仙台市青葉区晩翠通りに晩翠草堂に立ち寄った。
戦災で住居と蔵書を失った土井晩翠氏のために、
教え子、市民有志が中心になり、昭和24年、旧居跡に建設。
晩翠氏は昭和27年に80歳で亡くなるまでの数年ここで過ごされたと
初老の案内人の説明を受けた。
市街の一等地を仙台市が買い上げ保存して居るとの事です。
荒城の月
一・春高楼の花の宴 めぐる盃かげさして
千代の松が枝わけいでし 昔の光いまいずこ
二・秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁の数みせて
植うるつるぎに照りそひし むかしの光いまいづこ
三・いま荒城のよはの月 替わらぬ光たがためぞ
垣に残るはたゞかつら 松に歌ふはたゞあらし
四・天上影は替らねど 栄枯は移る世の姿
写さんとてか今もなほ 鳴呼荒城のよはの月
晩翠草堂の外観
部屋内