きょう10月9日、僕が地下鉄の中で見たものは「模様」と「型」との中間だった。若い女性のワンピースで、紺地に白い不揃いの楕円形が散りばめられていた。散りばめられた楕円形は、多くの場合、見る者に間延びした感じ、平凡さ、締りのない印象を与えるのだが、今回は酔わせるような「キリッとした香り」を漂わせていた。「微妙に不揃いであるということ」が、「型」が帯びやすい単調さ、味気なさを消し去っていたのかもしれない。最近通勤の行き帰りに、菱形パターンの製品がじわじわと押し寄せてきているなと感じていた僕にとって、きょうの不揃いの楕円形との出会いは一つの小さな救いだった。色も形も色々あるほうが世の中は楽しい。
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