想い出の高校野球、夏以来久々の投稿となるが今回は1980年夏の大会。
1980センバツまでは下記から下にスクロールしてご参照くださいませ♪
http://blog.goo.ne.jp/tsuchy67/c/99a012d36462afff9df22c1558d09046
第62回全国高等学校野球選手権大会
春夏連覇を狙う高知商、左腕愛甲(ロッテ等)を擁し優勝候補の呼び声も高い横浜らが優勝候補。
センバツは出場ならなかったが昨年春夏制覇し夏2連覇を狙う箕島、好投手を擁す古豪松商学園・東北、春4強の古豪広陵、さらには春準Vの帝京を下して勝ち上がった早実などが顔を揃えた。
注目を集めたのは西東京の公立進学校国立。
初戦で箕島に敗退したが、市川投手の頭脳的投球で中盤まで0-0と健闘をみせた。
余談ではあるが、市川・川端のバッテリーは共に東大・一橋に進学し、市川は東京六大学でも活躍した。
さて、今大会に彗星のごとく注目選手が現れる。
エース芳賀に替わり、1年生ながら予選終盤から早実のマウンドを守ってきた荒木大輔投手(ヤクルト等)である。
端正な顔立ちの荒木は、1年生とは思えない堂々としたマウンドさばきで1回戦で強打の北陽を完封すると、準決勝まで1点も取られない大活躍で女性ファンのみならず高校野球ファンを唸らせ、空前の大ちゃんフィーバーが巻き起こした。
余談だが、この年生まれた松坂大輔投手(西武・ボストン)も荒木投手の名前からとったといわれる。
エースの故障も印象的だった。
前年大分商8強の立役者、エース左腕松本が故障で山なりのスローボールしか投げれなかった。
その大分商を下した浜松商エース浜崎も準々決勝で故障に関わらず先発し、瀬田工に大敗を喫した。
確か熊谷商のエースも大会前に疲労骨折で、こちらは出場できなかったと記憶している。
春夏連覇を目指す高知商は2回戦で前年春夏優勝校の箕島との対決となった。
箕島は1回戦中盤まで国立市川に苦戦したものの、5-0と初戦を突破し勢いを得ていた。
一方春の覇者高知商は1回戦で松商の好投手川村(西武)の投球に苦しみながら2-0と突破したものの、打線が不調だった様に思えた。
箕島軟投派左腕宮本の丁寧な投球を前に沈黙、序盤に好投手中西(阪神)から1点ずつ点を重ねた箕島が9回に突き放し、5-0と下馬評を覆し春の覇者を破った。
箕島は前年に比べれば小粒のチームだったが攻守にバランスよく、名将尾藤監督の采配もあり試合を重ねるごとに強くなっていった感がある。
2連覇を狙う箕島は準々決勝で横浜に競り負け連覇の夢は絶たれた。
左腕好投手石本(近鉄)を下した春4強の広陵に競り勝った天理が4強入りと活躍。
優勝候補横浜は3回戦でこそ鳴門島田投手の好投に苦しんだが、順当に勝ち進み前述の箕島に辛勝、準決勝で天理小山(近鉄)を終盤攻略し決勝に進出した。
前年比叡山が滋賀県勢夏の初勝利を挙げたが、今大会は瀬田工が4強と大活躍した。
決勝はその瀬田工に準決勝で大勝した、荒木の早実と優勝候補横浜の対戦となった。
試合は初回から動く。
1回表早実は愛甲の立ち上がりを攻めスクイズで1点を先取した。
1回裏早実のマウンドには今大会無失点の荒木。
しかし横浜の打線が荒木を捕らえた。
連打で1.3塁とした後、4番片平の適時打が出て同点、遂に荒木の無失点記録は途絶えた。
荒木は2死をとるものの痛恨のボークで逆転を許してしまう。
動揺した早実内野陣が2回3回にタイムリーエラーを出し3回までに5-1と横浜がリードし荒木をマウンドから引きずりおろした。
しかし早実も粘る。
4回に2点を返し2点差とした後、5回にも愛甲を攻めついに1点差とした。
ここで横浜渡辺監督は愛甲をあきらめ、6回から控えの川戸をマウンドに送る。
早実のペースかと思われたが、川戸は気迫の投球で早実打線を抑える。
横浜は、その裏1点を追加し6-4と早実を突き放した。
川戸はその後も粘り強い投球で早実の追加点を防ぎ最終回。
早実も粘り1死から連打で川戸を攻めるが、後続を絶たれゲームセット。
横浜は夏初優勝を成し遂げた。
優勝の瞬間マウンドで両手を突き上げ喜びを爆発させる川戸投手は愛甲の陰に隠れ続けたが、決勝でのリリーフは気迫溢れる見事な投球だった。
横浜優勝の瞬間は0分43秒付近からです。
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第62回全国高等学校野球選手権大会
春夏連覇を狙う高知商、左腕愛甲(ロッテ等)を擁し優勝候補の呼び声も高い横浜らが優勝候補。
センバツは出場ならなかったが昨年春夏制覇し夏2連覇を狙う箕島、好投手を擁す古豪松商学園・東北、春4強の古豪広陵、さらには春準Vの帝京を下して勝ち上がった早実などが顔を揃えた。
注目を集めたのは西東京の公立進学校国立。
初戦で箕島に敗退したが、市川投手の頭脳的投球で中盤まで0-0と健闘をみせた。
余談ではあるが、市川・川端のバッテリーは共に東大・一橋に進学し、市川は東京六大学でも活躍した。
さて、今大会に彗星のごとく注目選手が現れる。
エース芳賀に替わり、1年生ながら予選終盤から早実のマウンドを守ってきた荒木大輔投手(ヤクルト等)である。
端正な顔立ちの荒木は、1年生とは思えない堂々としたマウンドさばきで1回戦で強打の北陽を完封すると、準決勝まで1点も取られない大活躍で女性ファンのみならず高校野球ファンを唸らせ、空前の大ちゃんフィーバーが巻き起こした。
余談だが、この年生まれた松坂大輔投手(西武・ボストン)も荒木投手の名前からとったといわれる。
エースの故障も印象的だった。
前年大分商8強の立役者、エース左腕松本が故障で山なりのスローボールしか投げれなかった。
その大分商を下した浜松商エース浜崎も準々決勝で故障に関わらず先発し、瀬田工に大敗を喫した。
確か熊谷商のエースも大会前に疲労骨折で、こちらは出場できなかったと記憶している。
春夏連覇を目指す高知商は2回戦で前年春夏優勝校の箕島との対決となった。
箕島は1回戦中盤まで国立市川に苦戦したものの、5-0と初戦を突破し勢いを得ていた。
一方春の覇者高知商は1回戦で松商の好投手川村(西武)の投球に苦しみながら2-0と突破したものの、打線が不調だった様に思えた。
箕島軟投派左腕宮本の丁寧な投球を前に沈黙、序盤に好投手中西(阪神)から1点ずつ点を重ねた箕島が9回に突き放し、5-0と下馬評を覆し春の覇者を破った。
箕島は前年に比べれば小粒のチームだったが攻守にバランスよく、名将尾藤監督の采配もあり試合を重ねるごとに強くなっていった感がある。
2連覇を狙う箕島は準々決勝で横浜に競り負け連覇の夢は絶たれた。
左腕好投手石本(近鉄)を下した春4強の広陵に競り勝った天理が4強入りと活躍。
優勝候補横浜は3回戦でこそ鳴門島田投手の好投に苦しんだが、順当に勝ち進み前述の箕島に辛勝、準決勝で天理小山(近鉄)を終盤攻略し決勝に進出した。
前年比叡山が滋賀県勢夏の初勝利を挙げたが、今大会は瀬田工が4強と大活躍した。
決勝はその瀬田工に準決勝で大勝した、荒木の早実と優勝候補横浜の対戦となった。
試合は初回から動く。
1回表早実は愛甲の立ち上がりを攻めスクイズで1点を先取した。
1回裏早実のマウンドには今大会無失点の荒木。
しかし横浜の打線が荒木を捕らえた。
連打で1.3塁とした後、4番片平の適時打が出て同点、遂に荒木の無失点記録は途絶えた。
荒木は2死をとるものの痛恨のボークで逆転を許してしまう。
動揺した早実内野陣が2回3回にタイムリーエラーを出し3回までに5-1と横浜がリードし荒木をマウンドから引きずりおろした。
しかし早実も粘る。
4回に2点を返し2点差とした後、5回にも愛甲を攻めついに1点差とした。
ここで横浜渡辺監督は愛甲をあきらめ、6回から控えの川戸をマウンドに送る。
早実のペースかと思われたが、川戸は気迫の投球で早実打線を抑える。
横浜は、その裏1点を追加し6-4と早実を突き放した。
川戸はその後も粘り強い投球で早実の追加点を防ぎ最終回。
早実も粘り1死から連打で川戸を攻めるが、後続を絶たれゲームセット。
横浜は夏初優勝を成し遂げた。
優勝の瞬間マウンドで両手を突き上げ喜びを爆発させる川戸投手は愛甲の陰に隠れ続けたが、決勝でのリリーフは気迫溢れる見事な投球だった。
横浜優勝の瞬間は0分43秒付近からです。