こんにちは。
被災地を見てきました。
≪被災地を見に行く≫事を 避難されるのは 分かってはいるんです ごめんなさい。
でも 見に行って良かったと 思っています。
ココは 鳴瀬川のほとり。
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穏やかな流れに戻った河ですが。川岸には流れ着いた物がたくさん。
振り返ると、重機が瓦礫を撤去の真っ最中。
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川岸を畑にしていたのでしょうか?
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すっかり 砂だらけになってます。
まだ海は遠いのに 濃い潮の匂いと、鉄が錆びたような匂いが混じったのを感じます。
もう少し、鳴瀬川沿いに下って行きました。
ここは 鳴瀬川と 小高い丘にはさまれた土地。
きれいに整備された “畦”は 田んぼそのものですが、未だに水が引いていません。
『手つかず』なんですよ? 震災から二ヶ月以上の時間が経つのに・・・。
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水がすぐソコまで迫った住宅。
この辺の人たちは、逃げることが出来たのでしょうか…?
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ココから先も 衝撃を受ける風景を目にしました。
一階が丸ごと ぶち抜かれた家々、瓦礫の山 舞い上がるほこりの煙
カメラを向ける気持ちが失せました。
『被災地を見に行くこと』 避難されても仕方ありません。
でも 私の中で どこか夢物語のような気がしていた今回の震災を
『現実』として、受け止めることが出来ました。
飲み込むためには、もう少し時間が必要ですが、
少しづつ自分の中で消化できていけそうな気がします。
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被災した ある方の一言
『一度は見ておいた方が良いかも知れない』
それは、どこか≪現実感≫を伴わない私に向けられた言葉のようでした。
とんでもない災害が起きた と認識はしていても どこか現実感を伴わない私のような人間は 多いのかも知れません。
最後に
私は 被災地を見に行くことを進めるつもりはありません。
むしろ、復旧作業の邪魔になります。
周辺住民さんの気持ちを考えるとカメラを向けるのも 申し訳ない気がしました。
でも、自分の気持ちになにかの変化が起きたことを感じます。
見に行ってよかった。
被災地のみなさま ごめんなさい。