ウェネトさまの館

ようこそいらっしゃいました。
ビスうさ・ウェネトと申します。
どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいまし。

Wonder Doll in Japan 2025(スパンアートギャラリー)

2025年01月28日 20時24分45秒 | 展覧会・美術関連

昨日は、スパンアートギャラリー「Wonder Doll in Japan 2025」を観たのでございます。
https://span-art.com/exhibition/2025/20250125_wonderdoll.html
(写真撮影は許可を得ておりまする)

30名の作家によるドール作品の展覧会。
わたくしを作ってくださった神宮字光も参加しておるのじゃ。

会場はこんな感じ。

全作家載せたいところなれど、15点だけ作家名50音順で載せまする。

★ウエノミホコ
《黒猫を抱いた女の子》2025年 ニードルフェルティング


 
★神原由利子
《白うさぎベビー》2025年 ビスク、ぬいぐるみ


 
★月光社
《覇権の国のアリス》2024年 テラコッタ着彩


 
★九重十日
《dragee》2024年 ビスク,人毛,皮革,グラスアイ


 
★櫻井紅子
《バロット》2024年 石塑粘土、胡粉、油彩


 
★清水真理
《primavera》2025年 石塑粘土、シルク、アクリル、ビーズ


 
★神宮字光
《りんごあたまちゃん》2025年 レジン、胡粉、油彩


 
★空猫
《妖狐》2023年 石塑粘土


 
★反町由紀
《微笑むアリス》2023年 オールビスク


 
★高田美苗
《アジアの少女》2024年 石塑粘土、グラスアイ、ウィッグ、布等


 
★衣
《玉兎Ⅱ》2015年 石塑粘土


 
★芙蓉
《LUNA》2024年 サーニット,布,ワイヤー


 
★宮長由紀
《花紺青に浮かぶ月》2025年 ワンピース、髪飾り、靴、靴下


 
★森馨
《Kronos》2022年 石塑粘土


 
★Rio Tokikawa
《白蓮の舟》2023年 石塑粘土、油彩、古布 他


 
一部しか載せられんかったが、様々なドール作品を観る事ができ、楽しゅうござりました。
会期は2月9日まで。

ランチは久々に、GINZA TENSHODO CAFE(銀座 天賞堂カフェ)へ。

カフェはお2階じゃよ。

落ち着く店内。

パンチェッタと玉ねぎのアマトリチャーナをお願いいたしまする~。

お店の雰囲気も良いし、サラダとスープも付いて税込1300円は嬉しゅうござります。

さて、コレド室町テラスへまいるぞよ。
デザートは、こちらも久々の、ISHIYA NIHONBASHI(イシヤニホンバシ)

白い恋人ソフトクリーム美味しいぞよ~。10人前持ってまいれ~。

そしてお目当ての、だしいなり海木 日本橋店へ初潜入でございます。
狐の暖簾のかかった綺麗なお店。

結弦くんが、野村萬斎の福岡公演「釣狐」に、福岡本店のお稲荷さんを差し入れたと知り、食べてみたかったのじゃ。

イートインコーナーはなくお持ち帰りのみで、お稲荷さんの他に、おあげの缶詰などもあり。

後輩うさの蒼羽と食べるべく、お稲荷さん4個入り(税込1490円)購入。
狐の袋も可愛い。

いただきまする!

何と、ふっくらもっちり柔らかいお揚げに鰹出汁がたっぷり染みこんで、たいそう美味しいではありませぬか。

実はわたくし、お稲荷さんは今までちと苦手じゃったが、ここのは好みでいくつでも食べられまする。
う~む、8個入りを買えばよかったのぅ。

結弦くんの選ぶ差し入れは、以前のシーラカンスモナカといい今回のお稲荷さんといい、素晴らしいのぅ。
くわーい!(狐の鳴き声)


少女たち 発掘された珠玉の名品(三鷹市美術ギャラリー)

2025年01月25日 20時30分00秒 | 展覧会・美術関連

三鷹市美術ギャラリー「発掘された珠玉の名品 少女たち 夢と希望・そのはざまで」を観たのでございます。
https://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/event/20241214/

写真撮影は、このバナーのみ可。

星野画廊の企画展で、星野画廊コレクションから前・後期合わせて約120点の展示。
お題は「少女たち」じゃが、少女だけでなく様々な女性たちが描かれておりまする。
殆どがわたくしの知らない作家なのも興味深うござります。

構成は以下の通り。気になった作品の一部もリスト順に。

【第1章:明治の少女たち】
・笠木治郎吉《花を摘む少女》1897-1912 紙・水彩
絣の着物を着て籠を背負った少女が、植木ばさみで菊の花を摘んでおる。
くっきり眉と、日焼けしてない白い肌も綺麗。

・作者不詳(Tani)《覗き見する少女》1901-1912 紙・水彩
豪華な着物や簪をつけた少女が、襖の影からこちらを覗き見ておる。

【第2章:四季のうつろいの中で】
・作者不詳(数馬)《窓辺御簾美人》1926-1935 絹本彩色
着物姿の色っぽい美人さんが、絵の中から簾を上げて顔を出す、騙し絵チックな描き表装。
簾の一部や右手や左袖が、絵の外に飛び出しておる。

・堀井香坡《桃の節句》1912-1920 絹本彩色
二曲一隻の屏風で、振袖姿の可愛いお嬢様が市松人形を抱いて遊んでおる。丸窓の外は満開の桃の花。

・田代正子《娘》1940 絹本彩色
目に飛び込む薄ピンク。可愛い少女の振袖は赤の総絞り、黒い帯には外国船の線描。

・岡田幽明《鸚鵡》1912-1926 絹本彩色
中国の衣装の少女は後姿で顔は見えぬが、美人な雰囲気ありあり。
少女を見下ろすコバタン(キバタン?)可愛い。

【第3章:大正の個性派画家たち】
・岡本神草《拳の舞妓》1922年頃 絹本彩色
拳遊びでキツネのポーズをとる舞妓さんが怖い~。
てのひらも盛り上がっておるし、キツネが化けておるのやも知れぬ(こらこら)
入口のバナーに作品の一部分が。

解説パネルに《拳を打てる三人の舞妓》の切り離された絵画と残存部分の写真もあり、興味深うござりました。

・増原宗一《舞妓》1916-1920 絹本彩色
ブルーの着物の舞妓さん。軸装の日本画じゃが、立体的で一見すると油彩画のよう。
紫がかった茶色に葉っぱ模様の帯が、ウィリアム・モリスっぽくて良き。

【第4章:夢見る少女たち】
・幸田暁冶《双子》1970年 紙本彩色
上下に並んだ双子の姉妹、パイナップルのような髪型も表情も不思議ちゃん。
青い海と赤い服のコントラストが鮮やか。
入口のバナーに作品の一部が。

・幸田暁冶《舞》1975 紙本彩色
画面右上の小さな蝶と、チョウチョのような不思議ポーズの少女。
フィギュアスケーターのジャネット・リンをイメージして描いたんだそうな。

【第5章:歴史画に見る少女たち】
・佐治大輔《楊貴妃》1912-1926 絹本彩色
花鳥や龍の模様のゴージャス衣装、精巧な細工の装身具、高価そうな家具や絨毯、バックの山水画などが、余白皆無でみっしり緻密に描かれてツボ。
楊貴妃のお顔が好みでないのがちと残念(こらこら)

【第6章:慈しむ母として】
・樋口富麻呂 《和楽図》1927-1945 絹本彩色
平安貴族の夫妻と4人の子供が、野原で寛ぐの図。
キャプションの「いにしえのゆるゆるファミリー」がピッタリ過ぎて笑ってしもうた。
特に夫の顔がゆるゆる過ぎw

・秦テルヲ《慈悲心鳥の唄》1923年頃 麻布・彩色
森の中、母親と3人の子供と犬。全体的にグリーンの画面で、母子たちも自然の一部のようで、聖母子像のようにも見えまする。

【第7章:モダンガールズ】
・粥川伸二《娘》1928 絹本彩色
日傘をさして聖書(?)を持った娘。黒地に黒い模様のお洒落な日傘、わたくしも欲しい。
着物の下にチェックのブラウスを着ておるが、これはモガの着こなしなのかの?
バナーに作品の一部が。

・下村良之介《たこ焼き》1980 紙本彩色
たこ焼きを食べる舞妓さんの上半身なのじゃが、お顔は激しくひしゃげておるし、ろくろ首じゃし、インパクトありありで怖い~。

・島崎鶏二《朝》1934 キャンバス・油彩
かの島崎藤村の息子との事でビックリ。
朝の海辺の女性の図。どんなシチュエーションなのか気になる~。

【第8章:日仏画家の競艶】
・ラファエル・コラン《『アフロディット』挿絵原画題名飾り》1909 キャンバス・油彩
ここでコランが観られるとは思わんかった。

・太田喜二郎《花摘図》1911-1912年 キャンバス・油彩
明るい光の中、赤い花を摘む外国の女性が点描で描かれておる。

全く知らなかった作家たちの作品を観ることができ、キャプションも丁寧でわかりやすく、楽しゅうござりました。

会期は3月2日まで。
会期中一部展示替えあり、前期は明日1月26日まで。後期は1月28日からじゃ。

さて、三鷹では行きたいカフェがあったのじゃが、展覧会をゆっくり観てたらお供のEの仕事時間が迫り、涙の断念。

仕事帰りにミスタードーナツで、ミスド×ピエール マルコリーニのショコラ・フランボワーズ ファッションとショコラ・ムー ファッションをお持ち帰り。
ショコラ・ムー ファッション美味しいぞよ。1ダース持ってまいれ~。

★本の話:其の壱
ピエール・ルメートル『僕が死んだあの森』

らしかさん情報が気になって読んでみたのじゃ。
これは救いがないし切ない。
主人公に共感はできぬが、あの時すぐに正直に告白しておれば人生変わったのにのぅ(それじゃ小説にならんw)

★本の話:其の弐
白川紺子『烏衣の華』

この作家の『後宮の烏』シリーズを読んでいたゆえ、こちらも読んでみた。
『後宮の烏』よりちょっと後の時代じゃが、あの千里が主人公の祖父になってて、烏妃らしき人の話もちょこっと出た。
面白かったので2巻も読まねば。

★嬉しい話
明日1月26日(日)の13:55から、テレビ朝日(地上波!)で「羽生結弦 Echoes of Life」の特別番組が放送されるのじゃ!!!
https://www.tv-asahi.co.jp/echoes_of_life/index.html

わたくしは埼玉公演の楽日を最前列で観たが、素晴らし過ぎて記憶が飛んでしもうた。

明日、お供のEは仕事の合間に一旦帰宅し、リアタイすると申しておる(うちは録画ができぬからの)
お時間のご都合つくお方も、ぜひぜひご覧くださいまし。

ちなみに来月の千葉公演は、初日のチケットは確保しておるが、大楽は落選続きなのじゃ。
昨夜の3次先着は時間前から待機するも、秒殺で惨敗。
うわ~ん、大楽も現地で観たいぞよ~!


村上仁美 作品集出版記念作品展「生きている花の庭」(銀座 蔦屋書店)

2025年01月23日 20時20分20秒 | 展覧会・美術関連

銀座 蔦屋書店「村上仁美 作品集出版記念作品展 生きている花の庭」を観たのでございます。
https://store.tsite.jp/ginza/event/art/44955-1419290106.html
(写真撮影は許可を得ておりまする)

作品集『生きている花の庭』出版記念の作品展。
タイトルは、ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』の章タイトルからの引用だそうな。

会場はこんな感じで、23点の出展じゃ。

こちらが作品集(撮影:田中流 ほか)

10点を観た順に載せまする。

《Janus as a pergola》H450×W270×D190㎜ 陶・針金 2024
前と後ろの激変ぶりに驚愕。ローマ神話のヤヌスなのじゃな。


 
《綺麗事を束ねて》H460×W210×D200㎜ 陶・リボン 2023
後ろ姿も載せまする。


 
《茨観音》H310×W100×D100㎜ 陶・針金・薔薇の棘 2024
腕が扉になっており、開閉できるらしい。中のトゲトゲは本物のバラの棘じゃ。


 
《陰日向のスミレ姉妹》H145×W145×D145㎜ 陶 2024


 
《思惟の星影》H1000×W250×D250㎜ 陶・アクセサリーチェーン・真鍮 2020


 
《今際の芳-瑠璃夕-》H170×W180×D60㎜ 陶 2024


 
《Down,Down,Down》H120×W130×D130㎜ 陶 2024
穴に落ちるアリスのカップ&ソーサー。カップがスカートになっておるのじゃ。


 
《赦しの抱擁》H500×W400×D80㎜ 陶 2024
本展のメインビジュアル。


 
《権能を失くしたソドムの天使》H460×W320×D90㎜ 陶 2024


 
《まぼろし》H295×W100×D55㎜ 陶 2024


 
素晴らしい作品に圧倒されつつ、細部までじっくり拝見いたしました。
作品に添えられた作者の言葉や解説も良うござりました。
会期は2月7日まで。

さて、純喫茶キラーズへまいりますぞ。
ここは村上仁美の作品も置かれておるのじゃ。

小倉バタートーストとブラジルをお願いいたしまする~。

ブラジルは、村上仁美のカップ&ソーサーで出してくださりました。
飲みにくいかと思いきや、スカートのひらひらで飲みやすいのじゃ。

小倉バタートーストは、バターも餡も六花亭のもので、美味しゅうござります。
おかわりを持ってまいれ~!(こらこら)

店内に置かれた村上作品や、以前の作品集を見たりして、楽しいひとときを過ごしたのでありました。


「第二回 梟の会」&「菊池麻美 個展 猫鳥どり」(銀座中央ギャラリー)

2025年01月21日 20時40分40秒 | 展覧会・美術関連

昨日は、銀座中央ギャラリーで、2つの初日の展示を観たのでございます。
(写真撮影はどちらも許可を得ておりまする)

まずは、第1(411号室)「第二回 梟の会」
https://chuogallery.com/events/2025/411/20250120fukurou/index.html

筑波大学出身の作家9名のグループ展で、好きな作家も参加しておるのじゃ。

お客様が何人もいらっしゃり展示風景は撮れんかったが、それぞれ1~2点ずつ載せまする。

★いのうえあい(6点出展)
《赤ずきん》S3号変形 雲肌麻紙、岩絵具

《エピフラム》10.0×10.0㎝ 雲肌麻紙、岩絵具


 
★上渕翔(7点出展)
《灯影》195×285 板にアクリルガッシュ、金箔

《星の結晶》360×60 天然木にアクリルガッシュ、金箔


 
★川邊りえ(6点出展)
在廊のご本人にお話をお伺いでき、嬉しゅうござりました。
《眠れぬ夜》227×158 キャンバスに油彩混合
画面右に、奥野ビルのエレベーターが描かれておる。

《NEKOKABURI2》130×150 キャンバスに油彩混合


 
★小松拓也(3点出展)
《花環》410×318㎜ 和紙、顔料、金箔


 
★篠崎遥香(4点出展)
《航路にて》455×380 和紙 岩絵具 メディウム

《水色の建物》150×220 紙 インク 色鉛筆
お?この建物は、奥野ビルの斜め向かいのホテルモントレ ラ・スール銀座かの?


 
★鶴身阿未(7点出展)
《Camouflage》F4横 キャンバス、油彩

《目撃》SM横 キャンバス、油彩


 
★野一色優美(3点出展)
《境界》578×313㎜ 高知麻紙 岩絵具 墨 胡粉 準金泥 銅泥


 
★堀雄太(4点出展)
《Decorate》F3(273×220)綿布 水干絵具 墨

《Bloom》F0(140×180)綿布 水干絵具 墨


 
★むらいゆうこ(2点出展)
《緑雨》SM(227×158㎜)綿布、岩絵具、銀箔


 
9名それぞれ観応えあり、楽しゅうござりました。 

そして1つ下の階、第2(315号室)「菊池麻美 個展 猫鳥どり」
https://chuogallery.com/events/2025/315/20250120kikuchi/index.html

初見の作家じゃが、今回が初個展だそうな
会場はこんな感じで、猫や野鳥を描いた水彩画と、日本画も3点ほど。

額装なしの小さめ作品もたくさんございます。

観た順に7点載せまする。猫は、作家の愛猫がモデルじゃよ。

《秋は夕暮れ》透明水彩 水彩紙 333×242㎜

《百花の王》透明水彩 水彩紙 333×242㎜

《紫~2024~》透明水彩 水彩紙 227×158㎜

《こんにちニャ》透明水彩 水彩紙 410×318㎜
本展のメインビジュアル。

《緋く彩る》透明水彩 水彩紙 530×455㎜

《コスモス》透明水彩 水彩紙 227×158㎜

《椿と猫》岩絵具 和紙 242×333㎜

在廊のご本人にお話をお伺いしながら観る事ができ、楽しゅうござりました。
会期はどちらも1月25日まで。

さてランチは、タイ・イサーン料理ヤムヤム銀座 初潜入でございます。
裏道にあり、タイの食堂の雰囲気ありありじゃ。

ランチメニューはミニ生春巻きとスープも付いて、銀座でこのお値段は嬉しいのぅ。

カオカームーをお願いいたしまする~。

豚足と豚肉をシーユーダムや八角やシナモンなどで柔らかく煮込んだもので、濃いめの味付けでご飯が進む~。

お供のEも、昔タイの屋台で食べたものと変わらぬお味じゃと喜んでおる。
今度行ったら、また違うメニューを食べてみようかの。

★おまけ話
ミスタードーナツで、ミスド×ピエール マルコリーニのショコラ ノワゼットとショコラ ノワールをお持ち帰りじゃ。
どちらも美味しゅうござりますが、甘さは控え目じゃよ。(ごめんなさい練乳かけました~)


あつまれ!どうぶつの模様(文化学園服飾博物館)

2025年01月19日 21時10分00秒 | 展覧会・美術関連

文化学園服飾博物館「あつまれ! どうぶつの模様」を観たのでございます。
https://museum.bunka.ac.jp/exhibition/exhibition5457/

動物モチーフの模様を取り入れた世界各地の衣服や装身具などを展示し、それらの持つ意味を探るという展覧会。

出品リストがないので間違いなどあるやも知れぬが、気になった作品の一部を観た順に挙げまする。

★第1室:空の動物 陸の動物 水の動物(2階)

【空の動物】
わたくしは鳥が大好きじゃからの、このコーナーは特にツボでございます。

《帯[鶴]》20世紀前期
金糸も織り込まれた空色の地に、丹頂鶴が何羽も飛んでゆく清々しい帯。

《儀礼服:補褂 ブークァ[鶴]》19世紀末-20世紀初期
黒の絹地の胸と背に、中国の官吏の階級を表す四角い補子(ブーズィー)が付いた褂。
文官用の鶴の刺繍が綺麗。

《イヴニング・ドレス[千鳥]》1969年頃
昭和時代の着物のリメイクかと思いきや、クリスチャン・ディオール(マルク・ポワン)のドレスと知ってぶっ飛んだのじゃった(ごめんなさいディオール~・逃)

《腰衣:ロンジー[孔雀]》19世紀後期
ミャンマーの身分の高い男性の儀礼用の腰衣。綺麗な薄緑の綴れ織に、金糸の孔雀と植物の刺繍がキラキラ美しい。

孔雀は毒虫や毒蛇を食べるゆえ、その模様は邪気を払う力があると色々な国で取り入れられておるのじゃ。

《ウエディング・ドレス[蝶]》1902年
イギリスのドレスで、長袖、ハイネック、細~いウエスト。
胸全体に巨大な蝶のパール刺繍。わたくしは好きじゃが、虫嫌いな人ならドン引きするやも。

《旗袍:チーパオ[蝶]》20世紀初期
清朝宮廷の女性の衣装。赤×黒の絹地の全面に、蝶や花々の緻密な刺繍が美しい。

《着物[蝶]》20世紀初期
青から緑のグラデーションで天と地。舞飛ぶ蝶と咲き乱れる牡丹が美しい友禅染。着てみたいぞよ~。

【陸の動物】
《ドレス[爬虫類風]》2009年
アレキサンダー・マックイーン。全身が爬虫類もどきなプリントで、身体にピッタリ貼り付くデザインじゃから、着たら爬虫類もどきになれる。
エイリアンも逃げ出しそうなほど恐・・・(ごめんなさい~・逃)

《祭衣装[虎]》19世紀末-20世紀初期
日本の子供用のお祭り用衣装。竹に食らいつく虎が金糸の刺繍でモリモリ盛上がり、金色の目と爪もギラギラで迫力あり。
水色のモジャモジャ眉毛(?)にクスッと笑いが。

《ヴェール[サソリ]》1960-70年代
アフガニスタンの遊牧民の大きな黒いヴェール。
抽象化したサソリ模様の刺繍とアップリケで、目の行き届かない後頭部や背中から悪霊が入り込むのを防ぐのじゃ。

【水の動物】
《女性用衣装[鯉]》1990年代
ジャン=ポール・ゴルティエ
トップスは、伸縮性と透け感ある生地全体に日本の「鯉の滝登り」がプリントされ、着たらもんもん入れたみたいになる。
下は黒いロングタイトスカート。

《靴:纏足 チャンズー[魚、金魚]》19世紀後期-20世紀初期
漢民族の纏足の靴。この小ささがたいそう痛ましいが、絹地に刺繍が綺麗。
特に小さい方の靴は、爪先が魚の顔、靴全体にウロコ模様で可愛い。

★第2室:空想の動物 動物大集合(1階)

【空想の動物】
《蠎袍:マンパオ[龍]》19世紀末-20世紀初期
中国の皇族や高官の儀礼服。ブルーグリーンの絹地に金の龍などカラフル刺繍。

《腰巻衣:ドドト[ガルーダ]》20世紀初期
ジャワ中部の王族が用いる儀礼用腰巻。たいそう大きく、木綿地に緻密なろうけつ染、手描き、アップリケ。

《袍[鳳凰]》18世紀末-20世紀初期
中国の女児用の袍。サーモンピンクの地にグリーンと黒の縁取り。
鳳凰と花の刺繍が単色のグラデーションで上品じゃ。

《ベッドカバー[ドラゴン、セイレーン(人魚)、ユニコーン、スフィンクス、グリフォン]》16世紀
フランス又はイタリアの古い刺繍の技法で、空想の動物が大集合。

【動物大集合】
《女性用衣装[象、鳥、孔雀、人]》1970-80年代
インドの衣装。ブラウスには象、鳥、人、スカートには象、孔雀、鳥、人が、刺繍でみっしりみっしり。

《敷物または壁掛け[鳥、サソリ、ラクダ、馬、人]》1970年代
イラクのマーシュ・アラブと呼ばれる人達の羊毛の刺繍布。
様々な動物模様と幾何学模様じゃが、色に統一感があるので一体感あり。

★2階ロビー(ここは写真撮影可)

【「スカジャン」と動物模様】
スカジャンの成り立ちや刺繍の技術など、分かりやすく解説されておりまする。

《龍》

《鷲》

《虎》

ちなみにスカジャン、お供のEは子供の頃「スカしたジャンパー」の略だと思うておったが(「スカした」って死語じゃw)、「横須賀ジャンパー」の略じゃよ。

様々な国の衣服や装身具、動物も動物モチーフも大好きゆえ、興味深く楽しゅうござりました。
この博物館でいつも思うのじゃが、展示室が写真撮影可だったら、あるいは出品リストがあれば良いのにのぅ(こらこら)
会期は3月5日まで。

さて、ココスでランチじゃ。
本ズワイガニと海老の濃厚ビスク風パスタと、CoCoプリンをお願いいたしまする~。

パスタはファミレス価格なのに本ズワイガニのカニ爪も入っておる。
おかわりを持ってまいれ~!

★本の話
細川博昭『インコ・オウムの心を知る本』

「愛鳥の気持ちに寄り添った、よりよい暮らしのために」の通り、インコやオウムの気持ちや意識や特質などがとてもわかりやすく書かれておりまする。
オカメ先輩を思いながら読んだのでありました。

★おまけ話
レーズンサンドは大好物じゃが、横浜かをり のものは初めて食べたのでございます。
5つのうち2つは微かにアールグレイ風味。
どちらも美味しゅうござりますが、甘さが超控え目で物足りず、5つ一気に食べてしもうたわ。ははは(汗)