武者世界の法術についてのメモ第2段です。
前々回の書き込みで、HN:あさりや てつひと様からこのようなご指摘を受けました。ありがとうございます。
>3.は、密教系仏教
と、申されますが覇利丸って格好こそお坊さんですが彼の使う時防流の術って多分に陰陽道系の要素が強いように思うのですが。式利機写動破と式利機写動捕などはそれこそ陰陽道の式神ですし・・・。
また同系統の術師である無限法士がアクエリアス蘇生の際自分の術のことを「錬金術」と言ってましたし、時防流・時攻流の術は西洋系の術も取り入れているのではないかと。
(原文ママ)
ご明察のとおり、時防流と時攻流、およびその前身である時操流(以下『時防流系』)は、今の真言宗・天台宗に代表される、本来の密教系仏教とはまったく違う存在です。
容姿などから考察すると、かの有名な陰陽師・安倍清明と同時期に活躍した、蘆屋道満(僧形の陰陽師として描かれることの多い)が、イメージに一番近いように思われます。
なのに、なぜ「僧形の陰陽師」じゃなくて「密教系仏教」に分類したかと申しますと、
1.製作サイドでは、はじめから仏教系をイメージしていた節がある
2.密教系仏教と時防流系には似通ったイメージが多い
3.蘆屋道満はじめ、僧形の陰陽師と密教系仏教には関連がある
4.他の宗派(禅宗や浄土宗など)だと、逆にイメージからかけ離れる(笑)
という、4つの理由があります。
…けど、「その説明に入る前に、○伝キーワードの1つ『錬金術』について書いちゃおう」というのが、今回の趣旨です。
goo辞書で「錬金術」を調べてみたら、
『黄金をつくり出す技術の追究を中心とし、不老長寿の霊薬の調合と重なり合う中で、広く物質の化学的変化を対象とするに至った古代・中世における一種の自然学。...』
(三省堂提供「大辞林 第二版」より)
と、出ておりました。
さらに、手持ちの辞書を片っ端から調べた結果を総合しますと、
金などの貴金属を取り出すために、雑多な物質から精錬する『西洋系』と、
不老不死の妙薬(=仙丹)を生成するために、水銀などの金属を錬成する『東洋系』、
の、二種類があるようです。
後編では、改めて、武者○伝で語られた『錬金術』を検証してみます。
前々回の書き込みで、HN:あさりや てつひと様からこのようなご指摘を受けました。ありがとうございます。
>3.は、密教系仏教
と、申されますが覇利丸って格好こそお坊さんですが彼の使う時防流の術って多分に陰陽道系の要素が強いように思うのですが。式利機写動破と式利機写動捕などはそれこそ陰陽道の式神ですし・・・。
また同系統の術師である無限法士がアクエリアス蘇生の際自分の術のことを「錬金術」と言ってましたし、時防流・時攻流の術は西洋系の術も取り入れているのではないかと。
(原文ママ)
ご明察のとおり、時防流と時攻流、およびその前身である時操流(以下『時防流系』)は、今の真言宗・天台宗に代表される、本来の密教系仏教とはまったく違う存在です。
容姿などから考察すると、かの有名な陰陽師・安倍清明と同時期に活躍した、蘆屋道満(僧形の陰陽師として描かれることの多い)が、イメージに一番近いように思われます。
なのに、なぜ「僧形の陰陽師」じゃなくて「密教系仏教」に分類したかと申しますと、
1.製作サイドでは、はじめから仏教系をイメージしていた節がある
2.密教系仏教と時防流系には似通ったイメージが多い
3.蘆屋道満はじめ、僧形の陰陽師と密教系仏教には関連がある
4.他の宗派(禅宗や浄土宗など)だと、逆にイメージからかけ離れる(笑)
という、4つの理由があります。
…けど、「その説明に入る前に、○伝キーワードの1つ『錬金術』について書いちゃおう」というのが、今回の趣旨です。
goo辞書で「錬金術」を調べてみたら、
『黄金をつくり出す技術の追究を中心とし、不老長寿の霊薬の調合と重なり合う中で、広く物質の化学的変化を対象とするに至った古代・中世における一種の自然学。...』
(三省堂提供「大辞林 第二版」より)
と、出ておりました。
さらに、手持ちの辞書を片っ端から調べた結果を総合しますと、
金などの貴金属を取り出すために、雑多な物質から精錬する『西洋系』と、
不老不死の妙薬(=仙丹)を生成するために、水銀などの金属を錬成する『東洋系』、
の、二種類があるようです。
後編では、改めて、武者○伝で語られた『錬金術』を検証してみます。
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