夜の11時ごろになるとトイレに出たがるワン子達。
シータとジルを一緒に出すとつるんでトンすることが多いので、時間差で出す。
まずシータ。
青く光る首輪を着け出す。
シータだけだとほどなく帰ってくる。
呼べば帰って来る。
その間ジルは水を飲んで待機。
赤く光る首輪をジルに。
シータを入れようとドアを開けた瞬間シカの鳴き声。
身をひるがえして飛び出していった。
ジルも私を突き飛ばして飛び出していった。
呼べど叫べど戻らない。
追いかけようにもこの雪では無理。
30分経った。
1時間経った。
車でその辺を走ってみるがいない。
夜の夜中、クラクションを鳴らしながら走ってみるが見つからない。
国道を走り、裏道を走り、クラクションを盛大に鳴らしながら走る。
帰って来ても落ち着かない。
シータを入れるまでジルに待てをすると、いつもは良い子に待っているんだけどこの時はタイミングが悪すぎた。
油断したというかジルを過信した自分を呪う。
今夜中の3時。
UncleBeeが交代で探しに行ってくれる。
手ぶらで帰ってきた。
不安で仕方がない。
どうしよう。
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3時半。
ジルの吠え声が聞こえるとUncleBeeが言う。
耳は良いからね。
外に出ると門とは反対の方から聞こえる。
ジルはシカ柵に入り込んで出られなかったり、帰って来ても門が閉まっていて入れない時は必ず吠えるのでこういう時は普段うるさい吠え声も役に立つ。
シータは絶対吠えないからこういう時は困る。
ジルと一緒だと良いんだけど。
懐中電灯を手に重装備でUncleBeeが雪原を歩いていく。
まだ雪が少なくて良かった。
月と雪で明るい。
2匹とも確保と連絡があった。
体中の力が抜ける。
寝よ。
ホント、馬鹿者!って怒鳴りたくなるなる。
何はともあれ、無事帰って来て良かったです。
でも、あまり怒ると帰ると怒られるって思っちゃうんじゃないかと。
シータだけだとトンはほとんどないけど、ジルがいると一緒にトンするの。
ジルに誘われるのかしら。
僕に任せろってね。
ほっとして、でも結局寝なかったのよ。