「僕と彼女のＸＸＸ」 森永あい

同級生の男女の中身が入れ替わってしまうお話しです。
ベタな展開ではあるけど、面白かったなぁ・・・。
けっこうシモネタもありますがギャク要素も強いのでいやらしさよりおもしろさの方が印象にあります。

まず女の子の桃井奈々子さん。
黙ってれば超かわいくて清楚でスタイルも良くて・・・アイドル並ですが、
行動はがさつで暴力的な野獣の様な女の子。
男の子の上原晃君も
こちらも黙ってれば身長も高くて、顔も整ってて運動神経も良いイケメン君。
ただ、要領が悪いのとやさしすぎるのと消極的って事で残念君って印象になってます。

そんな二人の中身が入れ替わってしまいます。
男と女の中身が入れ替わるなんて大変なんだけど・・・・
奈々子（中身：晃）はぶっちぎりに女の子らしく、晃（中身：奈々子）はぶっちぎりで男らしくなってしまいます。
って事でお互いモテモテ～。
そして、体が入れ替わった事によってどんどん気持ちも身体に反応した女寄り・男寄りの気持ちになってしまうらしくてお互い元友人と付き合うみたいな感じになってしまいます。

晃（中身：奈々子）はすっかり男性ライフを満喫してて、元友人で彼女の椎名さんとも上手くやってるんだけど、
奈々子（中身：晃）は好きな奈々子になって、着替えやお風呂でいちいちドキドキ。
体育の着替えや温泉でドキドキ・・・と男心も残ってるのに、元友人の千本木にもドキドキ・・・とずーっとぐるぐるしています。

元友人と付き合ってて、じゃあお互いもとの身体に戻った時にどうなるのか。
このまま、入れ替わった身体のままの方がお互い幸せなんじゃないか？
でも、十数年生きてきた元の身体や家族に対する愛着もある（特に晃）し。

奈々子（中身：晃）中心で話しは進んで行くんですが、
いたって普通の考え方の奈々子（中身：晃）に対して、晃（中身：奈々子）やその他周りの人達があっけらかんとしてるというか、成るようになるタイプなので、奈々子（中身：晃）が気の毒というか、幸せになって欲しいなぁと思いました。

一応全８巻で終わってるんだけど、今後番外編も出るみたいなので、
最後の最後はどうなるか楽しみです。