「片道切符シリーズ」 和田尚子

いわゆる優等生で頭がいい天才の「天ちゃん」こと中園麻里と
何よりもバスケが大事なバスケ馬鹿・武来杏との恋愛話です。

コミック９冊
「片道切符」「途中下車」「時間旅行」「夜間飛行」 「銀河列車」
「春色歩道」「初冬街路」「湾岸道路・前」「湾岸道路・後」
文庫本では「片道切符」のタイトルで全６巻。
前にコミックで持っていたのですが手放してしまい、
先日古本屋で文庫本が全巻売っていたので懐かしくてつい購入。

女よりバスケ・恋愛よりバスケ・遊びよりバスケの無口で無愛想なでもかっこいい武来と、
その武来に片思いする真面目おどおどした所もある中園麻里が
付き合い始めて→別れたりなんかして→最後はめでたくハッピーエンド。
という判りやすいラブストーリーです。
無愛想な彼が一生懸命な彼女にどんどんひかれて行くといったベタな展開なんですが・・・・

ただ、この麻里ちゃん。「がんばれ～」と応援したくなるより
「そんな事しちゃ逆効果じゃない？」って様な行動をしてちょっとじれったくなります。
武来くんが言葉少ないのも原因だとは思いますが・・・
でも、そんな麻里ちゃんだからこそ武来くんとやっていけてるのかな？
私としては、武来くんは変わらなくてバスケ馬鹿のままだから、
麻里ちゃんが上手いこと対応していきなよ～。と思ってしまうのですが。

お話しとしては、 ややテンパってしまう所があり頑張ってるのに空回り的な麻里は高校の時から武来くんに片思い。
高校３年生の時になんとか、「中園麻里」という存在を覚えてもらい思いを伝える事までしますが、そのまま卒業。各々がそれぞれの大学に進みます。
大学生になっても武来くんに片思い中の麻里は偶然武来くんと再会します。
武来くんのバイト先の娘さんの家庭教師をする事になった麻里は武来くんと会う機会が増えていきます。
恋愛に不器用な麻里は、武来くんの邪魔にならない様に・・・でも武来くんの事が好きだし。と、おどおどしながらも一生懸命自分の気持ちを素直に伝えたりしています。
なんとか付き合うようになった武来くんと麻里。
大学～社会人へとなりますが、あいかわらず武来くんはバスケ中心の毎日です。
すれ違いもありながらもお互いを信頼しあっていく二人の ストーリーです。

すごくピュアな話で面白いですよ。 何回読んでも飽きません。
イラっと来る人もいるかと思いますが・・・。