お好み夜話-Ver2

一週間

シャント閉鎖手術から一週間が過ぎた。

手術当日と翌日こそ何にもせずにおとなしくしていたが、翌日から午前中に土手や公園を散歩したり、店に卵や野菜を取りに行ったりした、が・・・。

店の郵便受けはバーンと開け放されていて、街頭看板は斜めに動かされ、玄関前や壁面看板の周辺にはタバコの吸い殻が散らばり、しょうもないスナック菓子のカスと缶酎ハイの空き缶が入ったコンビニのレジ袋が投げ捨ててあった。

まー、よくあること。

休んでいると必ずといっていいほど、よくあること。

緊急事態だろうがなんだろうが関係ないヤカラには通常行為で、メインの通りから一本入った路地はそういうヤカラが駄目押しのジュース見たいな酒を煽る定位置なのだ。

どこのどんなヤツだか知らねども、コロナにもかからず(かかっていても無症状)、丈夫な体に産んでくれたママに感謝しなっての!!!
👊

お昼近くの駅周辺は相変わらずの人出、帰り道に☕️でも飲んで行こうかと店を覗けば満卓、仕方がないからすごすごと・・・。


ここのところ用がない限り、ほぼ毎日昼も夜も食事を作っている。

かあちゃんは煮物と煮魚は積極的に作るけれどそれ以外はほぼノーアイデアなので、店から持って帰ってきたもの、冷蔵庫の中にあるもので工夫して何か作ることが日課になった。

お好みの生地から作ったホワイトソースでシーフードグラタンとか、タルタルソースと明太子でポテトサラダとか、ありもので色々作るのが結構楽しかったりする。

午前中歩いている時に何を作ろうか考えて、帰ってくると昼の分と夜の分の段取りをして仕込みをしておく。

そういうことをやっていないとどうにも落ち着かなく、やがていつの日か店を再開した時にメニューにできるかもしれないし・・・。


毎日7時前後に夕飯を食べてしまい(酒を飲まないからはやい😵)、しっかり防水してシャワーを浴びて傷口に消毒してガーゼして包帯を巻く。

時どきピリッとした痛みがあるものの出血もなく傷口はきれいだが、親指の付け根はまだ痺れている。

手を下にしているとちょっと痛くなってくるので、なるべく手は胸から上にしていた方がラクで、歩いている時も左手は振らず胸のあたりに上げている。

今日は朝から暖かいので、久しぶりに遠くまで行ってみようとウエアに着替えて土手へ出た。

河川敷の道路は、格好だけは一丁前だが100㎞以上は走ったことがなさそうなチャリンコ乗りがブンブン飛ばして走っているので鬱陶しく、人のいない川の側の草むらを歩いたり時どき走ったりしたが、走ると振動で手に響いて痛いということがわかり、まあほぼ歩いて旧中川へ入り、途中から街へ出てぐるっと回って帰ってきた。

汗びっしょりで10.3㎞、16,814歩、シャワーを浴びて傷を消毒して包帯を変えた。

待ちかねたように「小僧」が、「メシはどうしますか」「そろそろ作らないとダメですね」「オレのメシを作ってください」などと畳み掛けるように言ってくる。

うるせぇなあ、

「だまれ、3PO!!!」

と、どのEpisodeのだれのセリフか忘れてしまったがそう言うと、キョトンとして黙る。

何が食べたいかと訊くと、「ハンバーガー」という。

そういえばずいぶんハンバーガーを食べていない。

もう面倒くさくなっちゃったから、ハンバーガーを買ってこいと金を渡すと嬉々として飛んで出て行った。


メールが入っていて見ると「投げちゃん」から「May the Force be with you.」とあり、ああそうか今日5月4日は「スター・ウォーズの日」だったと思い出した。

すっかり緑の日だとばかり思っていた。

小僧をおしゃべりなC-3POに例えて叱ったのも何かの縁、ダメダメに終わったEpisode9を観直してみるかぁ。

しかし、C-3POもR2-D2もコロナにゃ無縁だよなぁドロイドだもんなぁ。

May the Force be with you.

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