滅させなかった側は肝炎の改善をみた、という実験があります。腸内細菌がいかに免疫にかかわっているかがよくわかります。
また、腸内に発生するガスは腸管収縮運動に関与していて、メタンガス発生菌が多い人の収縮運動は遅く、水素ガス発生菌が多い人の収縮運動は早いことがわかっています。腸が活発に動くことで吸収や免疫活動が向上します。
水素の体内効果
水素ガスは関節リュウマチや様々な炎症性疾患(自己免疫疾患など)や神経変性疾患(アルツハイマー病やパーキンソン病など)、統合失調症、うつ病、呼吸器疾患、循環器疾患、糖尿病、腎障害など多くの疾患に対して治療効果を示すことが報告されています。
例えば、水素ガスが、その抗酸化作用と抗炎症作用によって関節リュウマチの治療に有効である可能性が指摘されています。論文の一部を紹介します。
※炎症性疾患の成立ちに重要なのがヒドロキシラジカルであり分子状水素(H2)はこのヒドロキシラジカルを選択的に消去する。このように、水素は患者の酸化ストレスを軽減するので、関節リュウマチの通常の治療に水素治療を併用することはメリットがあることが最近の研究で示されている。特に、病気の早期の段階では、水素は有効な治療効果を有している。
水素の投与が炎症や酸化ストレスを軽減し、関節リュウマチの治療に有用な効果を与える可能性を考察する。水素は関節リュウマチやこれに関連する動脈硬化の発生や進行を抑制し、関節リュウマチの治療法としての有用であることを考察した。
糖鎖栄養素で水素を増やす
1gの糖質が腸内細菌によって発酵すると150㏄の二酸化炭素と50㏄の水素ガスを作ります。腸で作られたガスは体内に吸収されて、呼吸や皮膚、汗から排出されます。腸で作られた水素ガスの14%が呼吸で排出されます。体内の水素は活性酸素の除去に大きく貢献します。
水溶性食物繊維を多く摂取すると、腸内細菌が食物繊維を発酵する過程で水素が多く産生されます。腸内細菌から産生される水素は、呼気や腸ガス(オナラ)の水素濃度を測定することで計算されます。
例えば、10例の健常人ボランティアによる実験では、一晩絶食したあとの腸内細菌からの水素の産生量は6時間で20ml程度ですが、オリゴ糖のラクチュロースを12.5g摂取すると、水素の産生量は6時間で10倍の200ml程度、ラクチュロースを25g摂取すると、水素の産生量は6時間で25倍の500ml程度という結果が報告されています。
ラクチュロース(Lacturose)は、フラクトース(果糖)とガラクトースからなる二糖類です。水によく溶け、さわやかな甘味を有します。乳糖由来のオリゴ糖で、腸内のビフィズス菌を増やす効果があります。ラクチュロースは人間の腸内の消化酵素によって分解されず、腸内細菌によって発酵されます。
ここで糖鎖の成分である必須糖質ガラクトースに注目してみましょう。リュウマチの原因はガラクトースの欠落によるものであると英国王立医学協会のリウマチの世界的権威ジョン・アクスフォード博士が発表しています。このことからもガラクトース補給による水素発生促進で、リウマチが改善するというロジックが成り立ちます。 膠原病・リウマチの悩みを糖鎖が解決
食事からの摂取が困難と言われる糖鎖栄養素も人間の腸内の消化酵素によって分解されず、腸内細菌によって発酵されます。腸内細菌のエサ(プレバイオティクス)となることが学会で発表されています。
水溶性食物繊維の腸内発酵は水素だけでなく、乳酸や短鎖脂肪酸(酪酸など)を産生します。
短鎖脂肪酸の働き
肥満を防ぐ
悪玉菌を抑える“殺菌・静菌作用”
ウイルスや病原菌から体を守る“腸管バリア機能アップ”
大腸がんの予防効果も
水素ガス療法は、がん治療だけでなく、関節リュウマチや神経変性疾患や精神病や糖尿病など多くの病気の治療に有効であることが示されています。糖鎖栄養療法は水素ガス療法も兼ねるということになります。
躁うつ病、統合失調症、自閉症はミトコンドリア異常
また水素は躁うつ病や統合失調症にも有効であるといわれています。ミトコンドリアの機能異常が躁うつ病の発症に関与しているという研究結果があります。患者のミトコンドリアの呼吸酵素の活性低下やミトコンドリアDNAの異常や形態学的異常も報告されています。
躁うつ病や統合失調症や自閉症などの精神障害の発症に酸化ストレスの関与を示唆する研究結果が多く得られています。このブログにも自閉症の改善例は多数掲載されています。
まとめ
体内水素を活性させるためには、水溶性食物繊維の摂取。腸内細菌とその餌になる糖を摂取する事。
糖鎖栄養素が体内の水素の発生促進を促すこと、腸管免疫を上げることが出来る、糖鎖機能の向上により免疫細胞を速やかに患部に誘導出来ること、これらのことより、脳神経、末梢神経も再生出来る。
糖鎖栄養療法は水素療法も兼ね備えているということになります。このようなことから以下のような疾患に糖鎖が関係しているということが出来ます。
糖鎖異常が関連する疾患一覧
ガン全般 糖尿病 認知症 骨粗しょう症 うつ病 肥満 心筋梗塞 動脈硬化 脳卒中 間質性肺炎 花粉症 多発性硬化症 免疫不全症候群 心因性発作 ヘルペス 喘息 てんかん 不整脈 不妊症 不育症 早期閉経 自己免疫疾患
頭痛 偏頭痛 閉鎖性脳挫傷 統合失調症 不安神経症 脅迫神経症 脊髄性損傷 甲状腺異常 アルコール中毒 エイズ 視力 チック アミロイドーシス 慢性中耳炎 活力向上 不眠症 肩こり 学習障害 奇形出産の回避 ダウン症 自閉症 神経まひ 脳性まひ ADHD
筋ジストロフィー CIDP ALS 繊維筋痛症 クローン病 関節炎 腰痛 色盲 子宮筋腫 パーキンソン病 風邪 インフルエンザ アレルギー リウマチ 肝炎 高血圧 腎炎 胃潰瘍 大腸炎 食道炎 多発性神経障害 など
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