「童話めいた戦士 ウインダリア」 藤川桂介（原作）

私がしっているのは劇場版のお話しです。原作は小説なのかな？

原作はキャラクターデザインはたしか、いのまたむつみさん。
藤川圭介さんでの長編小説「宇宙皇子」の挿絵もいのまたむつみさんですよね。
当時「イラストレーターになりたい」と思ったきっかけがいのまたむつみさんでした。
すみません、余談になっちゃいました・・・

簡単に言うと、国同士の争いに巻き込まれる二組の男女の話です。
二組のカップルの中でなされた約束がストーリーのテーマになっています。

自然を愛する平和主義の国イサ。
産業を発展させた軍事主義の国パロ。しかしこのパロは廃れ気味なので、イサの国を侵略して国家を拡大させようとしています。
イサのお姫様がアーナス。パロの王子様がジルで二人は恋人同士です。
そしてイサとパロに挟まれた位置にある独立した小さな村がサキ。
このサキで貧しいながらも幸せに暮らすイズーとマーリン夫婦。
この二組が中心となって物語りが進んでいきます。

敵対する国同士の王子と姫。なんとか争いやめさせようとしますが
いろいろなしがらみもあり、遂に戦争となってしまいます。
出世＆お金の為に戦いに参加するイズーと、戦争に巻き込まれるイサの村。

最後は約束を貫き通す事が出来なかった２組の男女のアンハッピーエンドで終わります。

切ない終わり方といえばそうなんですが、う～ん・・・
イズーとマーリンはもうイズーが悪いです。
マーリン・・・もっと怒れよ！でも、ジルとアーナスの方は難しいなぁ・・・・
アーナスは約束を守らなかったジルに対して許せない気持ちがあるのかな？
でも、ジルは王子様。女性であるお姫様よりも立場もあるし背負う物も大きいハズ。
アーナス・・・もう少し長い目でジルの事信じてあげても良かったのでは？
なんて思ってしまいました。

マーリンもアーナスも一途で純粋でいさぎ良いです。約束は必ず守るものと思ってるのも同じです。
裏切られても、最後には約束を守ってくれる・・と信じているマーリンと、
一度の裏切りが許せなかったアーナス。
もし、この二人の性格が逆ならもっと違ったラストを迎えてただろうなぁと思ったりしちゃいました。