土曜の東京4R、3歳未勝利戦に出走したフォーヴィスム。
ご覧のように体重こそ減ってはいなかったものの、体つきは初戦よりも明らかに上で落ち着きもあって上々の気配でした。
レースではスタートこそそこまで早くはなかったものの、すぐに好位に取りつき、しかも4番枠なのに気がつくと外へ。
楽な手応えで追走し、4コーナーから直線に向くところでは3番手。直線半ばまではモタモタして交わすのに手間取りましたが、残り100mからはしっかりと脚を伸ばして1馬身差をつけて先頭ゴールインとなりました。
直線半ばで勝ちを確信できる完勝で休み明けでもキッチリ力を出せる仕上がりにもっていった牧場や厩舎スタッフさんには感謝ですね(^-^)
キャリアの浅さも心配されましたが、丸山騎手がいつの間にか外に出していて、そこからも砂を被らないように外を回る形を取ったのは間違いなく好騎乗。
そして外を回り続ける“王者の競馬”で持ち時計をグンと詰めて勝ちきったフォーヴィスムもよく頑張ってくれました。
道悪なので1分37秒台とはいえ時計は平凡なのでしょうが、内容は後方から直線だけの競馬だったデビュー戦とは段違いに良くなってましたし、直線でモタモタしていたのは手前を上手く替えられなかったから。ゴール前では流し気味にしてましたし、まだまだ上積みも見込めます。
膝に難点がありますから、レース後の反動は心配ですけど、一つ勝てたことで休む必要があればじっくり立て直す時間が取れるのは何より大きいですね。
脚に問題がなければ夏にもう一戦、疲れが残るようなら秋の東京あたりまで休みそうですが、大事に育てて何とか大成させてほしいものです。
続いては日曜の東京5R、新馬戦に一番人気で出走したジェネラルウィル。
まずまずのスタートから5、6番手の外を回りまして、4コーナーでもジワジワと前との差を詰めて直線へ。
勝負処となった坂下でここからスッと反応してくれたら、外差しの効く馬場だけに突き抜けるところでしたが、動ききれないうちにさらに外から2着馬に寄られ気味に抜かれてしまい、完全に上位からは脱落。
それでも最後まで諦めることなく5着まで上がったところでのゴールとなりました。
スローペースで時計も遅く、逃げ先行馬がそのまま上位に残る展開を考えれば、一番人気馬が好位をキープして、直線で寄られるまでは何の不利も力むなどのロスもなく来れたのだから、勝ち負けにすらならないのは物足りないと言われるかもしれません。
しかも鞍上はルメール騎手だし...
でも、いい点もたくさんありました。パドックでの落ち着き、道中もムキになることない折り合い、そして不利を受けながらも最後に盛り返した気持ち。
直線入り口で反応できなかったのは課題ですが、それを除けば“競馬”としては2歳馬のでびとは思えないキチンとしたものなのです。
人気でしかもルメール、しかもキャロットの他の2歳馬が新馬勝ちをバシバシしていたから、勝って当然みたいな間違った雰囲気が渦巻いていて、それが物足りないに繋がったように思えます。
そもそもキャロットの高額良血馬でもなければ、血統的に芝でこそでもないのだから、これくらい走って目処を立ててくれたのだからそれで十分なんですよね。
おそらく東京のダート1400mあたりならあっさりなのでしょうけど、東京開催は秋までないし、夏にダートの番組を使うならば新潟のダート1200m戦。それならば新潟で次も芝1400mを試してもいいのかなとも思うんですよね。
東京の坂に反応できなかった可能性もあるわけで、一度使った競馬への慣れと平坦コースでどこまで前進があるかを見てみたいものです。
とはいえ、ジェネラルウィルは2歳牝馬でしかも脚部や体質の弱さを抱えていますから、夏はあくまで体調が整えばでかまわないのですけど。
夏を休養にあて、秋にパワーアップした姿を見る...
あ、これでもいいかな(笑)
そう思わせる良さのある馬で、とにかく無事に大事に育てていってほしいですね。
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