「パッションパレード」 樹なつみ

「朱鷺色三角形」の続編です。
穂津見家の遠縁の螢子（けいこ）の陰謀により日本でのバスケットが困難になった霖はアメリカへ向かいます。
日本とは全然違うバスケのレベル。弱いものには容赦ない実力世界。
東洋人としてバカにされながらも、持ち前の純粋さ真面目さそして芯の強さで乗り越えてバスケを通じた強い絆で結ばれた仲間が増えていきます。
そして人生のパートナーともいえる女性にも出会います。

一方零治は穂津見一族の血の呪縛から逃れる事ができません。霖や蕾など血族意外の人には無意識に境界線を引いてるみたいです。霖の成長をサポートしながらも羨ましく、でも自分の中にある穂津見一族の血を振り払う事が出来ない零治は穂津見一族の血から飛び立っていく霖に寂しさを覚えたりもします。でも、蕾がいるから大丈夫でしょう。

パッションパレードは霖の成長を中心に描かれてると思います。
零治は多分一族の人しか本気で好きになる事は出来ないでしょう。霖が女だったら零治はヤバかったと思いますよ～。
霖が男で、蕾の存在があるので零治も幸せになれると思います。

そうそう、関係ないけど霖派と零治派に分かれると思いますが、どちらかと言われれば私は霖の方がすきでした～。

そして、ふと思い出した。
「パッションパレード」ではなく「朱鷺色三角形」に掲載されてたのだと思いますが、霖の両親：霙一とリンダのお話し「ラヴストーリー」（←多分こんな題名）が印象深くてとっても好きです。