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お好み夜話-Ver2

ふておじのひとり言

朝ベランダを見ると鉢植えのキュウリがまた2本育っていた。
 
12月だというのにどうしたことだろう?
 
 
オヤジは月一、かあちゃんは3ヶ月ごとのクリニックへ行った。
 
行きの通勤電車でずっと化粧をしている女性の隣があいたので座った。
 
向かいの窓ガラスにその女性が念入りに化粧する姿が映っていたが、他人の目なんてまったく気にならないのか、何度も手鏡を見ながらアイシャドーやら何やら目元や頬っぺたにパタパタとブラシをはたいている。
 
なんと見苦しい( ̄^ ̄)
 
心の中の「ふておじ」が舌打ちする。
 
ケツ拭かずに便所から出てきて慌てて拭いてるの見せられてるようたぜっ‼️
 
心の中の不適切なオヤジはもっと、ここには書けないようなお下劣極まりないセリフも吐きそうだった。
 
 
クリニックはわりと空いていて、予約時間の前に診察室へ呼ばれた。
 
今年最後の検査は共に異常なしで店の再開に向けて一安心、残すは来週オヤジの女子医大でのCTのみ。
 
クリニックの受付のお姉さんにマイナ保険証の利用者は多いのかと聞いたら、患者の半数もいないと教えてくれた。

このオヤジも含めた多くの移植患者は更生医療やマル障などの医療券があり、それはマイナ保険証に連動されておらず窓口で見せる必要がある。
 
それにマスクを外さなければ顔認証ができず、目の前で困っているお婆さんを見るにつけ、当分マイナ保険証に変えないとあらためて思った。
 
クリニックを出るときに受付のお姉さんたちがニコッとして会釈してくれたが、近ごろとってもナースもお姉さんたちもこのオヤジに愛想が良いのは、受付で声高に難癖をつけている兄ちゃんを軽くいなして追っ払ったせいかもしれない。
 
かつてはここで何度も気を失って倒れたポンコツだったし、あの後大丈夫でしたかと心配されたけれど、修羅場は無駄に何度も経験しているし何かあっても病院だから安心さ。
 
なんにせよ女性から和やかにされたら気分が悪かろうはずがない、心の中の「ふておじ」は見えない尻尾をパタパタ振るのであった。
 
 
もう何年も店にも我が家にも通ってくれる女性たちにも、調子こいて不適切なセリフを吐いてしまうことがあった。
 
そんな時「クソオヤジ‼️」と返されたり、「チッ」と言わずに「ポッ」と言いなさいと苦言を呈されたり、「はいはいはい」といなされたりしたものだが、今後はきつく戒めて、親しき中にも礼儀ありで、不適切と思われる発言を慎むようにするつもりであります。
 
あっ!! 今どっかの誰かさんが「できない約束なんかするな〜」といったような気がする。
なにをおっしゃいますやら、4年間も耐えに耐えて再開して再会するんでっせ、大人しくしてたらモグのオヤジじゃない、借りてきた猫みたいと言われるにきまってるじゃないですか。
 
ま、ほどほどに、皆様も欲していると思われる不適切なオヤジ、略して「ふておじ」を演じますよ😜
 
 
店の壁・床・天井のクロスや塗りの色を決めるため現場に行ってみると、

おっ、入り口すぐのカウンター席のベンチと物入れができているではないか‼️

いい感じのカップル席になりそうだし、階段下の隅っこの席も好きな人がいるだろうなぁ。
 
見本帳などを見て奥の壁と手前の壁のクロスを決め、それとカウンターなどの木部の色と比べて床の素材を決め、天井のクロスも決めた。
 
そして厨房内の壁の色と床の色も選び、大きな決め事はこれでだいたい済んだ感じでここでも一安心。
 
今週中ついに、オープンからあるモグランポの丸い看板が取り付けられる。
 
これを見た事情を知らない方の「モグランポって潰れたんじゃないの」とか「モグランポのオヤジ死んだんじゃなかったっけ」なんて声が聞こえてきそうであります。
 
ヒヒヒ、すみませんがまだオヤジ生きてます、不適切なオヤジはまだ死にましぇ〜ん。
 
 
ちなみに、「不適切にもほどがある」というドラマは一度も見たことがないし、「ふてほど」なんて今までまったく聞いたことがなかった「ふておじ」であります。

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