右肩下がり ｂｙB・B

弟子屈町、という土地を私がポチっとしてからブログたるものをUncleBeeが始めた。

「僕は田舎で暮らしたい」というタイトルだった。

自分が移住して土地をどうするか、家はどのようにするか、最悪電気や水が来ないときはどのように暮らすか。

UncleBeeは自分の考えをブログという形式でまとめていたようだった。

だから色々研究したり文献を読んだり資料をあさったりしていた。

それに関連するコメントも随分頂いた。

例えば電気がもし来なかったら風力発電でなんて書くと、専門的なアドバイスをくれたり最初はトレーラーにストーブを置き

部屋を繋げてと書けば、結露が出来るから駄目だとか。

畑関連、蜂関連。

今は本当のご近所さんになった「将来のご近所さん」という方からは住んでいればこそ分かるコメントを随分頂いた。

これは本当に参考になったようだった。

UncleBeeの書くブログは私には長くて難しくてつまらないことが多かったけど、こういうことをやろうとしている方や、やりたい方、

疑似体験的に楽しんでいる方達から随分支持されていた。

ご自身のブログでも随分紹介して頂いてたな。

UncleBeeの欠点は折角頂いたコメントに返信しない事が多かったこと。

 

この2－3日UncleBeeのその頃のブログを読み返してみた。

本当に生き生きとしていた。嬉しくて嬉しくて早く行きたい気持ちが文面に溢れていた。（それが今はなんなのーーー？）

訪問者数も閲覧数も右肩上がりで、嬉しかったころだった。

こちらに移住してタイトルを「ゼロから始める田舎暮らし」にしてからもそういう傾向は続き、例えば訪問者数1件に対し閲覧数は大体

10倍から多い時で30倍以上あった。

まず、井戸を掘り電気が引かれ仮小屋が出来D型倉庫を作り、そしてｋｉｔで家が出来た。光も来た。

おまけにテレビの撮影隊が来て特集番組として放送された。

その頃はブログの訪問者数も閲覧数もさらに右肩あがりで伸びて行った。

最初のころ考えてたものは何一つ実現せず。というより実現させ無くても良い状況になったと、言ったほうが良いかもしれない。

電気が来なかったらと買い集めたランプは新聞紙にくるまれたまま倉庫で眠っているし、木を伐りだして家を作るというのは

自分たちの年齢やその過程を考えると不可能だと分かったし、薪も同様で買ってるという具合。

自給自足も普通のスコップでは歯が立たないほど2000坪の敷地中、地下10～20センチ位まで熊笹の根で阻まれ、お手上げ状態。

おまけに木が多すぎ日当たりが悪くで花だってろくに咲かない。

でも野菜も花も頂きものが多く、野菜のプロになった友人までできてしまった。園芸が苦手な私には、素敵な状況。

なら苦労してやることないじゃない。

本当はUncleBeeは家もすべて自分で建てたかったんだろうけど、私の為にそこは折れてくれたんだと思う。

「出来ました。死にましたは嫌よ」って口癖のように言ってたから。

遠いところでただ想像していただけのころと、現実にそこに住むようになってからの今はあらゆる意味ですべて違ってきている。

もし友達が出来なかったらと不安で一杯だった私は、スポーツやらもの作りやら友人たちとの交流やらで船橋時代より忙しい。

住み心地の良い家ができ、日常生活では都会以上に住みやすい生活をしていると反比例的にブログネタは無くなりこの頃読者数は

右肩下がりに加速度がついている。

UncleBeeは自衛隊時代になったんだろうと記憶にないむち打ちの後遺症にこの頃悩まされているし、年頃の男性の特有の症状にも悩まされている。

「ブログ？君が書いてよ」と、一種無気力状態。

更に右肩下がり。

そして今や「ゼロから～～」というブログ名からはほど遠い生活にもなっている現在、題名を変えようかと本人は考えているらしい。

最初から私達を応援して頂いた方達には期待を裏切る形になったかもしれないけど、それはそれで仕方のない事だと思う。

あの頃は出来ると思っていたことが現実的に出来ないことの方が多かったし、残りを勘定したほうが早い現在は今を

快適に楽しむ方が（特に私はね）大事なんだから。

と、ここでUncleBeeに代わりお詫びいたします。

でもあの頃応援してくれていた読者はとっくにいなくなってしまているだろうけどね。

 

今日ある方から、

「この頃更新が遅いですね。ネタなんて一杯あるじゃないですか？面白く書こうなんて考えるから駄目なんじゃないんですか？」

って言われた。

 

あたりです。