3月に東北新幹線が青森までのびた時、『ああ、“はやぶさ”に乗って青森行きたいなあ~~。』と思った。
それから6日後に大震災が起きたわけだが。
5月末。JR東日本の株主優待券が余ったまま有効期限を過ぎようとしていた。6月の長野往復分は既に買ってある。
ここ3年続けて4~5月に母のトラブル発生があったが、どうやら今年は無事に6月を迎えられそうだ。
これは、私が格安で青森へ行く最大のチャンスではなかろうか??
ということで期限最終日の5月31日に往復バス代840円かけて、みどりの窓口があるJR駅へ(笑)。
乗車半月前ではグリーン車も普通車窓側席も既に完売。それでも行くぞっ!!(グランクラスは株主でも割引なし。)
昔、真冬に盛岡まで行ったがそれ以北は私は未踏の地である。
最初は、福島寄って仙台寄って・・・なんて考えていたんだが。
復路に上り“はやぶさ”を使うと、その夜のうちに家まで帰りつける高速バスに乗り継げない。
という時間的制約と、優待券では乗り継ぐ特急料金は割引してくれないなどの諸般の事情により、新青森まで直行・直帰となった。
すまん、改めてきっと行くからーーーー!! 今回は乗り鉄専念、ということで。
僻地にある自宅発では朝の東京駅はやぶさ発車に間に合わない。長野へ行った帰りに周り込むことにする。
実は青森行きの前日に長野の胃腸科病院で胃カメラ飲んで、“多発性胃潰瘍”の診断を下されていたが予定は変えず。
(薬を処方してもらって、劇的に軽快しております。引き金は歯痛で飲んだ鎮痛剤か?? 再診は来月。)
朝6時始発の新幹線“あさま”で長野を出て東京駅へ。
長野から東北に行くなら大宮乗り換えだろう、という無粋な意見は無視っ、である。
野次馬だらけの東京駅。 わたしゃ乗るのよ、どいてどいて~♪♪♪
E5系“はやぶさ”の乗り心地だが。 とても安定感のある走行だ。 復路のE2系“はやて”と比べればあきらかに違う。
静かだし。明るい内装の車内は開放感あり。 (窓は小さいけどね。)
普通車でもE2系よりも座席間隔が広く、シート幅もゆったり。これならグリーンじゃなくて普通車で充分ね。
(日ごろE2系の“あさま”しか乗ってないので、あくまで個人的感想w)
震災後は途中徐行区間があるので、所要時間は8時44分東京発、12時49分新青森着の約4時間。
ただし、前方のグランクラス目当て?の野次馬乗客が通路を頻繁に行ったり来たり。
グリーン車のアテンダントは彼らの通行を許しているのか? もしそうだったらかなり非常識。
3時間10分走行に戻っても、来年くらいまで待ったほうがいいかもね。
そういえば、福島から宮城、岩手まで沿線の家々の屋根にブルーシートが目立っていた。梅雨までに修理は間に合わなかったか・・・。
新青森駅から青森駅まで1区間だけ乗った“特急スーパー白鳥”。
さて、着いた。んで、なにするのか?
『なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪に行って来ようと思ふ。(中略)(中略)着いて見たところで用事はないから30分後の一等寝台で帰って来ようと考えた。』
というのは百鬼園センセイの名作『阿房列車』の冒頭部分だが、ひゃっけん先生でさえ結局は大阪に一泊したのだ。
青森近辺ってローカル線だらけなとこだし~~~♪
とりあえず昔は駅から直で行けたはずの青函連絡船・八甲田丸へ。
連絡船をそのまま博物館にしてある。ああ、なつかしいJNRマーク♪
船橋、エンジンルーム、車両甲板のキハ82、郵便車!!
八甲田丸エンジンルーム。1600馬力×8=12800馬力 ってどのくらい?
キハ82。
鋼鉄フェチには、ワキャワキャ!!!な場所だ
この八甲田丸あたりで今日のパワーを使い果たした感じもしたが、(朝4時起きだし。)
駅前に今年できたばかりの観光施設ワ・ラッセで本物のねぶた屋台を見る。すごいね。
ネコ成分も濃いので、つい、虎を撮る。
たまには自分も入れて撮ってみる。
近頃のビジネスホテルってネットで探すと安いのね。当初予算の半額だったので2日連泊で予約しておいた(^^A;。
中1日、あっちに行くかこっちにするかそれとも・・・??
大湊線に乗って大湊駅に行き、空自大湊分屯基地の“ガメラレーダー”を仰ぎ見るなんていう、ミリヲタなプランもあったんだが、
結局、青森駅から五能線のリゾート快速に乗り東能代へ。という鉄板王道な選択をする。
東能代から奥羽線特急に乗って青森に帰ってくる切符を現地でそろえた。 朝8時すぎに青森を出て、ぐりっとまわって4時ころ戻る計画。
日ごろ、僻地な海っぺりに住んでいて毎月1回山国の長野に通っている私が、 海岸線と白神山地が売り物の五能線に乗って感動するとは思えないが、
“リゾートしらかみ”に乗ることに意味があるんだいっ
リゾートしらかみ2号 “くまげら”編成。青森発8時21分。
運転席展望。ここは日本海。 出張ついでらしいビジネスマン・グループが、はしゃいでいた。
確かに景勝地だ。しかし天気良すぎて海は外房と変わらん。しかも見事にベタなぎ(笑)。
すれ違い待機中の最新ハイブリット車、しらかみ“青池”編成。ほんとはこっちに乗りたかったねぇ。
“くまげら”のオレンジ色の内装がキュートな洗面所。トイレの内壁も同じ色。
奥羽線接続駅の東能代で降りる。五能線起点。
駅ホーム階段。吹雪よけか。階段下に除雪機が放置してあったしな。真冬に来るとどんな感じ??
沿線の建物も一般住宅でも玄関に風除室があったもんな。あれ、雪がなくても便利そう。。。
東能代から青森まで乗った“特急つがる3号”。
眺めのいい車両に4時間近く乗って(ガラガラに空いてた)、乗り換え駅で1時間半も線路風景を堪能して。
・・・ああ、幸せ・・・・・・(変態)。
3日間ともジリジリと日焼けするほどよく晴れて、あちちと暑かったのは私が晴れ女だからか。
ものすごく久しぶりの純粋鉄道旅行ということで、写真も山ほど撮ったが、このくらいで勘弁してやる(笑)。
3日目は普通のオバサンっぽく、旦那や猫や自分用にあれこれお土産買い込んで、 新青森を昼過ぎ発の“はやて”で帰京。
また満員の高速バスに詰め込まれて、無事に南房総に帰宅いたしました。
ところで・・・↓ 五能線ウェスパ椿山駅前風景だが。
屋根の上で三角帽子の人形がなにやらやってる。これを「かわいい♪」と見るか、「ゲッ なんか恥ずかしい!」と見るか。
ええ、どうせ私はマイノリティですからね。 なにも言いますまい・・・・・・・