身近な風景を見つめて

Mamiya RZ67を持ち出す

先日Netflixで「ANNA」という映画を見ました。映画は女スパイものなのですが、ファッションモデルとして潜入する話のため、MamiyaのRZ67やRB67が出てきます。
見ているうちに、昔RZ67を買ったなと思い出して、奥から発掘しました。

発掘したRZ67


■RZ67について
見ての通り、ハッセルブラッドと同じボックス型の構造です。完全電気仕掛けのため電池がなければ動作しません。使用電池は4LR44/4SR44で本体の底に入れます。

シャッターは、レンズシャッター式ですが、シャッタースピードのつまみは本体にあります。本体から電気的にレンズのシャッターを動かしています。

ピント調整が独特で、レンズにピント調整用のレバーやリングはなくマウント部分が前後してピントを合わせます。この構造のため、どんなレンズでもある程度の近接撮影ができるようになっています。

フィルムバックは交換式。6x7,6x6,645のフィルムバックが用意されていたようです。何故か6x7のフィルムバックが見つからず、出てきたのは中古市場でも珍しい6x6のフィルムバックでした。(多分220のフィルムが使用できるため購入した思います。)

RZ67の特徴のひとつがフィルムバックを90度回転して縦位置で撮影できる機能です。右側の”M” ,”・”,”R”のレバーを“R“の位置にするとフィルムバックが回転します。6x6のフィルムバックでは意味ありませんが。。

■使ってみて
ウエストレベルのファインダーであるので左右逆像に慣れは必要ですが、ピント合わせはしやすい良いファインダーです。シャッターを切った感触、音も心地よいです。
まだフィルムを2本しか消化していませんが、不思議とどんどんシャッターを切りたくなる、魅惑的なカメラです。
ただし、レンズ込みで2.6Kgと相当重いので、持ち出すには覚悟が必要ですが。。。

■(おまけ)映画へのツッコミ
最後に映画「ANNA」へのツッコミです。(ネタバレはありません。)
映画の設定は1990年なのですが、RZ67で撮影済みフィルムを机の上にならべるシーンで、フィルムが当時存在しないもので、おまけに撮影済みのはずが全て未開封状態です。さらにカメラ本体からシンクロケーブルがつながっていないにもかかわらず、ストロボが光っていたりします。他にもデジカメが映っていたりとチョット、ディテールが甘いです。(こんな細かいところに目がいくのも異常ですが。)





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