マンガやアニメについて

ネタバレ注意です。
間違った解釈があったらすみません。
今まで読んだマンガやアニメの感想を書こうかなと思います。

「赤い牙」シリーズ   柴田昌弘

2013-03-26 05:26:09 | 少女マンガ
掲載雑誌がマーガレットや花とゆめって事は少女マンガなんですね。ちょっと意外です。

まず、背景に古代人類という存在があります。
古代人類とははるか昔は神とも呼ばれる存在の、科学では証明できない様な不思議な力を持った人々。
大昔は神と呼ばれてた古代人類達も権力社会や文明が発達していく中で、ばけものなどと呼ばれる様になり、存在を恐れた普通の人達によって年寄りから赤ちゃんまで惨殺されてしまいました。
現在、エスパーと呼ばれる人々はほんのかすかに古代人類の血を受け継ぐ人々です。
この、古代人類の血を受け継ぐエスパーから血液を集め、古代人類の血を取り出して濃縮させ、さらに遺伝子操作などで現代に蘇った古代人類が主人公は小松崎蘭(ラン)です。

しかし、研究者の一人(小松崎)が自分達の行っていた愚かさに気付きランを赤ん坊のラン連れて脱走。
運悪く事故に会い、カナダの森林地帯に赤ん坊のランは放り出される事になります。古代人類の血の所為か動物とも会話できるランは5歳まで狼に育てられた狼少女でもあります。
あと、人々に惨殺された古代人類の怨念みたいなものがランの血には取り付いており、普段はその怨念やエスパーとしての能力がランの本質の優しさで抑えられているが、他人が傷つけられた時やラン本人が命の危険にさらされた時にそのエスパーの力が発揮されると言った設定です。

シリーズとしては
「狼少女ラン」「鳥たちの午後」「さよなら雪うさぎ」「タロン・闇に舞うタカ」「コンクリート・パニック」「ハトの旋律」「ブルーソネット」となっています。

最初の「狼少女ラン」はランの生い立ちなどを描いたストーリーですが、それ以降はランと“タロン”というエスパーやあやゆる政治的要素や科学力・軍事力を使って世界征服をたくらむ組織との戦いとなります。もともと、ランを生み出す研究のスポンサーとなっていたのがタロンなので、タロンはランを捕まえて教育させて兵器として使おうとしています。
「ブルーソネット」は長編で、ソネットという女の子が脳に出来た腫瘍により大脳に何らか影響を与えてESPが使える様になったタロンの女戦士として登場します。ソネットはアメリカのスラム街で過酷に生活を送ってきた少女です。ソネットは脳の腫瘍の事は自分でも知りませんが、過去の自分を断ち切る為とタロンという組織を理想社会・正義の戦士などのウソの計画に賛同して身体をサイボーグにしてもらっています。

ラン達の仲間とタロン(ソネット)の戦いかと思いきや、ランの恋人でランに巻き込まれた事によりタロンにサイボーグにされてしまった鳥飼修一(バード)にソネットが惚れてしまうというまさかの三角関係??
あげく、タロンの中に真の黒幕ザグが登場します。

タロンという組織は世界征服とランを捕まえるという目的は一緒ですが、その中でも「エスパー部門」「サイボーグ部門」「軍事機械部門」みたいなのに分かれています。ザグというのはその「エスパー部門」の中での最高指揮者ですが、実はこのザグも古代人類の血を受け継ぐもので、エスパーを都合良く利用したタロンや古代人類を蔑んできた人々に恨みがあり、タロンの力を利用したり、ソネットと上手いこと使ってランの古代人類の血を覚醒させて地球上の人間を抹殺しようと考えています。
ランが覚醒してしまうと、タロンの世界征服なんてたいした事がない話で、人類が滅亡してしまうので、最後はランの暴走をいかに食い止めるかという事に重点をおいています。

「赤い牙」シリーズはタロンという組織の「ハト計画」というものを内砕いた所で話が終わってり、タロンとの戦いはこの先も続く・・・みたいなラストで連載が終了しています。

とにかく、いい人や主要人物がバタバタと死んでいきます。
ここまで?!ってぐらいにあっけなく死んでしまします。

特にランの弟(本当の弟ではありません)のワタルが死んじゃったのは結構ショックだったかも・・・
最後に生き残った主要人物はランとイワンだけだったかな。
イワンはロシア人でかなりのエスパー持ち主ですが、昔ランと知り合った時にタロンの罠により恋人の真砂子を殺されてしまします。
なので、タロンを憎んでいます。ランと合流してタロンを倒す為に戦ってました。

登場人物みんなが気の毒だけど、ランもかなり気の毒なのでイワンの存在でちょっとでもランが幸せになればいいなぁ・・・と思ったりしました。

どっちにしても、少女マンガの域は超えてますよね・・・このお話しは。絵柄もそうだし・・・。


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