ネットで借りて自宅に届きポストへ返却♪ というCMの会社。
普通は郵便でも荷物でも中1日の都合3日かかるのに このレンタルビデオだけは2日で来る。なんで?
まあ、そんなことはどうでも良いんだけど、題名と映画紹介が楽しそうなのでうっかり借りてしまった。
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【 ‘84歳の小学生’キマニ・マルゲの実話に基づくヒューマンドラマ。2003年、ケニア政府が無償教育制度をスタートし、田舎の小学校には何百人もの子供たちが押し掛けた。その中に只ひとり、文字を読みたい一心で訪れた老人・マルゲの姿があった。】
沢山の子供たちが狭い教室で満足に机もなく、地面に座って授業を受ける生徒もいる。
84歳のキマニ・マルゲは自分に届いた手紙を読めるようになりたい為入学志願するが、最初は断られる。
それでも毎日学校に来る熱意に負け女性の校長が彼を受け入れる。
彼はマウマウ団の乱、イギリスの植民地だったケニアで1952年から1960年に起こった民族主義的独立運動に加わり
妻が殺され、自身もイギリス軍からひどい拷問を受け何度も何年も収監された辛い過去があった。
そのシーンでは半分目をそむけながらも涙が止まらなかった。
次第に子供たちと心を通わせ、住民の反感と妬みの為500キロも離れた学校に転勤を命じられた校長の為に大都会ナイロビまで出向き
議会の偉いさん達の前で、自分の過去をさらけ出し大演説をする。淡々と、冷静に。
結果校長は戻ってきて彼は届いた手紙を読んでもらう。
それは彼の功績をたたえ、賠償金を受ける権利の内容が書かれケニア大統領から手紙だった。
ハッピーエンドで終わる物語だったが、考えさせられる映画だった。
白人主義による政治的支配や人種差別。民族間の抗争。
大昔からイギリスは海賊の国として栄え、イギリス人自身にも「泥棒博物館」とか「強盗博物館」などとも揶揄される
大英博物館の展示品の多くが過去の略奪品だそう。
どの辺から「紳士の国」になったのかしら。
アメリカのインディアン、黒人の奴隷、オーストラリアのアボリジニ、日本のアイヌ民族。
過去にどれだけこの人達にひどいことをしてきたのだろう。
私にだって絶対ないとは言えない、人種的な差別感。
UncleBeeと色々話し合った映画鑑賞でした。
ヨーロッパ人は史上初めて人間を大規模に組織的に商品として扱ったという大罪を犯していますね。奴隷船の悲惨さと言ったら言語に絶するものがあったようです。
今英語が世界で共通語のような扱いを受けているのはイギリスが世界中で悪事の限りを尽くした結果だと思います。
でも悲しいですがこのあたりが人間の本質でもあるのではないかと思っています。
でも、見て良かったです。
同じ人間なのになんて綺麗ごとなんですよね。
狩猟民族と農耕民族の違いなんていってますけど、それも一皮剥けば大差ないですね。
良いコメントありがとう。