ばちかぶり季記 人生いきあたりばったり

なんとかなるもんよ。・・・・・・たぶんね。

白内障の手術を受けました。その3。

2022年04月27日 | 眼科の話
『白内障の手術を受けました。その1。』
『白内障の手術を受けました。その2。』からの続きです。
備忘録として書きますので、だらだら長いのはご容赦を。



1日8,800円(税込)、一泊二日で17,600円の病室です。
フロア案内図を見ると検査室とか男女別更衣室とか浴場とかあったので
普段は人間ドックの宿泊に使われてるんじゃないでしょうか。ユニットバス内にも手すりがなかったし。
備品は冷蔵庫とテレビ(テレビ機能のみ)と湯沸かしポット。1人用のテーブルと椅子一脚。
アメニティといえるものは煎茶とほうじ茶のティーバッグが3個ありましたが、
お茶碗・カップ類なし。どうやって飲めと?(笑)
手指用消毒液のボトルはコロナ禍では必須。洗面台には薬用ハンドソープ。
コロナ禍でタオル類は持ち込み不可でレンタル制。顔も洗えない私は契約せず(^^A;
ホテル並みにアメニティ豊富な1日14,300円の個室(一昨年に利用)に比べれば簡素だけど、これで充分でしょ?
一般病棟4人部屋は6,600円なので、お得でした。w



夕食。人間ドック用フロア(たぶん)だけあって、同じ階にあるレストランで食べるシステムでしたが
術後ということで「運んでもらいましょうか?」と聞かれ、それに甘えました。
主菜は筍にお肉を巻いて甘辛に煮付けたものでした。
小鉢のほうの材料は謎。お揚げ?と思ったら違う。大豆たんぱく加工品のような食感。
一般レストランでの調理なので全体に普通においしかったです。完食。



朝食。ウィンナソーセージです。小鉢は山菜にツナをのせたもの。浅漬けは夜と同じだな。完食。

この2日間は、はるか南南東沖に台風1号がいて風が強く雨模様でした。
窓の外はこんな感じ。



動画もあります。風音が大きい。

←動画(YouTube)

寝起きのスッピンをマスクなし&順光で自撮りしたら、あまりのババアっぷりに驚愕。(実際ババアだけどさ)
マスクして逆光で撮り直す。これなら「見せられる」か。ちっちゃくして載せちゃえ。



術後に入室した時に血圧など測った以外は医療行為なし。
本当に「お泊り」しただけの入院でした。
ゆっくりたっぷり寝すぎて、持病の「寝起きの腰痛」がひどかったけど(^^A;
朝9時近くに一般外来診察階へ移動。待合室で順番待ちして診察。
顔に貼られたテープをまたしてもベリベリはがされます。おお、視界が明るい。
「大丈夫そうですね。」
一週間後の診察日まで洗髪・洗顔・化粧禁止ですよ。
寝る時に着けるゴーグルを買わされました。1,650円(税込)。
投薬は目薬2種。術前と同じ抗菌剤クラビット(1日3回)と抗炎症剤ステロイドのサンベタゾン(1日5回)。
通常はもう一種、痛み止めの目薬が出るらしいけど私のアレルギーを危惧して、無しでした。

「なにかご質問は?」と言われたので
「眼内レンズの実物が見たいです。」
「えっ?」 予想外&初めての事らしく、先生(若い。30代。)アタフタ。
「画像では見てますけど、実物見たいじゃないですか。」
「いやーー、サンプルはないですねえ。えーー7mmくらいのものです。」
まあ、勘弁してあげる(笑)

病室に戻って荷物まとめて退院です。お会計は保険診療分が5万円弱。
室料、ゴーグル代など自己負担分含めても7万円でお釣りが来ました。
私の医療保険では水晶体再建術は診療明細と領収書のコピーだけで保険金の申請ができる。
手術数日後には保険会社に書類を郵送済みです。
スマホアプリで写真添付でも請求できるようだけど、
PC入力に慣れた古い人間はスマホ入力より紙書類を揃えるほうが楽だわ。

術後の右目の視界はくっきりはっきり。未施術の左目よりも明るく明暗のコントラストが強い。
たとえれば右目視界は快晴、左目はやや薄曇りです。
ただし黄斑前膜はそのままなので、ゆがみも明確になって(笑)焦点はあっても文字の読み取りはキツイ。
目玉を縫ってあるので、眼がチクチクごろごろします。5日目くらいから少し楽になりました。

術後一週間目に再診察。視力検査などを経て診察。
経過良好で洗髪・洗顔・化粧の許可が出ました。就寝時のゴーグルもいらない。ひゃっほ~~~♪
ドライシャンプーを数回使ったから地肌は痒くはないけれど髪の毛が段々重くなってねえ。
顔はレンチンした熱いタオルで拭いてましたよ。お手入れは目の周りを避けてクリーム少々。
日頃、簡素な手入れしかしてない丈夫な顔で良かったw
術後に処方された目薬をなくなるまで差すようにとの指導あり。

仕事は事務と接客なので術後3日で復帰。地肌すっぴんに眉毛だけ描いていた。マスクさまさま。
埃が多い場所での仕事や重い物を運ぶ仕事の場合は、もっと長く休業する必要があります。
再診後からは通常の化粧に復活してます。元々たいして盛っていませんが。
目のごろごろ的違和感はまだあって充血あり、しんどいと片目つぶってる。
次の診察は1か月後。黄斑前膜をどうするか眼底検査をします。
ま、手術するのは右目が完全安定してからでしょうし当分先のことになりますでしょう。

以上、こんなもんかな。長々とおつきあい頂きありがとうございました。
白内障による右目水晶体再建術の体験記でした。

2年前の開腹手術による子宮および付属器全摘出の体験記が未読でしたらどうぞ。→ こちら(全4回)
ずっと3カ月毎だった婦人科診察。術後2年を経て、めでたく次回は半年後です♪



白内障の手術を受けました。その2。

2022年04月27日 | 眼科の話
『白内障の手術を受けました。その1。』からの続きです。
備忘録として書きますので、だらだら長いのはご容赦を。

さて手術当日。
寝間着用の着替えと歯ブラシしか入ってない、化粧も洗顔も禁止なので化粧ポーチも入ってないスカスカのキャリーバッグ。
これにお出かけ用品が詰まったミニトートもぶち込んじゃって、完全すっぴんは抵抗あるので眉毛だけ描いて出発。
こういう時は今のマスク必須生活はありがたいですな。
11時前にクリニック棟の入院相談室へ。あれこれ書類を受け渡しのあと場所を変えてコロナの抗原検査。
鼻の穴に細い綿棒を突っ込まれてイタタタタタ。
30分ほどで出る結果はスマホ通知もしくは近くのロビーにいれば直接教えに来てくれる。
待つことしばし。結果はマイナス。クリア!!!パチパチパチパチ。
実はこの関門が一番心配していました。症状はないけど感染してたら困るなーーーーっと。

無事にクリニック棟の外来手術室へ移動です。
待合室で待機のあと呼ばれて更に中へ。荷物はロッカー。上半身は全部脱いでキモノ式病衣に着替え。
これは、万が一の緊急救命事態にすばやく対処するための支度でしょう。
同じ目的で右腕に点滴用のラインも確保。
頭には不織布のキャップをかぶせられてテープでぺたぺた固定保護。
間隔をあけて目薬をさされながらまた待機。
やっと手術室へ呼ばれたのは予定通りの13:30でした。

左腕に血圧計の腕帯。右手指先にパルスオキシメーター。
顔は更に布やテープでペタペタと覆われていきます。目を開きっぱなしにする器具も装着。
そういえば私、眼科で外科的処置を受けるのって人生初なんですよね。
気分は「時計仕掛けのオレンジ」。。。。
局所麻酔薬やら消毒薬だかなんだかじゃぶじゃぶかけながら
「はい、眼を洗いますねーーー」
って、うわああああ、ちょっとちょっと、もしかして指で目玉洗ってますかぁーーー????
麻酔効いてるから全然痛くはないけど、物理的な感触は少しありました。
そしてなにを装着されたのか目は開いてても普通には見えていません。
暗い中に3つの光点があって、それを見ているように指示されます。
目玉にナニかされていること10分か20分間くらい? でしたでしょうか???
『うげぇぇぇぇーーーー 私の目玉にナニしてんのーーー!!』
という、ある種、根元的な不快感ですね。痛くはないですけど。
「もう終盤ですよーーー」と声がかかる頃には視界の縁、周辺部が見えていて、
先生が糸で縫うような動きをするのがわかりました。
もっと見えるようになる前に右目は眼帯ガーゼで覆われて、
かわりに事前に顔にいっぱい貼られた保護テープがベリベリはがされる。
「これが一番痛いって言われますね。」とか言いながら容赦なくベリベリ。
まったく、もうっ

「終わりました。お疲れ様でした。」「ありがとうございました。」と歩いて部屋を出て、
自分の服に着替えてしばし待機。私は入院するので病室看護師の迎えを待って念のため車椅子で病室階へーーー。

具体的に私が目玉にナニをされたのか解説しましょうか。
目のレンズ(水晶体)を包む袋状の膜(水晶体嚢)に小さい穴をあけ、濁った水晶体を超音波で砕いて吸い出します。
残った膜の中に柔らかい人工レンズを挿入します。顕微鏡下での作業らしいです。

この人工眼内レンズが一般化する前は、水晶体除去後はメガネやコンタクトレンズで補正していました。
40年以上前に私の知人が手術した時は、高齢者ゆえに初めてのコンタクトレンズに苦労していましたね。
今の眼内レンズは死ぬまでもつそうですから、技術の進化はありがたいものです。
このレンズ、単焦点と多焦点のものがありまして、この病院では単焦点レンズのみということで
私は一番短い焦点のレンズを選択しました。手元の文字が見えれば良し。
若い頃から近視なので遠くが見えないのは慣れている。遠くは物の形がわかればいいんです。

さて「その2」はこのくらいで。
続きやどうでもいい話は「その3」に続くーーー。
『白内障の手術を受けました。その3。』



白内障の手術を受けました。その1。

2022年04月27日 | 眼科の話

海辺に咲くハマエンドウ

お久しぶりです。私の生存確認は「今日のクラウスたち。」でお願いします。
あっちは毎日更新しています。
日々のちょっとした事もついでに書いちゃうので、余計にこっちがご無沙汰に(^^A;

さて、わたくし、64才と1カ月にして右目の白内障の手術を受けました。
水晶体を人工レンズに交換してプチ・サイボーグになりました。
自覚したのは2年くらい前になるかな。強い光が視界に入るとやたらまぶしい。白内障かな?と。
だけど、普段、朝日を背負って出勤し夕日を背負って帰宅するのでそれほど気にしなかった。
あるとき夕日に向かって自転車を走らすハメになったとき、うわあああーー2m先が真っ白で見えない!!
で、これはヤバイ、マシな左目になにかあったらどうするんだと。。。
改めて片目ずつ世界を見てみれば右目視界は濃霧の世界。完全にすりガラス越しでした。
それでもまだ、内科・婦人科・消化器内科・整形外科とあれこれ受診でついつい後回しになっていた眼科。
3月に「えいっ!!今日は眼科行ってくる!!」と貴重な休日つぶして予約なし受診したらば、
初診で手術日が決まりました。春休み中は職場が忙しいので4月半ばという希望で。

白内障ったら、もうはっきり目が白くなっちゃうもんだと思ってたけど、私の目は素人目にはそれほどでもなかった。
あの白い目になっていた婆さま爺さまはどのくらい物が見えていたんだろう??

右目は元々10年以上前から黄斑前膜(→ 参考資料)を発症していましてね。
黄斑前膜は黄斑変性(失明する危険がある)とは違って、物がゆがんで見えるだけなんですが、
物は見えていても文字がゆがんで読み取り辛くなって不便です。
左目がまだ視力があるので生活できていたわけですが。
9年前に診断された時は「将来、白内障の手術する時に黄斑前膜の手術もやることになるでしょう。」って言われたのに。
思ったより早くその時が来たら「リスクが大きいから別々にやります。どうしてもと言うなら大学病院を紹介します。」
ってさ、最近この大病院って色々細かい面倒は極力排除してるような。。。(担当医は当時と違う)

今は白内障手術は日帰り手術が主流です。技術が進化して術後の絶対安静の必要がなくなったせいでしょう。
とはいえ片目で帰された翌日には診察があり、2日にわたって送迎要員が必要です。
(うちに免許持ちはいない。当然、車もない。バス+電車+バスで片道1時間。)
先生も「う~~ん、車なしで帰るにはちょっと遠いかな。」
だいいち、風呂どころか洗顔もできない身で帰宅して、もしかして私、ゴハン作るの??
化粧も出来ないのにまた出かける支度して病院来るの??それって帰宅する意味ある???
と思ったので、一泊入院も付けてもらいました。

タワー棟個室(税込14,300円×2日)か一般病棟4人部屋(6,600円×2日)か希望を聞かれ、婦人科の時と同様に個室を希望。
ただしコロナのせいで病室不足の折、どっちになるかは前日連絡とな。
近くのホテルに泊るって案もチラリと脳裏をよぎったけど、あの辺のホテル高いのよね。
顔半分べったりガーゼで独りでリゾートホテルってのもねえ。ホテル泊じゃ入院保険金でないし。
白内障手術なら手術保険金がでるし。保険診療分はあらかじめ健保から「限度額適用認定証」もらっておいたし。
有給休暇も3日間取った!!!プラマイ足りるかな、と。w

手術前日、電話あり。
「申し訳ありませんが、個室は空きがございません。」
あーーー 4人部屋かあ。ま、一晩だけだしーー と一瞬思ったら
「クリニック棟6階の個室ならご用意できます。1日8800円です。」
そんな部屋があるんかいっ 「はいっ それでお願いします!!」
4人部屋の3割増しで個室はお得でしょ。よしっ。

術前検査は色々やりました。
血ぃ採られ、おしっこ採られ、心電図録られ、様々な眼科検査機械の前を転々と・・・
黙ってると何やられているかさっぱりなので、最初の検査のあと「今の機械なあに?」と聞いてみた。
次の機械からは「これで〇〇を測ります。」と教えてくれました。
どういう仕組みで何がどうわかるのか興味津々、根掘り葉掘り聞きたい事象だったけれど
検査は次から次へと続くし、どうせ文系アタマでは聞いてもたいしてわからぬ。
実際なにを測ったのかも、聞く端から忘れてもうた婆です(笑)

それから、手術3日前から1日3回抗菌剤の目薬(クラビット)を差します。
それはちゃんと覚えてたんだけど、「さて、と」と事前に渡された書類も広げてみたら、
術前2週間の体温記入表なるものが出て来た。ひょえ??・・・コロナ対策ですな。
ええと、職場で毎日測って記入しているのを写しました。根拠ある数値なのよ。まとめて書いたけど。
保証人のハンコは半月前に郵便往復で実兄にもらっておいたから大丈夫♪♪

さて、事前の話はこんなもんかな。ではこれは「その1」として、続く。

『白内障の手術を受けました。その2。』