昨日は夫と息子と三人で母の病院に行きました
昨年までは息子と二人で行くことが多かったのですが、最近は仕事がお休みの日には夫も一緒に行ってくれるようになりました
病院に着いて
「あっ!」
キッチンで作ってポットに入れたおしるこを忘れてきてしまったのです
夫が速攻取りに帰ってくれました
おしるこを待つ間、息子と私は先に病室に行って母におやつをすすめたり、足のマッサージをしたりしながら私の失敗談を話しました
「さっき作ったお母さんのおしるこをね~、台所に忘れてきたよ~~!アホだよね~~!!」
母は小さく「ぷはっ」と笑いました
夫は何でもやることが早く
逆に私はすごくスローです
今日も出発時間の10分前にはいなくなり、外を見るとすでに車のエンジンをかけて待ってくれていました
私は普段、母に適温のおしるこを届けるためにいつも出発ぎりぎりの時間におしるこを仕上げてポットに入れます
夫を待たせてはいけないし、おしるこの温度も気になるし…、ルーティンのわずかな乱れが「おしるこまるごと忘れ」につながったのかどうかわかりませんが
速攻自宅へ向かってくれた夫に何か言い忘れたような気がして…
おしるこを待つ間、母と話をしていて「何か」がわかりました
「お椀と木のお匙」です
おしるこのポットと一緒に、おしるこを食べるためのお椀とお匙をセットして置いていましたが、はたして夫はセット一式持ってきてくれるかしら??
私は「おしるこ忘れた!!」としか言っていません
「お椀とお匙も持ってきてくれるかなぁ~?」
「流石に大丈夫でしょ、いつもお椀に移してお匙で飲んでるの見てるし」
「ポットで飲めるわけないのわかるでしょ(笑)」
「一緒に置いてるから大丈夫だよ」
息子と母と私でそんなやりとりをして
「お母さん!おしるこ遅くなりましたぁ~~!」
息を切らして笑顔でばばーんと部屋に入ってきた夫の手には、ポットだけが大事そうに握られていました
一瞬どっと笑いが起こり
でもそこには「ありがとう」しかなくて
もちろん夫にお椀のことなど言わず、もしものためにと準備しておいた湯呑と使い捨てのスプーンを使いました
「美味しい美味しい」と笑いながらおしるこを飲む母
おっちょこちょいの私は、こどもの頃からよく失敗談を母に聞いてもらい、母は可笑しそうに笑いながら話を聞いてくれました
今日の母の笑いは、その頃の母の笑顔に似て
スピーディーな夫
のろのろな私
対照的な二人ですが
おっちょこちょいに関しては
似たもの夫婦かもしれません



