岐阜多治見テニス練習会 Ⅱ

三千盛

 小説家の永井龍男が笠原の辛口日本酒「三千盛」を好み、人にも旨い、是非飲んでみろと宣伝した。片田舎の地酒が東京や鎌倉方面でも飲まれるようになったのは、ひょっとしたら、永井の宣伝のせいかもしれない。
 きょうその蔵元へ行った。店先で水のことを尋ねると、奥から女将さんらしき人が出て来た。顔がうっすらと汗ばんでいる。何か仕事の最中だったようだ。端麗な顔立ちだ。おら一目惚れしてしまった。おらの顔を見ると、向こうに井戸があります、と答えた。女将さんは、「近々もう一つ井戸を掘る予定です。水が足りなくなったので」、こういう意味のことも付け加えた。おらはすかさず「儲かっている証拠ですね」と合いの手を入れた。女将は「11月26日に蔵の公開をします」とも言った。
 今飲んでいる酒がなくなったら、「三千盛」を一度じっくりと味わいたいと思う。たぶんおらの好みには合わないような予感がするが、永井龍男が愛飲した酒と知った以上飲まずに済ますことはできない。

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