明日は明日の風が吹いたら私が儲かる

作詞、短歌、川柳、俳句などに目覚めたユリシーズのたわいない日記。
主に言葉のことに関して書き連ねてみます。

作詞105 『花曇りの金曜日』

2012年05月03日 11時52分57秒 | 作詞(旧作)
『花曇りの金曜日』



「君を愛してるから、二人離れよう」と
顔も見れないままで 僕はそっと告げた

外は桜散らす風 花曇りの金曜日
君の嗚咽静かに 部屋の中に響いた

何度も見た 幾度も見た
変わらない季節を
これからも ずっとずっと
過ごすと思ってたのに

目が眩むほど 桜が舞う
思い出も覆い隠し
二度と戻れぬ あの日々を
悼むように 慰めるように



君が去った部屋で一人床に座り
まぶた閉じてみれば わずかに浮かぶ夢

雲の切れ間を抜けて 光が降り注ぐ
窓を開けて吸い込めば 春の匂いがした

運命さえ 繋がりさえ
信じれない僕に
時間はただ 無慈悲に
別れを教えていった

いつか二人で 笑いあった
些細な出来事も
胸を貫き 痛いんだ
涙さえも 流せぬほど


花は鳥を誘い
鳥は風に踊る
風は月を揺らし
月は花を咲かせる


間違いながら 迷いながら
人は誰かを愛する
傷ついていい 傷つけていい
それが人と 生きること言うこと


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