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10日は奈良農場で初盆。その後、13日は西脇のわが家の住人さんの実家でお墓参り。
義父が亡くなってもう5年の時が過ぎた。もっとお話ししたかったなぁ。もっとお酒をご一緒したかったなぁ。兵庫県の公務員を全うされた義父。本当に真面目な義父だった。義父の精神性を聴きたかった。義父の哲学にもっと触れたかったなぁ。仕事が忙しいとか、いろんな理由をつけて、頻繁に逢いに行かなかったことに後悔の念がいまだに漂う。
わが家の住人さんと出逢って32年。結婚した当時は心配されていたに違いない。娘を嫁がして、はじめて義父の気持ちがわかる。
ずいぶん以前に「人の記憶は5年」っていう論文を読んだことがある。義母に聴いてみた。
「お母さん、最近はどんなかんじですか?人の記憶はまる5年は生々しく記憶しているけど、その後は記憶フォルダーに圧縮されて保存されるっていうけど、そんな感じしますか?」
義母は優しく微笑んでいた。「時折、涙がこみ上げてくることもあるけど、以前よりすくなくなってきたみたいです」
お母さん、よかったね。
5年前、愛している人を亡くすと、ここまで悲しさに包まれてしまうのかという姿を義母はボクに見せてくれた。観ていて本当に辛かった。当時、ボクが義母にお伝えできたことは、「記憶は5年っていう説」だけだった。「お母さん、なにもする気が起こらないかもしれないけど、5年間 涙が渇れるまで涙していいと思いますよ。それでも人はいつか前に進まないといけないから。しんどいときは連絡してくださいね」
人の記憶は5年。
まんざら間違った説ではないのかもしれない。
先日、杜氏になった教え子さんが持ってきてくれた日本酒を義父と我が父を思い出して、トミーオフィスで頂いていた。
やはり日本人は日本酒が合う。
何年前か忘れてしまったが、兵庫県でトークショーをさせて頂いたときに、義父と義母が聴きに来てくださった。有り難いこと。
ボクはこの32年、素晴らしい義父と義母に育てて頂いた。
感謝。
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