「闇のパープル・アイ」 篠原千絵

※内容を少し変更しました。

この話は途中で主人公が変わります。
第一部・・って言い方でいいのかな？
最初の主役が尾崎倫子。
第二部の主役が倫子の娘で水島 麻衣。

倫子は生まれたときから左腕に不思議なあざがあります。
高校生になった倫子は腕のあざが濃くなってきてる事に気付きます。
そして、夜でも視界がはっきりしていたり、味覚が変わってきている自分に疑問を持ちます。
倫子は変身人間の血を受け継ぎ、その能力が覚醒しつつあるのです。

その頃、変身人間の存在を信じて研究を続けてきた生物教師・曽根原薫子は倫子の存在を突き止めて、不良たちに倫子を襲わせるます。乱暴されかけた倫子は黄金の豹へと姿を変え不良たちを食い殺しついに覚醒してしまうのです。
倫子は薫子に捕まり実験体にされてしまいます。
そこに助けにくるのが幼馴染で恋人の水島 慎也です。
豹へ変身すると自分の意識がなくなり、次々に人を殺してしまう倫子。
思い悩む倫子に慎也は無償の愛を与えてくれます。
強い絆で結ばれた二人。倫子も変身を留める事が出来るようになっていきます。
（慣れれば、変身後も意識を保っていられるらしい）
そんな時に現われたのがもう一人の変身人間・黒豹に変身する小田切 貢。
小田切は、倫子との間に純血種の子供をつくる事が目的です。
（何か理由があったかは忘れてしまいました）
確か、倫子を薬か何かで眠らせて無理やり妊娠させてしまいます。
小田切は時間が無い・・・と言っていた気がするので死期が近いのでしょう。
変身人間は、短命だそうです。

小田切は倫子を庇って爆死。
倫子は変身人間の血の所為なのか通常よりも早いスピードで出産。
愛した人との子供では無くても我が子はかわいいものです。
最後は娘の麻衣を守ろうと、豹に変身し薫子と共に崖から落ちて生存不明になります。
残された麻衣を慎也は自分の娘として育てる事にします。
これで第一部が終わりだったかな？

で、第二部は成長した麻衣のお話しです。
麻衣は変身人間同士の子供です。
変身しなくても、運動神経など人間離れした能力を持っています。
そして、またまたもう一人の変身人間・高階 暁生の登場。
暁生によって、倫子と薫子が生きている事が判明。
しかも、倫子は短命だったので冷凍保存されて麻衣を１７歳のままです。
ちょっと違うかも知れませんが、
純血種の麻衣の存在が変身人間の短命の謎を解く鍵になるので
変身人間の一族は薫子と手を組んだんだっけ？
暁生は一族を裏切ったのかな？？
う～ん・・・麻衣が主役になってからは倫子がらみの所しか覚えてなくて…。
とにかく、倫子を取り戻すべく慎也・麻衣・暁生は一族の元へ向かいます。
でも、倫子が冷凍状態から復活する寸前に慎也は撃たれて人質に取られてしまいます。
一目、変身状態の倫子の姿は見る事が出来たっけ？？
なんとか倫子を取り戻した麻衣と暁生。
倫子と麻衣も涙の母子のご対面。ほぼ同年代の倫子と麻衣ですが、お互い匂いで判ってしまうので説明もいらないのは便利ですね～。

麻衣は慎也を助けに行くも、麻衣を庇って死んでしまいます。まだ、体力が戻らないい倫子は暁生に連れてきてもらうも間に合いませんでした・・・あと少しだったのに・・・・
せめてもう少し・・・だったのに。倫子も慎也もとても可哀想でした。
一目だけでもいいからあわせてあげたかったなぁ（＞＜）
、倫子は復活したのも束の間・・・麻衣と暁生を救う為に慎也の亡骸と共に炎に包まれていきます。
もう、この辺りがクライマックスですよね。

麻衣と暁生は薫子から延命の薬を手に入れて
薫子は暁生によって殺されてしまいます。で、二人で海外へ行ってしまいます。

私の中では主役はずっと倫子なので、慎也と倫子が死んでしまった所で終わった～って感じでした。
本当にこの二人には幸せになって欲しかったのに・・・・