お金は経済の血液とも言われる。
そこで、譬え話でお金の記事をまとめてみた。
身体(経済)の成長期には、心臓(生産)や代謝(消費)も盛んで、血流(景気)も強く、それらを維持するための血液(お金)も増える。しかし成長後は、代謝は鈍り心臓も成長を止め血流も下がる。ここで身体を休めようと代謝を抑えると(消費増税)、血流は滞り更に代謝が下がってしまう(デフレ)。
そこで、血流を高めるために血液を増やす策をとる(財政出動)。幸い血液は他人からの輸血(外貨)でなく自分でも造血(国債発行)できるし、増えすぎた血液は回収(日銀による国債買取り)可能だ。大怪我(安全保障の危機)で造血機能(信用)が損傷されなければ、このままで行けるのだ(日本は破綻しない)。
ところが、増えた血液は末梢(国民)に届く前に血管外(金融市場)に溢血する。造血を止めれば血流が落ちるので、溢血を承知で造血を続けざるを得ない。溢血部には血腫(余剰資金)ができ、そこに次々と溢れた血液が流れ込んでくる(不労所得)。やがて血腫は合体し巨大血腫(金融帝国)となる。
一方で、血液が足りない(財政難)、造血は身体の負担が大きい(国の借金が巨額)と喧伝し、末梢は薄い血液(薄給)に慣れさせられ、我慢させられる。その上、気づかれないように吸血(増税)する蛭(財務省)までいて、その血で寄生虫(天下り先)を飼育している。こうして、血管内(実体経済)の血流は一向に高まらない。
血腫も蛭も寄生虫も、血液は吸い取るが命を奪うことまではしない。しかし、生命力(国力)が衰えれば他人(外国)から攻撃を受ける。同じことが多くの人(国々)に起これば、全体が危険に晒される(世界経済が破綻する)。もしくは、血腫や蛭や寄生虫を除くために、外科手術(革命)が起こるかもしれない。
あるべきは、無理のない代謝と心負荷(節度ある消費と生産)のもと、適切な血液量で健康を保つことだ。そのためには、血管外に出た血液を回収(徴税)する方法を案出(智慧)しなくてはならない。さもなければ、自らで生きることを放棄して医療機器(AI)に頼る生き方(種の終焉)を強いられることになる。