再度、溝口健二監督の雨月物語を鑑賞。 1953年作。 大雑把に、究極の映像美、と言うべきか、 もう少し、限局的に、 日本の古典的様式美の到達点と言うべきか。 まあ、何と言ってもいいが、 要するに、美しい。 そう、やっぱり、源十郎が、 美しい死霊に向かって刀を振り回し、 障子を斜めに外し、 庭に転落する場面、 あのシーンが圧巻。 こういう映画を観ると、 現代の日本の映画などは阿保らしくて見る気にもならない。 とまで言いたくなるほど、 溝口作品は、素晴らしい。