その会社では、木造と軽量鉄骨造がアパートで、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)はマンションとして扱うというルールがあった。鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造で物件種目が「アパート」となっていた場合(その逆で木造or軽量鉄骨造で「マンション」の時も)、不備としてあげないといけなかった。沖縄では鉄筋コンクリート造でも普通にアパートと言ってるので、それを知った時カルチャーショックを感じた。
英語でmansion(マンション)は「大邸宅」「お屋敷」「館(やかた)」という意味で、集合住宅を指すのは一般的ではない。ただでさえ日本語のマンションは本来の英語の意味とずれているのに、内地でいうマンションはさらにずれた感じだ。アパートはアパートメント(apartment)が略された言葉。英語のapartmentは本来集合住宅の総称で賃貸にも売買にも使える言葉だったようだが、分譲マンション(売マンション)のことはcondominiumと言い、今はapartmentというと賃貸物件を指すのが普通らしい。
賃貸ならアパート、売買ならマンションという考え方もありだと思う。日本で「マンション」という言葉が使われ始めたころはそうだったんじゃないかな。
アパートとマンションの区別の仕方は会社によって違うけど、ウィキペディア「アパート」で調べたら、不動産業界の通称として上記と同じ内容で区別をしていることが一般的とのこと。
ではニュースで報じるときに「アパート」とか「マンション」って使ってるのはどうか。アパートかマンションかを判断するためにわざわざ構造を調べるっていうことはしないでしょうね。
ドラマのシーンに出てくるアパートは見た目からしていかにもコンクリートじゃない雰囲気がして、階段と外廊下が鉄でできていて欄干に鉄の棒がついてるような、典型的な内地のアパートって感じがする。
沖縄では木造自体が少なく、特に木造のアパートはごくまれにしかない(ネットで調べてみたら、一応あった)。軽量鉄骨造、鉄骨造もあまりないらしい。沖縄で木造といえば昔の古いおうちっていうイメージが強い。私の母方のおじいちゃんおばあちゃんが昔住んでたおうちも木造平屋建てだった。
鉄骨造ってコンクリートを使ってないから鉄筋コンクリート造よりも簡易な構造のはずだけど、それでもマンションと呼ばないといけないとは・・・。一応鉄骨造は軽量鉄骨造と比べると7階建てとか10階建てとか高くまで建築可能らしいけどね。たとえば積水ハウスの社屋のような高層ビルも鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)なんだって。
こういうのはアパートで、こういうのはマンションだなって思う感覚があるので、まとめてみた。
アパート
1.比較的小さいもの
2.四角で四方が角ばった感じのあるもの
3.コンクリートにペンキで塗装されただけのもの
4.長方形(横長)で、かつ小規模なもの
マンション
1.比較的大きなもの
2.多角形または正方形で、かつ大きなもの
3.比較的大きくて、大家さんの部屋(屋敷)が目立つもの
4.外壁がタイル張りまたはレンガ張り
私が前に勤めていた会社で「賃貸アパート」よりも「賃貸マンション」のほうが若干多かったような気がする。木造、軽量鉄骨造よりもコンクリート造、鉄骨造のほうが多いらしい。
一方、沖縄の不動産情報誌を見ていると賃貸物件でマンションは少なくアパートが圧倒的に多い。私が上にあげたマンションの特徴を持っていても「アパート」になっていることも多く、建物名に「〇〇マンション」とついていても種別が「アパート」になっていることだってある。
ちなみに私が勤めていた会社で、たとえば鉄筋コンクリート造で「〇〇アパート」という建物名がついていても別に問題なく、物件種目がマンションになっていればOK。
私が勤めていた会社で、昔は2階建てまではアパート、3階建て以上がマンションというルールだったとのこと。私がいたころも鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造でも平屋建てか2階建てだったら物件種目がアパートになっててもOKで、軽量鉄骨造3階建てでマンションになっててもOKだった。
沖縄で考えてみたら、鉄筋コンクリート造3階建てで横長の形してたら典型的なアパートっていう感じ。1階が駐車場で居住空間が2階からしかないピロティー式が多いのも沖縄のアパートの特徴。
『沖縄県民のオキテ』(書浪人善隆 著)っていう本で意味深なことが書いてあった。4階建てまでがアパートで5階建て以上がマンションだと書いてあった。でも、不動産情報誌で見てみたら、5階建て以上でもアパートになってるのもあった。
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