猫が、トラックにひかれそうになるところを人間に助けてもらった。
数年後、偶然その少女に遭遇したが、彼女は辛そうな顔 をしていたので、ついいていくと、彼女が40すぎた禿頭のおじさんに
暴行されているのを目撃する。
その光景を目撃した猫は、命を助けてもらった恩をここで返すことを決意した。
その後少女を助け、その女の家で住むことになる。
その家で猫は愛され、幸せに暮らす。しかし、幸せな時間は終わる。猫がその家で過ごして2年たったとき、少女は18になり、
難病を抱える。病気の治療は困難で余命も残り数カ月。猫は自分をこんな幸福にしてもらったので、意地でも女を助けたいと行動する。
だが、結局猫は何もできずに女が亡命。
その後、罪悪感と、無力感に襲われ、彼女のいなくなった家を出て野良になる。
野良になってすこしたったとき、一匹の猫と出会う。彼は冷たく、強い雰囲気をまとっていた。
猫はその猫と旅をすることになる。
吾輩は猫である。
名前はまだない。
でも、師匠には名前がある。
「ブレット〜」
「師匠って呼べっつてんだろー。」
「いったー!?」
叩かれた ……いたい。
「ねぇ師匠……。」
「なんだ?」
「師匠はなんで名前があるの?」
「俺はむかしの飼い主がつけた名前ずっとつかってんだよ。」
「ふーん。ねぇ師匠……。」
「なんだ?」
「師匠はどんな人に飼われていたの?」
「男」
ざっくりしてんなー。
「それだけ?もっと教えてくれてもいいじゃん。ケチ!!」
「……はぁ。……俺は殺し屋を名乗る男に飼われていた。奴は裏の業界で知らない奴が
いないくらい有名だったー」
「殺し屋!?」
「もちろん嘘だ。」
「師匠はほんとウソつきです。」
「俺からすりゃ人間のほうがよっぽどウソつきだがな。」
「ところで今どこに向かってるんでしたっけ?」
「あぁ?おめぇまた話聞いてなかったな!!今、向かってるのは新しい住処だ。
最近、やけに人間達が野良猫を捕獲する動きが大きくなっている。よってここら一帯は完全に
目をつけられてしまった。だから、まだ奴らの目が届いていない田舎に移住すんだよ。」
「田舎に行けば安全何ですか?」
「田舎の野良猫なんてごまんといる。
いくら野良猫が捕獲する動きが活発になっても、ド田舎まで手をだすのは
骨がおれるだろう。少なくともしばらく滞在することくらいはできるはずだ。」
都会にきたばかりの頃はあんなに野良猫でにぎわっていたのに……。
今じゃ猫っこ一匹もいない。
とはいえ、住んでいた場所から離れるのは寂しいものだ。
……あっ、これがホームシックってやつか。
師匠はホームシックにひたったりするのかな?
ああみえて案外寂しいかったりして……。
「師匠はあの街に思い出とかないんですか?」
「思い出ねぇ。……俺は野良としていろんな場所を転々としてきたから、あの場所に固執した
特別な思い出はねぇなー。」
「またまた 〜師匠私に隠れてよく怪しい店のぞいていませんでした? 」
「なんでおめぇ知ってんだよ!?」
「師匠のことはなんでもしってますよー。もちろんその店がいかががわしい店ってことも」
「…ッツ」
「師匠ほんとスケベだなー。
……でもあんな店行かなくても私がいるじゃないですかー。」
「俺はただのメスネコに興味はねぇ」
「え……。まさかホモ?」
「ちげぇよ!!」しっぽをたてた。
いったぁ!!また殴られた。
「じゃあだれならいいんです?」
「胸のでけぇ女」
「サイテーですね。そんなんじゃ一生彼女できませんよ。」
「うっせぇな……関係ないだろ!」
「っていうか……前から気になっていたんですけど師匠って童貞ですか?」
「……いや〜そりゃヤリまくりよ。」
「みえはらなくていいんですよ。私も処女ですし。」
「お前は逆に堂々としすぎじゃね?」
「童貞はしりませんが処女は需要あるんですよー
希少価値です。ステータスです。」
「あ……そう。(へんなスイッチはいった。)」
「だいたいー昔の日本では非処女は忌み嫌われ、処女のみが好かれたと聞いたことがあります。
つまりヤリまくりのビッチよりも私の方がモテるということです。」
「今、令和2年だからな……。」
「昔も今も男の趣味なんてたいして変わらないでしょ。」
「……そうだな (こいつ……どんだけ処女気にしてんだ。いい加減だれかひろってやれよ。) 」
「着いたぞ……ここだ。」
目の前に広がるのは大きな館。
ホラー映画とかでよく見る館だ。
周りは颯爽とした木々で覆われ、築が古いのか、荒んだ紺色の屋根が不気味なオーラをだしている。
「師匠〜ま、まさかこ、ここに住むんじゃ、ないですよね?」
「ああ、ここに住む。」
「……え」
「入るぞー」
「ちょ、ちょとまってください。此処ですよね。ココに今日から住むんですよね。
間違ってないですか?」
「ああ間違ってない。」
「いやいやそもそもココ住めるんですか?廃墟じゃないですか?それに絶対アレでるじゃない
ですか……」
「アレ?」
「お化けにきまってるでしょ。ほかに何があるんですか。」
「ああ……ここにはある意味お化けよりこわいやつがいるな。」
「え?それってどういう?」
ギギギギィィィ
あれ、おかしいな?な、なんでドアがか、か、かってに開くんだろう?
ああ!!ココの家主が開けてくれたのか。
こんなどこの馬の骨ともしらん私達をいれてくれるなんて
すこぶる感謝!感激!
さあ家主はどんな人かなー
ガラーーーーーン
ドアが開いたその先には家主なんていなかった。目の前に広がっていたのはただの暗闇。
暗い暗い全てを飲み込む深淵が私の目に映った。
oh〜カースドハウス〜
「あhーーーーー」
こえにならない叫びをあげてわたしは気絶した。
眩しい照明が脳裏にちらつき、目を覚ました。
目をあけると見知らぬ天井が見えた。
あー頭いたい。まだ意識が朦朧としている。
ここはどこだ?
私はさっきまで師匠と一緒に館の前にいて……。それでそのあとにドアが勝手にひらいて……。
……じゃあここはもしかして館の中!?
「起きたか。」
びくっ…ん おもわずしっぽがたった。
「なんだ師匠か……。おはようございます。 ここは館の中ですか?」
「ああ……そうだ。」
「や、やっぱり。私どのくらい寝てました?」
「ざっと、2時間くらいだな。」
「そうですか……すみませんいきなり気絶してしまって。」
「気にするな旅の疲れもあったのだろう。まだ疲れているようならここで休むといい。」
「い、いえ大丈夫です。すっかりよくなりました。」
「ん……そうか?ならいい」
「師匠が寝ている私を看病してくださったのですか?」
「いや、それはー」
「ーそれは儂じゃ」
声の聞こえた方角に身体をむけると、そこには一匹の猫がいた。
白、茶、黒の三色の毛並みに、普段から手入れしていると予想されるふさふさな毛並み。
パッチリとしたまん丸な瞳が私を見据える。
三毛猫だ。
「儂はこの館に住んでおる三四郎じゃ。いやさすがに儂も驚いたぞ。外が騒がしいと思ってドアを開けたら、
数年ぶりに旧友に会うわ、ブレットの連れが儂を見て倒れるわ。」
師匠の旧友?
というか三四郎さん見て気絶したわけじゃないんですけど……。
「師匠のことご存知なんですか?」
「ああ俺は昔、野良になったばっかの頃、一匹で生きるのに限界を感じていた。そのとき
こいつと出会って、ここに住んでたんだよ。その後、俺が色々あってここを離れて
あの街に行きお前と出会った。」
「そうだったんですか。」
師匠…友達いたのね。 師匠って自分のことあまり話さないからなー。
三四郎(は、三毛子(ミケ)に片思い。だが、三毛子はブレット(クロ)に好意を抱いていた。また、ブレットも三毛子のことが好き。
そして、ある日三毛子が野良猫駆除を目的とする集団S•E•G(Stray cat •Extermination•Group野良猫駆除団体)に殺される。
三四郎は三毛子に想いを寄せていたので、三毛子を殺したS•E•Gに復讐心を燃やしたが、ブレットは「三毛子はそんなことのぞんでいないからやめろ」と反対。三四郎は同じ人を好きになった彼なら分かってくれると思ったので、ブレットと喧嘩別れ。
その後、S•E•Gの活動が活発なり始め、今まで在住していた場所から三四郎のいる屋敷に移る。
三四郎は現在S•E•Gに対抗する組織S•B•O(S•E•G •Brak•Organization野良猫駆除団体対抗組織)の総責任者。
各地に情報網を張り巡らせ、人間達の動向をさぐる。また、人間を殺すための武器も製造している。
人間の銃を避けるため、俊敏さをあげるサポーター!!人間の数に対抗するための戦闘用ロボット!!
街の監視カメラもハッキング成功!!
猫なのになんでそんなことができるのか?って
……細かいことは気にしない。これはファンタジーです。
だってそうでもしないと人間に負けちゃうだもん。拮抗するにはロボットの一体や二体作らないと!!
まぁ一応三四郎は、ロボットを普段から作ってたりする人に飼われていて、ロボットとかの知識があったとかそういう設定でギリいけない?なんなら人間も関わっているとかね。
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