ゆらゆらとした 日常に

宮城県は県北から、なんでもない日々を
ゆらゆらと 綴ってまいります。
時々 毒もまきます。

陰陽師 ~太極ノ巻~  夢枕獏著

2009年04月01日 | 読書の記録2009


本当にはまってしまった、陰陽師シリーズ
  面白い 

この太極の巻も、短編集名のですが、その一編
『二百六十二匹の黄金虫』は 『判じ物』=推理 の要素満載

・・・だからといって 平安の世に詳しくもない私が解けるものではありませんでしたが…
この一編、この時代には相当な『変人』だったであろう
『虫愛ずる姫』=昆虫が大好きなお姫様 が出てくるんですが…
このお姫様の 聡明さが面白くも清々しいのです。

この他にも、自分勝手で食えぬヤツの道満(結構好き
などのお話も出てくる 針魔童子など、楽しいお話が沢山。

平安の闇は、今夜も妖たちの闊歩にあふれています…(惹かれます

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へにほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へにほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。










陰陽師 瀧夜叉姫(下) 夢枕獏著 

2009年03月29日 | 読書の記録2009


・・・平将門の遺骸を焼いた灰が、何者かによって盗まれた。
その者の目的は…

平将門をめぐる、武将達の思惑、そして『天下』~『都』を我が物にしようとする
男達の中で煩労される、美しい姫。

怒涛の渦のなか、物語を解決に導いてゆく 清明と博雅の活躍が見事
・・・清明の抜け目の無いしたたかさ。
・・・博雅の類稀なる純粋さ。

そしてこの物語のキーマン・蘆屋道満が、 結構 にくい采配を見せる。
(すきだなぁ

平安の闇の『サイキック・バトル』・・・
 あんなにも 物語は おどろおどろしいのに…
  ラストには、人の心が感じられ、じーーーんとする物語。

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へにほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へにほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。







滝夜叉姫(上) 夢枕獏 著

2009年03月26日 | 読書の記録2009


ほぼ短編ばかりを読んできた 陰陽師シリーズですが…
ココに来て、上下巻に挑戦!!

都で起こる『怪事件』の数々…
 一見 繫がりのなさそうな事件の数々は、その一つ一つが布石となって
  やがて一つの恐ろしい企みの渦へと 清明と博雅を飲み込んでゆく。


読むのを中止するタイミングが図れないほど…
 ひきこまれます…。

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へにほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へにほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。







黄昏の岸 暁の天 小野不由美著

2009年03月26日 | 読書の記録2009
十二国紀シリーズを 読み漁っています。


この物語は、戴の幼い麒麟 “泰麒”が王を選んでから半年後のお話から始まります。

新王が就いてから 半年という短いうちに“謀反”が起こり、王は行方不明天
そして命の危険を危うくなった泰麒も自らの“鳴動”で時空を超え『蓬来』=日本へと流れます。

王も麒麟も居なくなって混乱し、沈む『戴国』を救おうと
女将軍『李斎』(リサイ)は 妖魔の襲撃にあいながらも泰麒と同じ蓬来(日本)
生まれの 慶国女王『陽子』に必死の助けを求めます。

この物語は、ぶ厚いだけあって、女将軍李斎をはじめ、戴の国の高官や
慶王 雁王 そしてその麒麟たちの 様々な模様が描かれ読み込むのが
ちょっと大変でした。
そのぶん面白さも増したような気がします。


…この物語は『魔性の子』で “神隠し”にあって“祟る”とウワサされる
少年『高里』の物語としっかり歯車がかみ合います。

物語の中で 印象的なのは 蓬来生まれの『陽子』と同じく蓬来生まれでほぼ同じ歳の『泰麒』である『高里』が挨拶を交わすシーン。
奇妙ですが、運命的な何かを感じさせます。


にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へにほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へにほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。









風の万里 黎明の空(上) 小野不由美 著

2009年03月24日 | 読書の記録2009

十二国記シリーズ…
表紙のイラストで なんとなく連想されるように…

朱の髪の“陽子”は 王になりながらも その自分に悩む…
悩みながらも、自分でナントカ道を探そうともがく


青い髪のショウケイ(ごめんなさい字がでてこない)は 
《元》公主(王の娘、いわゆるお姫様)
父である王が謀反にあい殺害され、追放され その先では施設のような所に入って
暮すことになったのだが…《公主》でああった優雅な生活が忘れられない…
何故自分ばかりが こんな惨めなことにならなければならないのか…
そして、遠い国で王になったと聞く同じ年頃の少女《陽子》を 自分の栄華を横取りされたような気がして 怨み…《慶王・陽子》の元を目指して旅に出る。



黒い髪の少女は《鈴》
この物語で“蓬来”と呼ばれる この“日本国”から時空を流されてやってきた少女。言葉が通じない…何も解らない…そんな世界に来てしまった《鈴》に 何故だか皆、冷たくあたる。仙(いわゆる、仙人みたいなもので、年もとらず病気もしなくなる)に召し上げられたが…それから100年あまりの気の遠くなる年月を 
主人にそして使用人達にも いじめられて過ごしてきた…。
そんな《鈴》が、あるきっかけで下界におり… 同じ“蓬来”=日本国出身の
《慶王・陽子》の元を目指して旅に出る・・・

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へにほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へにほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。










鳥葬の山  夢枕獏 著

2009年03月24日 | 読書の記録2009
陰陽師シリーズで あまりにも有名な夢枕氏。

他にもいろんな本を出筆なさってます。

そんななかの一冊、鳥葬の山

短編集です。

装丁のイラストで だいたいお解りになるとおり…
そのほとんどが、ホラーです…

・・・が・・・
なんとも ニンゲンの『真実の部分』を炙り出す様なその物語は
陰陽師シリーズに通じるものが感じられます…。

中でも『鳥葬の山』は 秘境と言われる国『チベット』のラサで行われる
『鳥葬』を主軸に物語は進むのですが…
その『鳥葬』の様がなんとも・・・リアルに…そしてクロテククに描かれる…
きっとこの物語は『映像化不可!』だろううな~と呑気なことを思いながら読み進めました…
(鳥葬を取り仕切る長の“ドルジ”ってどこかで聞いたと思ったら…アヒルと鴨の~で、出てきたブータン出身の登場人物だったわ☆あちらにはよくある名前なのかしら?)


かと 思えば…
『羊の宇宙』《カザフの少年と物理学者の宇宙に関する対話》
は、カザフの草原に住む少年の宇宙観を 物理学者が熱心に聴くお話なのですが、
コレがまた…なんとも不思議で楽しい


にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へにほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へにほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。








陰陽師~生成り姫~  夢枕獏 著

2009年03月13日 | 読書の記録2009


陰陽師シリーズでは 珍しい≪長編≫ 生成り姫

このお話は 別の本で短編の≪金輪≫という題名で載っていますが、そのお話を登場人物のココロの中まで掘り下げるように描いてある悲しい姫のお話です…。


この姫と博雅との間には…ちょっとした繫がりがあるのですが…
ココでは書けません…



人の心は時と共に変わりゆくもの…
そう、頭では解っているのに…
私の心も身体も それを認めない…
私の心も身体も あの人の心が移ってゆくのを全力で拒む…
『愛してほしい』それだけの姫の想い…
女性としての性(さが)…

そんな姫の 行く末は…
 姫の心は 救われるのでしょうか?


この本でも 博雅の いい漢(おとこ)ぶり 爆発です。
世の中の男性が こんな心を持っていてくれたなら…女性は幸せだろうなぁ…
と思えるほどに・・・


にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
にほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。





・・・あれ? 私の記憶に間違いがなければ…
このお話は ≪映画・陰陽師≫のⅠorⅡの モトとなったのではなかったかな?




風の海迷宮の岸 (下) 小野不由美著

2009年03月09日 | 読書の記録2009
十二国記シリーズ…
風の海迷宮の岸の下巻です。

神獣・麒麟である≪タイキ≫が 人間界から この世界へ帰ってきて、自分が麒麟であることが明かされるのですが…
人間界で育ったために≪タイキ≫は 麒麟になることも…獣を従える事も…空も飛べない…なにもできない自分にイヤになりながらも…
≪タイキ≫は ≪王≫を選ばねばならない…!

我こそは!と思う者たちが麒麟≪タイキ≫に王にしてもらおうとやってきますが…
≪タイキ≫は、重大な過ちを犯してしまう…、果たして その過ちとは…。

小さな少年のココロの成長と、周囲の大人たちの心 そして≪王≫と言う言葉から連想させるように政治的な局面も垣間見れる、壮大なストーリーのスタート☆
続きが知りたくなっちゃう本でした。

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
にほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。






風の海 迷宮の岸 (上) 小野冬由美 著

2009年03月06日 | 読書の記録2009


小野冬由美さんの『十二国記』シリーズ。
前作の『月の影・影の海』の続編です。

続編…とは言いながらも、『月の影影の海』とりんく…と言うより
時間軸では『過去』になるのでしょう。

本の帯にあるとおり、人間界で育った幼い少年≪泰麒≫(タイキ)が王を選ぶまでの事が描かれます。

人間界で育った麒麟・タイキ が 十二の国・十二の麒麟が居る この『異世界』に戻って生きて王を選ぶのですが…
このタイキという少年…いつも自分を『じぶんなんで居ないほうがいいのではないか』『自分は役立たずで』『周りの期待にこたえられない』と気に病むばかりで…
いつも萎縮しているのです。(デキの悪い私には共感できる事がたくさん

それでも救われるのは このタイキ…素直で明るく、人なつこく、ヒネたところがない…。 かわいい少年なのです。

そんな少年が この異世界に戻って、訳のわからない世界で懸命に自分の責を果たすためにはどうしたら…と悩み成長する姿が繊細に描かれ 
異世界の風景も繊細かつダイナミックに描かれています。

本の表紙に描かれているのは『ハクサンシ』…『タイキ』と同時に生まれ
『タイキ』を守る『乳母』的な存在。
魚の目 人間の上半身 豹の胴と足 爬虫類の尾を持つ 『女怪』フシギなフシギな世界です…。

また、この本は『魔性の子』の前駆でもあります…。
魔性の子は、シリーズの中では『外伝』的な物語ですが…


もし…読んでしまったら…続きが知りたくなっちゃいますよ~~~


にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へにほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へにほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。







にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へにほんブログ村にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へにほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。

陰陽師

2009年03月03日 | 読書の記録2009
今更…シリーズの第1作目を読んでる私です。



本の帯にもある通り《博雅》のイイ漢(おとこ)ぶり爆発です。

やはりこの本も短編集で読みやすさバツグン
その短編のなかでも≪白比丘尼≫は、滅多に明かされることのなさそうな清明の過去がほんの少~し 垣間見れます。

ちなみに≪白比丘尼≫は、色々な方が題材にされている
“人魚の肉を食べて不老不死になった尼様のこと”
なかなか壮絶なお話です…。


にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 宮城情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
にほんブログ村

ぽちっと お願い♪
一つお手間を取らせて すみませんが、よろしくお願いします。励みになります。