ひかり

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屈辱を希望にかえよう

2015年12月29日 | 青山繁晴さん
日本国民は、28日、慰安婦日韓合意という屈辱を味わいました。
しかし、私達の手で、これを希望にかえていきましょう。

青山さんのブログを転載します。

転載始め
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2015-12-29 00:56:12

魂の救済をめぐって (書き足しました)

▼自分のブログにアクセスできなくて、また例によって妨害かと思っていたら、どうもそうではなく膨大なアクセスが集中しすぎて、ブログの開設者(であるぼく自身)もなかなか入れなくなっているようです。


▼そこに最後の救いがあります。
 ぼくのこんな地味なブログが、どうとかいうことでは全くありませぬ。
 みなさんの声のことです。

 最悪の出来事、その一枚の紙の裏には、いつも最善の救いがあります。
 これだけ正確に「慰安婦問題」の真っ赤な嘘をきちんと見抜き、こんなにも父祖と子々孫々と、現在のわれらを含めた祖国にみずから責任を背負われている日本国民が、これほどまでに沢山いらっしゃることが、地味なただのブログの場なのに、切々と迫ってきます。

 こういうみんながいる限り、日本国は大丈夫です。


▼いわゆる日韓合意には、そのすべてについて反対です。
 この誤謬の大きな、もっとも根源的な原因として、「敗戦」ということに対する事実誤認があります。

 たとえば、こうやって海外に来て、海軍の動きから漁船の働きぶりまで現場で見ていると、胸に湧きあがってくる事実があります。
 それは日本の漁家のひとびとは、中国船や韓国船、さらには台湾船の無法に踏みつけにされ放題だということです。
 日本の漁師さんたちは、みずからの高いモラルと、それから政府の強い規制によって、丁寧に資源を護りながら節度ある漁をなさいます。
 ところが中韓、台湾の漁船は、日本の漁船の先回りをしたり、割り込んできたりしつつ、まだ子供の魚まで乱獲することが珍しくありません。
 日本が諸国と公式に結んでいる漁業協定など、実質、まるで無視されています。
 こんな無残なことになる理由は、漁家には全くありません。
 海上自衛隊、海上保安庁が多くの場合、外国漁船の無法を放置しているからです。
 そして、その放置は、海自や海保の考えでは全くありません。
 すべて日本政府、時の内閣の無策、事なかれ主義によります。現在の安倍内閣も、まるで同じです。
 それどころか、たとえば沖縄県石垣市の漁家のみなさんは、安倍内閣になってますます尖閣諸島の好漁場で漁ができなくなっています。
 海保の巡視船は実態としては、日本の漁師さんたちが漁に出るのを阻止する役割に変じてしまっています。


▼一方、ごくふつうに世界を見れば、一例ではインドネシア政府が今年5月、中国の漁船を拿捕したうえ洋上で爆破しました。
 しかし中国とインドネシアは戦争にも何もなっていません。
 それどころか中国は、日本から盗んだ新幹線技術を国際ルールに反する形、すなわちインドネシア政府の国家保証を求めずに擦り寄って、インドネシアに売りつけました。一種のおかしな蜜月です。

 一度だけでも戦争に負けたら、漁業協定を勝手にめちゃくちゃに破られているときも、その外国漁船の無法を見て見ぬ振りをせねばならないなど、国際法のどこにもカケラも存在しません。
 コーストガードや海の警察の武装した巡視船を出して取り締まり、それで足りなければ海軍の艦船で阻止し、それで止まらなければ拿捕して沈める。その主権を逆に、国際法は保証しているのです。
 だからインドネシアの行動は、問題にされません。
 そのことに70年前の戦争の勝者、敗者は関係ありません。
 それどころか、日本が戦争に負ける30年以上前に結んだハーグ陸戦条約(西暦1911年、明治44年に批准)では、「戦争に勝ったからと言って戦勝国は原則、敗戦国の法律を勝手にいじったりできない」という趣旨(文言の通りではありません)を定めているのです。


▼敗戦とは、そもそも誰に負けたのでしょうか。
 国連、United Nations は実際には国連ではなく、そのまんま「連合国」ですが、その戦勝国クラブの「P5」(パーマネント・ファイヴ)、すなわち安保理の常任理事国のうち、日本は英国に負けましたか。
 いや、それどころか緒戦から勝って、イギリスがあくどい帝国主義で植民地にしていたシンガポールに戻れたのは大戦の終結後です。
 フランスには負けたでしょうか。まさか。
 ソ連は、大戦が終わってから侵略してきただけです。
 中華人民共和国は、国ができたのが、大戦が終わってしまってから4年後です。話になりません。
 人民解放軍という名の共産党軍の前身である八路軍とも、実際はほとんど日本軍は交戦していません。共産党軍と内戦になった国民党の軍隊にも、日本軍は客観事実として負けていません。
 負けたのは、原爆を人体実験に用いて日本の女性や赤ちゃん、子供、高齢者のかたがたを大虐殺した、アメリカに対してだけです。
(韓国が連合国でなく、したがって戦勝国でないのは、そのアメリカのラスク書簡などで明示されていて、今さら言うまでもありません)

 今回もアメリカが、韓国だけではなく、日本に非常に強い圧力を掛けました。
 自称イスラーム国と戦うことすらできず、イラン革命防衛隊に頼み込むアメリカが、いつまで戦勝国なのでしょうか。アメリカのニューヨークに本部のある国連がまるで無力化しているだけではなく、第二次世界大戦後に作られた世界秩序は現に壊れつつあります。
 それでもアメリカの闇の力はまだまだ強いものがあります。
 それに対峙するのは、指導者にとって何も難しくありませぬ。一身を捨てるだけのことです。日本のふつうの庶民が明治維新以来ずっと、重ねてきたことを、指導者もするだけのことです。


▼過去の歴史を事実に基づいて、きちんと公正に語れる内閣と同時に、現在進行形の現代史をしっかり把握して行動する内閣が今、必要です。

 ぼくら国民は、上記の例で申せば、ふだん忘れがちだったりする漁家の生活のことを、しっかり常に意識していることが不可欠です。毎日のようにお魚を食べているのですから。
 日本国憲法の致命的な誤りは、いわゆる歴史問題から漁家の生活苦まで、すべてを串刺しにしています。
 本来は国論が割れることじゃない。
 魂の分断をこれ以上、続けさせてはなりません。


▼敗戦ということを誤認しているのは、いつも言うとおり、日本人が愚かなのではなく世界の例外として一度も負けたことが無かったから、正確に言えば外国に自国の領土を占領されたことが無かったから、負けた時にどうするかを知らなかっただけです。
 今回の件も、それを国民が知る機会にするほかありません。
 政治家はすべて、わたしたちの代理人に過ぎません。
 最後は、ぼくらが決めるのです。

*****
転載終わり


では、また明日。
皆さんの今、そして未来も、皆さんにとって幸せな時であります様に…。
と言うよりも、
皆さんの今、そして未来も、皆さんにとって幸せな時であります。
(それが必ず実現される為に、”祈り”ではなく、”そうである”と断言しました。)



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